図書館がボドゲを置く理由
０．議論の前置きとして
すいません、遅くなりましたが、こちらの「図書館がボドゲを置く理由」について、書かせて頂きます。
— 格闘系司書 (@librarian03) January 14, 2023
せっかくですので、良い議論に繋がるように、引用RTで書きます。
前提として【図書館は資料（情報）を扱い、利用者さんの人生を豊かにする施設】という私の個人的な考えがベースになっています。 https://t.co/QjD8L5Znia
ですので「図書館に本以外の媒体があるのは好ましくない（DVDやCD等）」という場合は、もう少し前段階からの議論が必要となりますので、ここは本以外の媒体も許容しているという前提で書き進めていきます。
— 格闘系司書 (@librarian03) January 14, 2023
元々、本以外のサービスとして、DVDやCDもありますし（色々な文化へのアクセス）
地元企業へのビジネス支援（商品開発時の情報サポート等）や、子育て支援（子育てサポートに関する情報提供）などは、本に関係なく行う事もあります。
— 格闘系司書 (@librarian03) January 14, 2023
レファレンス対応も場合によっては本は使わない事も多いです。
図書館サービス＝本じゃないとダメというわけではない。
という考えが私にあります
結論的な部分 ←こちらで。
１．図書館司書からの目線で解説
１．図書館の”新規利用者”へ向けての体験
①新しいユーザー層へのアプローチ
— 格闘系司書 (@librarian03) January 14, 2023
ボドゲをきっかけに【今まで図書館に来ていなかった人達に来てもらう】という目的になります。
動画等でボドゲを見て、やってみたいが機会がない人達に、文化体験（体験も情報提供と考えています）という形で提供するという考えもあります。
楽しく遊んで貰い、出来ればそこで図書館の他のサービスや資料を紹介して、図書館に親しみを持ってくれると良いなぁと思っています。
— 格闘系司書 (@librarian03) January 14, 2023
関連本の紹介など、丁寧に資料と繋げる事で、ボドゲも本も、どちらもより楽しくなりますので、ここは司書の頑張りどころかなと思います。
２．”居場所としての”図書館での企画
②居場所としての図書館
— 格闘系司書 (@librarian03) January 14, 2023
家庭・職場（学校）とは別に、３番目の居場所（サードプレイス）があると良いのではないか、という考えがあるのですが、図書館がその場所になるという思いで、ボドゲ企画を軸にコミュニティを作ってもらい、居場所にしてもらう。という考えの図書館もあります。
意外なメリット
なお、ボドゲ企画で共通する意外なメリットとして【司書に親しみを持ってくれるようになり、その後の問い合わせなどが増えた】という事例を聞いています。
— 格闘系司書 (@librarian03) January 14, 2023
利用者さんとの交流により、信頼関係が築けたそうです。
（色々な人がいるので、人口規模によっては、リスクもある気がします）
３．”読書推進”、”生涯学習”としてのボードゲーム
③読書推進、生涯学習として
— 格闘系司書 (@librarian03) January 14, 2023
私は完全にこれです。
例えば、宝石をモチーフにしたボドゲを遊んだ後で、宝石に関する入門書を読むと「ふむふむ、私がゲームで集めていた宝石はこんな感じなんだ」と楽しくなりますし、本を読んでからゲームを再度遊ぶと、知識がある分楽しさが増します。
ボドゲと本、両方がより楽しくなるので、本とボドゲを掛け合わせた企画をやっています。
— 格闘系司書 (@librarian03) January 14, 2023
知的好奇心を刺激してワクワクして、そこからから学びに繋げるという事で、図書館でもやる意味があると考えています。
他にも「親子間の交流をサポートしたい」（一家団欒の時間を大切にして欲しい）という思いでボドゲを置いてる図書館もあります。
— 格闘系司書 (@librarian03) January 14, 2023
少しズレますが、アメリカの図書館ではTRPG企画をやっているのですが、その理由の一つとして「図書館でTRPGコミュニティを作る事で、10代の子達が犯罪に繋がるのを
防ぐ」という理由があるそうです。
— 格闘系司書 (@librarian03) January 14, 2023
https://t.co/IhP3skYBZc
日本でもアメリカでも、図書館でコミュニティを作って貰いたい。というのは大きな理由のようです。
２．参考項目
全世界の図書館で年に一回行われるゲームイベント
「インターナショナル・ゲーム・マンス」
なぜ図書館がゲームを扱うか？に対する解説ページ
参考ツイート
#ボードゲーム の館外貸出が12/1（火）より始まります。資料として研究するもよし、学びとして体験するもよし、家族間交流として役立てるもよし。ぜひご活用ください！
— 江戸川区立東部図書館 (@edolib_tobu) December 1, 2020
詳細は江戸川区立東部図書館・西葛西図書館・東葛西図書館までお尋ねください。#江戸川区 #東部図書館 pic.twitter.com/wpTZx6zNqQ
３．個別のケースについて
”図書館がボドゲを扱う法的根拠があるかどうかを聞かれたら
図書館法第２条
「レクレーションに等に資する」の文言”
を使われると良いでしょう。
”図書館でやってみたいけど、所属館では反対されて難しい。
という司書の方”
松本先生に許可を頂きましたので【図書館にボードゲームを導入する時に大変だったこと】を、ツリー形式で書いていこうと思います。
— 格闘系司書 (@librarian03) December 30, 2022
長くなると思いますので、無理なくお付き合いください。
前提①
まだ図書館業界での本格運用が始まる前、黎明期のお話ですので、現在の状況とは全然ちがいます。 https://t.co/KWd1np49qh
４．謝辞
この記事の元になったツイートを書かれた方です。
改めて、ここで感謝を述べたいと思います。
元ツイートを使わせていただきありがとうございました。
ａ．【２０２３年１月１４日 追記】
格闘系司書様が東葛西図書館様にZOOMで
”ボードゲームの館外貸し出しについて”
聞かれるそうです。
【東葛西図書館さんに、ボードゲームの館外貸出しについてお聞きします】
— 格闘系司書 (@librarian03) December 18, 2022
・2023年1月28日（土）
・19：00～20：00
・ZOOMによるオンライン開催
・申込不要
ボドゲの館外貸出に関する問い合わせが増えてきましたので、色々とお伝え出来ればと思います！https://t.co/ikA9Fu3Bap#図書館総合展 pic.twitter.com/oZGx904uF4
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