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【詩】 「桜」

「桜」

川面に浮かぶ花筏
桜並木を椅子に座る
樹木のような 貴女
虚いが醒めないほどに
静かに車を進める

私の涙は
知っていましたね
どうする事も無く
静かに見守って
陰で泣いている姿は
見せたくはなかった

私も貴女の
涙は知っています
若さゆえの勇足と
庇ってくれた時も
誰よりも厳しい愛を

もう私の顔さえ
わからない程なれど
貴女の花筏が
私の花筏を
支えてきたように

貴女の意思は
この手の中に
ずっと
温め伝えていきます
数え切れないほどの時を
言い尽くせないほどの
ありがとうを

また桜の下で
語り合いましょう
嫁どうし

#詩
#散文
#花筏
#嫁の涙
#言葉の添え木

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夫婦や兄弟や友人や同僚や知人だったり
色々な関係性を意識して考えていたら
身近に難しい組み合わせ
触れない方が波風を立てないですが……

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