見出し画像

香子(かおるこ)紫式部物語 帚木蓬生

紫式部の物語である。
実は著者の本を読んだことがなかった。
ペンネームがそもそも「源氏物語」の「帚木」と「蓬生」から
取ったのだそうで、知らなかったのでびっくりした。



五巻もある一巻目を半分ほど読んだ。
さくさくは読めないのである。
藤原氏の、曽祖父が誰とか、親王や正室の兄弟が とか
必要事項が多すぎるのである。三国志みたい。
それから、和歌も多く 漢詩も多い。
改めて、紫式部の頃の教養ということを考えてしまった。
「古今集」だの「白氏文集」だの諳んじる能力も努力も好奇心も
私にはなかったなぁ と遠い目になった。

面白いのである。
最初の結婚とか、もがさ(痘瘡 (とうそう) の古名)天然痘にかかって
あばたが残っていたとか。
面白いんだけれど、さくさくとはいかないのがつらいところ。
五巻まであるそうだ。頑張るしかない。


「源氏物語」は受験の時に円地文子訳のを読んだりしたが
原文の、主語が出てこなくて敬語だけで判断するなんてことは
できない気がしたものだった。



この記事が参加している募集

#今こんな気分

74,292件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?