見出し画像

正論

おはようございます。

昨日は飲み会でした。
飲んだ翌朝は、
早く目が覚めてしまいます。

時々、私のほうから
ラインする元同僚がいるんですが、
めずらしく、同僚のほうから、
飲みにお誘いのラインがきました。
GWに家族と東京に観光に行くから、
上野あたりで飲まないかと。

その同僚は、15年前、
私と同じく、会社からリストラされ、
東京の別会社に出向。
ですが、彼は2年もたたないうちに、
駄々をこねて、元会社に戻ることが
できました。
ですが、元会社は早期退職を何回も
募り、彼は何度目のときかは
解りませんが、早期退職。
私のほうは、強制的に東京の別会社に
移籍となりました。

彼は、小さいときからの夢だったと、
大型二種免許を取得し、
バスの運転手になりました。
ですが、1年も続かず。
その後、人材派遣の会社で技術職
につきましたが、そこも2年くらい
で退職。
今は、転職サイトで見つけた会社に
採用され、順調にやっているようです。
だから、私とコンタクトとる
余裕できたのかなと。

飲み会では、東京の別会社に
出向になっていたころ、
いろんなところに出かけた
思い出話で盛り上がりました。
ビール工場の工場見学で
出来立てのビール飲んだ思い出。
麻布十番の銭湯に行ったあと、
月島でもんじゃ焼きを食べた思い出。
元の会社、田舎に帰りたいね。
戻るにはどうしたらいいかね。
会社はどうなっちゃうんだろうね。
家族を呼んだほうがいいのかな。
と、同じ境遇の者同士、
話し合っていました。

私は、今後の参考にしたかったので、
バスの運転手をやってみて
どうだったか、異業種で働いてみて
どうだったか、いろいろ聞いて
みました。
しかし、彼は答えようとはしませんでした。
私は、苦労が多々あったんだな、
転職とはそう甘くはないんだな、
と悟り、答えを求めることは
しませんでした。
案外、プライド高いんだなと。

話も盛り上がり、いい感じで酔って
きたころ、彼がぽつりと、
「登君は、家を処分し、妻を東京に
 呼んで、移住したほうがいい」
私は酔っていたこともあり、
その時はあまり意識せず、
飲み続けていました。
飲み会が終わり、帰りの電車の中、
シャワーを浴びているとき、
朝起きた今となって、
その時の彼の言葉が、妙にひっかかり、
強い違和感を感じてきました。
あんなに彼は、田舎に帰りたいね、
元会社に戻りたいねと言って、
お互い励ましあっていたのに。
彼は田舎に帰り、家族と一緒に
暮らすことが実現できたから、
自分は悩みが消え、私には他人事
としてあんなこと言ったのかな。

第三者は正論しか言いません。
おまえが悪い。
〇〇よりマシ。
〇〇するべきだ。
第三者ではなく、友人だったしたら、
正論をつらぬくのではなく、
同情してあげたり、励ましたり
するものではないのか。
彼との関係は、友人と呼べる
間柄では無かったのかな。

しかしながら、
「今何してる?」
「元気かい?」
「会社のほうはどう?」
「お子さん、何歳になった?」
と気にかけてくれる方って、
かなり貴重な存在であり、
そういう方が一人でもいるってことは
ありがたく、大事するべきだと
思います。
年に1回程度の飲み会でもいい、
末永いお付き合いにしていきたいです。

「登君は、家を処分し、妻を東京に
 呼んで、移住したほうがいい」
という正論。
私は違和感を感じたと言っても、
正論は、正論なのかなと。
いや、この正論を実現するのは簡単な
ことではなく、もしかしたら、
正論ではないのかもしれない。

私は今後、どうしていくべきか。
迷いながらも、
今やるべきことはしっかりと
やっていきたい。
仕事も、家族も、プライベートも。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?