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映画『AIR/エア』 スポーツ界のマスタング

ベン・アフレックとマット・ディモンの共演

『今を生きる』以来、ロビン・ウィリアムスが大好きなので、『グッド・ウィル・ハンティング』を観た。
『グッド・ウィル・ハンティング』で、マット・ディモン演じるウィルに対して「20年経ってお前がここに住んでたら、俺はお前をぶっ殺す。(It ‘d be an insult to us if you’re still here in 20 years. Hangin’ around here is a fucking waste of your time.)」っていうチャッキー(ベン・アフレック)のセリフにしびれた。
そんなこともあり、『AIR/エア』は映画館に観に行こうか、とも思っていたら、思いのほか早くアマプラで観られるようになっていた。

たしか、ベン・アフレックとマット・ディモンは、映画デビューする前からの友人じゃなかったっけ?

欲を言えば、1時間✕5回くらいで描いてほしい

約2時間のストーリーでは、感想を述べるに必要な情報が不足していて、今言えるのは、爽快な展開だった、くらいでしょうか。

1時間✕5回くらいの連続ドラマで描いてほしい理由は、まず、マイケル・ジョーダンの母親があれほどお金にうるさいのはなぜなのか、その背景を丁寧に描いてほしい、というのがある。
それから、ソニー(「ナイキのソニー」ってややこしい。マット・ディモンが演じるソニーが画面に現れるたびに、奥田民生の『銀座のソニー』が頭の中で流れるんだけど、それはこちらの都合)がNBA(のシカゴ・ブルズ)に入る前の「彼の将来性が見える」場面の描写をもっと丁寧に描いて欲しい。
描かれていないわけじゃないけど、この映画でソニーがジョーダンに「賭ける」選択をするのが山場だと思うし。

シューズの色、「赤の比率がレギュレーションで決まっている」のは、バスケ業界では周知の事実なのかしら?それは「どうして?」も含めて、もうちょっと知りたかった。だって、レギュレーション違反しても、反則金払えばいいじゃないか、っていう発想って、「街は壊滅的だけど、怪獣をやっつけた」っていう昔ながらのヒーローものみたいで、興ざめしてしまう。

全体的に、『ボヘミアン・ラプソディ』的な「没入したくなるけど、「?」ってなるところが多くて、2時間のうちで何度か我に返る瞬間がある」映画だった。

それほど多くの映画を観たことがあるわけじゃないけど、ハリウッドの映画って、「クルマといえばマスタング」みたいなレガシー信仰があるような気がする。
『60セカンズ』とか『ワイルド・スピード 東京ドリフト』とか。

マイケル・ジョーダンは、スポーツ界のマスタングになるのかな?と思いながら観ていました。

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