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パニック症について(理由と出口)

パニック症を患っている人は多いと思う。

私自身もなったことがある。
過呼吸であったり、広場症候群、
衝動的に良くないことを考えてしまうことがあった。

パニック症にはいくつかのパターンがあるが、
その中で比較的多いのが、幼少期の抑圧から来るパニックだ。

幼少期に自分で人生を選択できない状況にある人が、
パニック症になるパターンが多い。
これは私の観測した範囲のことである。

具体的には、虐待や過度の教育などがそれに当たる。

子供としては親に嫌われるわけにもいかず、
親の言うことを聞いた。

ただそれだけだが、
その時にはもう自分の選択と言うものを手放していて、
どうやって親に気に入られるかが全てになっている。
嫌だけど、従う、従うしかないと言う感じ。
これが第一要件。
毒親育ちや、アダルトチルドレンの人でもここに繋がるケースがある。

だが、これだけではパニックにはならない。

年齢が上がってきて、
高校生や大学生、あるいは中年になってから
体力が著しく落ちる時期がある。
これが第二要件だ。

運動していないと言う事実があって、
その結果体力が落ちていく。

この条件が重なった後に、
自分で選択できない、変えるだけの体力がないとなり、
パニックが発症することがある。

そうなると自分はパニックだと言う思い込みができ上がる。
思い込みというか、事実なので仕方がないが、
自分の力でその状況を打破できない。

世の中でパニック症候群と言う病気があって、
自分はそれなんだと思ってしまう。
医者もそういう診断をしてくる。
この診断は間違っていない。

その診断を覆すだけの根拠を自分では思っていないので、
長い間のパニック症になる。

精神力が強く、
その現状でする行動が取れるならば、
比較的簡単にパニック症から抜けることもある。
私などは1月ちょっとで抜けた。
やったこともたくさんあったけど。

頭でいくら考えても、
身体の無意識を変えることができないので、
ちょっとした閉塞感を感じるとパニックが始まる。

それを何度も繰り返して、
自分には覆せないと強く思い込んでしまう。
そのためパニックになることを、いつも恐れていて、
ひどいときには発作が起こる。

医者に通いながら治療が始まる。
いつ終わるかもわからないが、
やらないわけにもいかない。出口は見えない。

そんな人が私のところに来る。

私は状況を整理して、何が起こっているのか、
何を恐れているのかを見つける。

その体の反応、無意識の反応をチェックして変えていく。
そうすることで、状況は変わらないのに、
リラックスをしていられるようになり、
視野が狭くなることもなく、
自分を保つことができるようになる。

もちろん1回で全てが変わるわけではないので、
方法を覚えてもらいたいし、
自分でケアできるようになって欲しい。
その先にあるのは、
自分で自分の行動に責任を持つと言う態度である。

自分で自分の態度に責任を持つのであれば、
自分でセラピーテクニックを使い、
ケアしていくことで、リラックスした状態を
保つことができるようになる。

どのような状況でパニックが起こるのか、
自分でわかるようになり、
そこに立ち向かう意志の力が芽生えてくる。

そうすれば徐々に良くなり、医者と治療を続けながら、
変化していく。寛解することも多々ある。

症状にばかり目を向けていても、
ただ苦しいだけだ。

根源は自分が経験してきた過去による思い込み、
その思い込みによって身体が固まり、
視野が狭くなり、考えることもできなくなり、
パニック症状が起こる。

今までと同じことをやって、違う結果を得るのは難しい。
行き詰まったら、やり方を変えるのも一つの手だ。

必ずしも、抑圧と体力不足だけが原因ではないので、
きちんと見極めていく必要があるし、別の理由かもしれない。

ただ、このケースは非常に多い。
抑圧された人の人格は、真面目で我慢しがちの傾向もある。
そう言ったものがあいまって、形になっているのだろう。

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