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【超短編小説】分(その4)#140字小説

140字小説コンテスト応募作

月ごとに定められた文字を使った140字小説コンテスト

あなたは私のことが、分からなくなったとぼやいた。あの時、私こそと言い返さなかったのは、まだ愛情の欠片があったからだ。無神経で、自己中で、不器用で、分からず屋で、不仲なあなたと、今だに一緒にいる私。赤い糸というのも烏滸がましい夫婦関係。私の方こそ自己中の分からず屋なのかもしれない。

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