デジタル化でリアルな資料の保管はむしろ必要になる?
【今日のポイント】
既に、既存の紙文書のデジタル化はだいぶ進んでおり、画像としてだけでなく文字情報として活用することも可能となっています。
この傾向は更に進むとともに、文書以外のリアルな製品や部品などの資料のデジタル化も今後進むことが予想されるため、今は活用出来ない資料の保管の要否を考えるときにも、将来のデジタル化の可能性により自社の「見えない強み」に変えられる可能性を踏まえて検討が必要となってくるものと考える次第です。
1.AIも活用した紙の文書のデジタル化の発達
既にご利用の方も多いかと思いますが、パソコンや、最近はスマートフォンからの音声入力も含めて、最初からデジタル化された文書を作る機会が増えているというよりも、文書はデジタル形式で作成して、それを必要に応じて印刷しているという場合がほとんどではないかと自分の周りを見ても感じています。
また、既存の紙のデジタル化も、AIの発達と普及により、急速に進み始めていることが、以下のAI OCRの記事や、他のOCR関連商品の紹介や解説記事からも窺えます。
株式会社リコー(https://www.ricoh.co.jp)の紹介記事。
『「AI OCR」とは~OCRとの違いと3つのメリット』
https://www.ricoh.co.jp/service/cloud-ocr/column/aiocr/
東日本電信電話株式会社(NTT東日本)(https://www.ntt-east.co.jp/)の紹介記事。
『【徹底解説】無料で使えるAI-OCRの機能や使い方を徹底紹介』
https://business.ntt-east.co.jp/service/rpa_aiocr/column/aiocr-free/
さらに、以下の2024/3/19の1日5分ビジネス英語(https://matt-english.com/category/podcast)の記事が報じているように、古代の文書を広げずにスキャンして内容を解読することまで可能となっており、今は日の目を見ていない多くの資料まで含めて今後デジタル化され、活用が進むものと期待する次第です。
『AIが2000年前の原稿を読む AI Reads 2000-Year-Old Manuscript』
https://matt-english.com/podcast/20240319
2.今はデジタル化出来ない資料もいずれデジタル化が可能になる
上記のように、以前は紙で保管するしかなかった資料もデジタル化し、画像としてだけではなく、テキストの検索なども可能となってきていますね。
また、テキスト(文字情報)が利用できるということは、検索だけでなく、複数の資料から共通する点や相違点を拾い出したり、以前の資料を新規の文書作成に利用するなど、多くの活用方法が可能となって来ています。
さらに、生成AIやスマートグラスなど、デジタル化された情報やデータを利用する側の技術の発達と普及は、この傾向に拍車をかけていることもご案内のとおりかと思いますので、今後も既存の紙資料のデジタル化による活用は更に進むことは間違いないと改めて実感しています。
そして、先ほどご紹介した古代の文書のように、今はデジタル化して解読や再現ができないモノでも保存しておけば、近い将来に日の目を見る可能性が高まることを上記の記事は示唆しており、
リアルな資料がデジタル化される事例も増えて行くものと考えています。
Darwin LaganzonによるPixabayからの画像
3.古いリアルの資料ほど、デジタル化の進展で活用できる可能性がないかを考える
上記のとおり、以前はそのまま紙でしか保管・利用できなかった資料もデジタル化して活用することが可能になっていますが、
これは、文書に限らず、材料や昔の商品や部品なども、例えば3Dスキャン技術と3Dプリンタの組み合わせで、デジタル化と再現が可能になっていくことを示唆していると思います(既に実現しているものあることは想像に難くないところです)。
今は、倉庫の中に眠っているような古い商品なども、デジタル化して社内で共有できれば、
開発時の着想や構想、当時想定していたニーズなどは、形を変えて現在や近い将来にまた必要とされる可能性もありますし、このような資料自体が、新しいアイデアを生むきっかけにもなりえますので、
再現すべき情報源となるリアルなモノの価値も再度高まっていくものと考えています。
したがって、現在は活用出来ないと思われるリアルな資料も、将来も含めてデジタル化出来た場合には自社特有の「見えない強み」になりえる可能性を秘めているのではないかという視点で、その保管の要否を見直して見ることは、検討の価値ありとお勧めする次第です。
あなたは、自社の大掃除をする際に、将来のデジタル化の可能性を想定してみたことはおありでしょうか?
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます(*^^*)!
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見出し画像:Gerd AltmannによるPixabayからの画像
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