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ご近所トラブル

ご近所トラブル?を起こした話

5.6年前の話になります
当時私は、練馬区のアパートで一人暮らしをしていました

密集した住宅街
私のアパートの隣には、一軒家が建っていました
しばらくして気付いたことですが、
その家には、どうやら老夫婦と一人息子?の30代後半くらいの男性が住んでいるようです
その男性は、うまく言葉で形容しがたいのですが、身長が180㎝程、肌は浅黒く、なぜかどことなく不審な印象を与えます
(私のアパートに用があって来た母も、男性を見かけて「何あの人?!なんか気持ち悪い!」と言ってたほど)

夏の夜、私は部屋(二階)の窓を開けて、網戸にして眠っていました
「ボボボボボボボボ」という騒音をたてて、隣の一軒家の男性が車(改造車)で帰ってきました
排気ガスの匂いも部屋に入ってきます

「うるさいし臭いな~」
時計を見ると深夜二時です
窓を閉めて、また眠ろうとしましたが、眠れません

こういうことが、何度も何度も起きます
私はイライラしていました
「近所迷惑だろ!」

ある朝アパートの前のごみ収集所へ、ゴミを出しに行くと、男性が居ました
男性は私と目が合うと、「ニカッ」と満面の笑みを浮かべました
その笑顔は、いかにも作り笑いで、わざとらしく、見ている人をゾッとさせるような薄気味悪さがあるのです

私は男性に対しての日頃のイライラと、
笑顔の薄気味悪さから、
男性から目をそらして無視し、
ゴミを出し終えると、とっととアパートの部屋へ戻りました

それがまずかった
男性が私に目をつけ始めました

ある夜、「明朝は燃えるゴミの日だから、夜のうちに出しちゃおう」と思い、
アパートの前のゴミ収集所に、ゴミを出しました
同じようなことを考えた人が、たくさんゴミを出しています

私がゴミを出す様子を、男性がどこかで見ていたのでしょう
次の日の朝、玄関を開けると私が出したゴミ袋が置かれていました
「夜出すなってことかな…?」とあまり気にせず、処理しました
男性は、私が住んでる部屋まで把握していたのです

またある夜、眠れなかった私は、深夜の時間になって最寄りのコンビニに向かいました
歩いて3分ほどのとても近いコンビニです
歩いていると、何か視線を感じました
何気なく振り返ると、男性が暗闇の中、タバコを吸いながらじっとこちらを眺めています
「こわっ!」とビックリした私は急いでコンビニまで行きました

コンビニから帰ってくると、男性は歩きタバコをしながら、近所をウロウロ徘徊しています
こんな深夜に…
怪しさ全開です
それからは、なるべく深夜は出歩かないようにしました

私は自転車(折りたたみ式)を所有してました
どこへ行くにもこの自転車です
私の愛車です
アパートには自転車置場がありましたが
もう乗られていなそうなボロボロの自転車などが置かれていて、
入るスペースがありません
私はアパートの壁沿いに、歩行者や車の邪魔にならない場所に自転車を置いていました

その自転車に乗っている私を何度も見ていた男性
ある朝自転車に乗ろうと、停めてあった場所に行くと、私の自転車がめちゃくちゃに折り曲げられて、アパートの自転車置場に押し込められています
おそらく男性が、車で通る時に邪魔だと感じたのでしょう
自転車を直し、事なきを得ました
それからはなるべく、無理矢理にでもアパートの自転車置場に自転車を突っ込むことにしました

なんか陰湿だなぁ
練馬区は陰湿な人が多いのか…?(自己紹介(アルバイト編・後編)参照)

部屋に居ると、なにやら外から話し声が聞こえます
男性が車屋さん?を呼んで、何やら文句を言ってるようです
ごねています
車屋さんは「いえ、お客様の責任です」などと言っています
男性は「なんでだよ!」とか言っています
あぁ~この男性はトラブルメーカーなんだな、と思いました

ある日自転車に乗ろうと、自転車置場に行くと、私の自転車の前かごに紙切れが一枚入ってます

「交通事故多発注意!!」
「上を向いて歩こう!!」
と書かれています
意味がわかりません
上向いてたら事故るやんけ、と心の中で一人ツッコミし、
私は黙って、男性宅のポストの上に紙切れを置きました

お正月になりました
ゴミ収集はお休みです
それでもゴミを出したい、と思ったらしき人が、アパートの前にゴミを出しました
1月1日の朝、出掛けようとして玄関を開けると、ゴミ袋が置かれています
誰かが出したゴミを、男性が私が出したものだと思って置いたようでした
私はそれを見て爆笑しました
「私じゃないって~笑」

ゴミ袋に「これは私が出したゴミではありません、玄関前に置かないでください、またやったら警察に通報します」と書いた紙を貼り、
ゴミ収集所に戻しました

男性が「ボボボボボボボボ」と騒音をたてて、車で帰ってきました
男性が車から降り、私が書いた貼り紙を見ています
私は二階の部屋からその様子を覗いていました

貼り紙を読んだ男性の、その後の行動を私は読んでいました
おそらく、男性は怒り狂い、ゴミ収集所に捨てられていた別のゴミ(黄色い袋)を持って、
私の部屋の前にまた置くだろう、と

良い頃合いになって、私は部屋を出ました
ちょうど男性がアパートの階段を上って来たところでした
手にはやはり黄色い袋があります
私は何食わぬ顔で「こんにちは!」と元気に挨拶しました
私と鉢合わせたことにビックリした男性は
「おお…」と言って、さっと黄色い袋を隠し、三階まで上って行きました

私は隣のアパートの前にある自動販売機で飲み物を買い、飲みながら自分のアパートのエントランスで、男性が下りてくるのを待ち伏せしました

三階の階段からそれを見下ろしてた男性
私がなかなかどかないことに腹を立て
「チッ」と舌打ちをして下りてきました

私の居る場所とは真反対の方向に行こうとする男性
私は逃すまい、とすかさず男性に話しかけました
笑顔で「こんにちはー!見てください、このゴミ!私の部屋の前に置かれていたんです~」と私は言いました
私が愛想良く接したせいか、男性も
「ああ、そうなんですかぁ」と対応します

「前にもこういうことがあって、私が出したゴミじゃないのに、誰がこんなことするんでしょうね?なんか気持ち悪くないですか~?」
私は話しながら男性を足元から顔まで、舐めるように見て、顔を覗き込んでやりました
ニヤニヤした笑顔も忘れず
「お前がやったのは、こっちはわかってるんだぞ」と暗に示したことになります

男性は「さ、さぁ…」と怖気付いたように後退りし、去っていきました

勝った!
部屋に戻った私は、猛烈な吐き気に襲われました
極度の緊張から解放されたためです

その後は、男性は私に嫌がらせをしてこなくなりました
それから少しして、私は引っ越すことになりました

男性はまたターゲットを見つけ、今でも嫌がらせをやってることでしょう

陰湿な人は、泣いたり怒ったり、反応を見て喜びます
無視するのが一番ですが、
あまりにも度が過ぎた場合は、こちらも陰湿なやり方でやり返すと効果的だというのがわかりました

皆さんもお気をつけて








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