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【読書メモ】長期投資家の「先を読む」発想法―澤上 篤人著

本書は長期投資家として著名な澤上篤人(さわかみ・あつと)氏が10年前(2014年)に著した新潮社の単行本。副題として「10年後に上がる株をどう選ぶのか―」とあり、発行されてちょうど10年経過した今年(2024年)読んだ。

全体は3章で構成されている。
第1章 長期投資の心構え
第2章 「推」と「論」のフローチャート思考
第3章 フローチャートの未来予測

特に澤上氏が未来を読むために実践してきたこととして第2章『「推」と「論」のフローチャート思考』は目からウロコだった。

これは「推」=イマジネーション(想像)と「論」=ロジック(論理)を組み合わせて未来を予測する方法のこと。フローチャート的に双方向で発想すると説明してある。

本書には、長期投資にあたり「統計など見なくていい」、「報道されたニュースに価値はない」、「アナリストレポートは役に立たない」など刺激的な言葉がある。

それを投資プロセスの一部において生業としているスペシャリストが聞いたらハッとするストレートな表現だろう。結果責任を負える覚悟があり、結果を残してきた著者ならではの発言として受けとめたい。

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