赤司展子

札幌新陽高校校長/ウィーシュタインズ株式会社代表取締役/NPO法人インビジブル理事・社…

赤司展子

札幌新陽高校校長/ウィーシュタインズ株式会社代表取締役/NPO法人インビジブル理事・社会彫刻家/一般社団法人STEAM JAPAN理事/一人ひとりが持つ彩り豊かな能力「多彩能®️」が輝く世界を目指し、学びの多様化に取り組んでいます。

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  • 週刊新陽 校長室から

    札幌新陽高校の校長による(ほぼ)週刊レポートです。 新陽高校ウェブサイト: https://sapporoshinyo-h.ed.jp/

  • 海外視察レポート

    海外の教育現場やミュージアムの視察レポートです。

  • ウィーシュタインズ株式会社

    ウィーシュタインズの活動に関する記事を書いていきます。

最近の記事

新年度スタート、そしてハウスも3年揃ってスタート! 【週刊新陽 #154】

自分が学生の頃、春休みは(記憶が正しければ)宿題も無いし、一番のんびり過ごせる休みだと思っていました。でも先生たちの春休みは、まったく"休み”ではなく、むしろ通常の授業がある時より忙しいかもしれません。 そんな春休みが明け、いろいろ新しくスタートした新陽高校をご紹介します。2024年度も『週刊新陽〜校長室から』をよろしくお願いします! 先生たちの新年度キックオフ生徒の前に、まずは教職員の新年度がスタート。 新陽では毎年、年度始めに全職員会議で「運営方針」を共有します。今

    • 札幌新陽高等学校 第67回入学式 校長式辞

      新入生の皆さん、入学おめでとうございます。 新入生のご家族や関係者の皆さまにも心よりお祝い申し上げます。そして来賓の皆さま、ご列席くださりありがとうございます。 1958年4月13日、本校の前身である札幌慈恵女子高等学校の第1回入学式が行われ、それから66年の歴史を振り返ってみると、社会も本校も大きく変わりました。 一方、変わらずありつづけたのは校訓「自主創造 この道は自ら拓くべし」の精神です。そしてこの精神に基づき、新陽が掲げているビジョン「人物多様性」が目指すのは、

      • 遠くへ行きたければ、みんなで進め〜「前進をつなぐ」という仕事 【週刊新陽 #153】

        今週の『週刊新陽』は、元プロ野球選手の杉谷拳士さんが1年前に設立された会社と新陽高校の話です! 「前進」をサポートする会社2023年4月7日夕方、杉谷拳士さんが設立を発表した『株式会社ZENSHIN CONNECT』。 ZENSHIN CONNECTでは、4つの分野で、さらにはこれらの分野を掛け合わせて、『ZENSHIN ビジネス』と称した事業を展開しています。 この中の一つ、教育分野で行っているのが「学校における"前進"の支援」。新陽高校もご一緒いただき、まもなく1年

        • 学校文化はあるものじゃなくて創るもの〜中つ火を囲む会 【週刊新陽 #152】

          もう3月も後半だというのに札幌はまだまだ雪景色です。 見出しの写真は3月19日の朝。この日、家を出る時は晴れていたのに5分ほどすると雪が降り始めて風も強まり、学校に着く頃には前を向けないほどの吹雪になっていました。 12月は暖かい日が多く、今シーズンは雪が少ないかな?と思っていたのですが、2〜3月にドカ雪が続き、むしろ雪解けが遅いようにさえ感じます。よく北海道の人たちが「雪の量は結局帳尻が合う」と言いますが、まさに今年はそれを体現しているかのよう。春が待ち遠しいです。

        新年度スタート、そしてハウスも3年揃ってスタート! 【週刊新陽 #154】

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        記事

          《卒業記念インタビュー Part2》 雪に耐えて梅花麗し〜諦めず挑戦する先にきっと咲く 【週刊新陽 #151】

          64期生の卒業記念インタビュー第2弾は、進学コースで学び、男子硬式野球部でピッチャーとして活躍した細野龍之介さんです。(一人目は「一水賞」を受賞した伊藤きあるさん。詳しくは先週の週刊新陽#150をご覧ください。) 昨年プロ野球志望届を出し、北海道のドラフト候補の高校生の一人として注目されていた細野さん。10月26日に行われたドラフト会議の中継を、本人そして男子硬式野球部の丸山先生と小崎先生と一緒に私も校長室で固唾を飲んで見守っていました。 あの日は残念ながら細野さんの名前

          《卒業記念インタビュー Part2》 雪に耐えて梅花麗し〜諦めず挑戦する先にきっと咲く 【週刊新陽 #151】

          《卒業記念インタビュー》 文武両道を目指し続けた3年間 【週刊新陽 #150】

          3月1日(金)、札幌新陽高校の第64回卒業証書授与式が行われました。 今年は210名の生徒を見送りました。初代校長・水沼與一郎先生が掲げた「自主創造 この道は自ら拓くべし」という校訓のとおり、それぞれの道を進んでいってほしいと願っています。 新陽には、卒業にあたって表彰される皆勤賞や貢献賞など様々な賞の中に『一水(いっすい)賞』という独自の賞があります。 これは水沼先生の雅号『一水』に因み名付けられたもので、『成績・人物ともに優れ、模範となる生徒のうち、校長が特に優秀と

          《卒業記念インタビュー》 文武両道を目指し続けた3年間 【週刊新陽 #150】

          札幌新陽高等学校 第64回卒業証書授与式 校長式辞

          本日、札幌新陽高校を卒業される皆さん、おめでとうございます。新陽高校の教職員を代表して、心からお祝い申し上げます。 皆さんをこれまで励まし支えてこられたご家族の方々にも、お祝いと感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。3年間、ありがとうございました。 さて、64期生の皆さんと私は新陽高校での生活を一緒にスタートしました。2021年4月9日、皆さんが新陽生となったあの日、私も校長として初めての入学式でここに立っていました。 一人ひとり名前が呼ばれ、マスク越しでも伝わる期待や

          札幌新陽高等学校 第64回卒業証書授与式 校長式辞

          ルールと約束。本質的な対話のちから 【週刊新陽 #149】

          今年の2年次冬季スポーツ学習は札幌国際スキー場でした。スキーかスノーボードか選んで、日帰りでの活動を2回行います。 さすが道産子、プロ並みの生徒もいれば、初めてスキーに挑戦したり高校2年になってスノーボードに乗り換えたりする生徒も。教員やインストラクターさんに指導を受け、初心者でも2日目を終える頃にはずいぶん滑れるようになります。 2月21日(水)、今シーズン最後のゲレンデでの授業を終えました。道路の雪もだいぶ解けてきて北海道の長い冬も残りわずか・・・と思ったら、また寒波

          ルールと約束。本質的な対話のちから 【週刊新陽 #149】

          1日の予算2500円で25ヶ国巡って多様性を体感した大学生の話 【週刊新陽 #148】

          新陽高校が掲げるビジョン2030『人物多様性』に基づき、年に数回行っている『多様性対談』。多様な生き方や価値観に触れることで生徒が多様性についての感度を磨いてくれたらと、毎回個性的なゲストをお招きしています。 2月2日(金)の全校集会に来てくれたのは、2022年9月から翌年6月までの10ヶ月間で世界一周した馬越陽明(うまごえ ようめい)さん。 今週は、多様性対談で伺った内容のレポートです! 世界一周したワケ馬越陽明さんは、東京都世田谷区出身の22歳。子どもの頃からクラブ

          1日の予算2500円で25ヶ国巡って多様性を体感した大学生の話 【週刊新陽 #148】

          校庭が本気の雪遊び場になった日 【週刊新陽 #147】

          先週レポートした冬季スポーツ学習を兼ねた宿泊研修に続き、今週も札幌の冬ならではの活動をご紹介します。 その名も「新陽YUKIASOBI〜アウトドア体験してみない?〜」。2月4日(日)、新陽高校グラウンドで様々な雪遊びができるイベントを初開催しました! 新陽オリジナル科目『アウトドア探究』今回のイベントは学校設定科目『アウトドア探究』の授業の一環。 新陽には、『アウトドア探究』のほか『e-sports研究』『Google演習』『澄川学』など生徒が実践的に社会や地域とつなが

          校庭が本気の雪遊び場になった日 【週刊新陽 #147】

          冬季スポーツ宿泊研修 in ニセコ 【週刊新陽 #146】

          私事ですが、1月27日(土)に姪っ子が結婚式を挙げました。彼女は大学進学と同時に神戸へ行き、そのまま関西で就職。結婚式も神戸で、ということで先週末は私も神戸へ。 親族と友人に囲まれたとても和やかな式と披露宴が終わり、あたたかい気持ちでホテルの外に出ると、神戸ルミナリエの「光の回廊ガレリア」が輝いていました。 阪神・淡路大震災の記憶を後世に語り継ぐとともに神戸の希望を象徴する行事として1995年から開催されてきたルミナリエ。今年、4年ぶりの大規模開催とのことで、神戸の街の各

          冬季スポーツ宿泊研修 in ニセコ 【週刊新陽 #146】

          新陽高校では当たり前?の学校の"手厚さ" 【週刊新陽 #145】

          1月20日(土)は新陽高校の単願入試でした。 前日の19日(金)、授業と校内清掃が終わると生徒は下校。教職員は試験会場の下見にむけて準備します。 ところで高校受験の前日に中学生が学校を下見するのは全国共通なんでしょうか(自分が高校受験していないので分からない・・・)。札幌では一斉下見の日を設けている高校が多いようです。 新陽も、試験前日の午後に、受験番号と使用する教室を示した校内図を配布したり通学路や校内に先生が立って案内したりします。 中学校では「下見のときから行動

          新陽高校では当たり前?の学校の"手厚さ" 【週刊新陽 #145】

          大雪と挨拶。どんなことにもその先に人がいる 【週刊新陽 #144】

          1月17日(水)、学校が再開しました。 本州に比べると冬休みが少し長い北海道。生徒がいない学校は静かで(部活動や課外活動で登校してくる生徒もいますが)何だか物足りない25日間でした。やっぱり学校は、生徒がいてこそですね! 久しぶりに生徒が登校して来る冬休み明け初日は、全校集会からスタート。 そこで今週号は、全校集会で話したこと、伝えたかったことを記録しておこうと思います。 この冬一番の大雪で15日(月)から16日(火)にかけて、今シーズン一番の大雪となりました。 1

          大雪と挨拶。どんなことにもその先に人がいる 【週刊新陽 #144】

          学校の先生がデザイン思考を体験してみた 【週刊新陽 #143】

          今年は個人的にも学校としても色々な事に挑戦していきたい!と先週号に書きましたが、年が変わる前にも新陽高校の先生たちが挑戦したことがあったので、今週の『週刊新陽』でそちらを紹介したいと思います。 『プレゼント体験』ワークショップ先生たちが挑戦したのは、スタンフォード大学 d.schoolのプログラムとして広く知られているデザイン思考の実践ワークショップ。 クリスマスも近い12月21日(木)、教職員の対話の場『中つ火を囲む会(通称:中つ火)』で、『プレゼント体験を新しくデザイ

          学校の先生がデザイン思考を体験してみた 【週刊新陽 #143】

          2024年は甲辰。新しい挑戦を 【週刊新陽 #142】

          2024年が明けました。年明け早々、能登半島地震や航空機事故のニュースが続き、心が痛みます。 被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。また、救助や救援にあたっている方々に深く感謝と敬意を表しつつ、1日も早く状況が改善されることをお祈りしています。個人としても、学校としても、ご支援出来ることがあれば力を尽くしたいと思っています。 *** 新陽高校は、12月23日から1月16日まで冬休み。教職員も12月29日から1月9日まで休業です。仕事納めの12月28日は、出勤してい

          2024年は甲辰。新しい挑戦を 【週刊新陽 #142】

          学校では教えてくれない法的思考 【週刊新陽 #141】

          2023年も残すところあと僅かですね。皆さま、今年もありがとうございました! 『週刊新陽〜校長室から』もたくさんの方に読んでいただき、「楽しみに読んでます」「毎週見てるよ!」とお声をいただくことも増え、発信の励みになっています。 そして今年、私が挑戦した発信の一つがYouTube。「先生の学校」YouTubeで『社会を彫刻する人たち〜半径5メートルから始める社会彫刻〜』という番組が始まり、そのMCを務めさせていただいています。 7月に最初に公開されたEpisode.0(

          学校では教えてくれない法的思考 【週刊新陽 #141】