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ラストパンクヒーローとサッポロ一番

彼女と今の時期の「田んぼ」に行ってみたい、
(田んぼってアンタ、、)
私の過ごした某横浜市の外れに位置する「かろうじて横浜市」「もぐりの横浜市」「ニセ横浜市」と、一部界隈からは散々な言われようだった「とりあえず故郷」の場所、私は最寄駅の私鉄駅から片道40分を時には楽器を担いで通学していました、故郷といえば
普通のイメージだと一軒家で縁側で採れたての野菜を
井戸端で洗っている婆さんが「あら、おかえり!みんな帰って来たよぉ〜」みたいな感じで仏壇に線香を上げた後に八千草薫似の母が「おかえり、元気にやっているのかしら?」と、お盆に瓶ビールと茹でたてのそら豆を持ってテーブルに置く、母が飼っているポメラニアンが興奮気味に歓迎してくれるのをいなしながらグラスにビールを注ぐ、
みたいなイメージが私がいう「故郷」です、
が、しかし、私の故郷といったら超絶殺風景なマンモス団地でございました、とさ、、で、
団地から少し離れた位置ながらも風向き次第では匂ってくる養豚場独特の香り、、そんな土曜日の昼過ぎの帰宅後、買ってきたサッポロ一番塩ラーメンとチャーハンを作り食べる、ああ、男女比率が同じの共学校に行っていたならば、放課後ワンチャンで意中の女子が白いビキニにミサンガを腕に付けた姿で下校後の誰もいない教室にサプライズ呼び出しをされていたかも分からない、私の中の恋愛のほとんどはエロ雑誌とビデオだった、とはいえ、きっといつかは誰かに「カッコイイわぁ🙋❤️」と言ってもらって、そのままラブホテルにチェックインするためだけにバンドをやっていたし、やって来た、
「モテたいとか、ヤリたいとか、ダサダサ中のダサ男だな!真面目にやったらどうなんだい?」と諫めてくれる友人も居たが、カッコ良くなければ、いくら中身がビックリする位ペラんペラんでも外見だけはカッコだけは付けていたのが卒業アルバムでは割りかしよく出ていたような気はする、お説教組も映っているけどただのシャバ増にしか見えない、根が真面目な部分が顕わ過ぎている。
シドヴシャスが全身カミソリで血だらけならば、私は通学中のバイクで派手にすっ転んで制服は上下ボロボロに半分引きちぎれ、血だらけの姿で登校し、学校中で笑われた経験があるけど、英雄視されたシドとは全く違うけどある意味シドなのであると思うようにしている💧
現在51歳にもなってしまったけど、相変わらずの性欲で、何故か部屋にはエレキベースが置いてある、てことは未だに「カッコイイわぁ」って言われたらそのままラブホテルにチェックインの野望は未だついえていないか、もしくは知らず知らずのうちに音楽そのものが好きになってしまったのかは分からない、、
半日休暇で仕事の帰り、彼女からもらったCDを
かけながら「ああ、故郷のニセ横浜の田んぼが見てぇ、、」と呟き帰宅後、サッポロ一番塩ラーメン(減塩バージョン)を作るのでありました。


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