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【詩】 「はつこい plus」

「はつこい plus」

歯磨きしながら
今日の予定を確認
昼は 外廻りで傘か

駅まで歩きながら
マイリストを耳に流す
あなたも聴いているだろうか

ひらひら浮かぶ花びらは
誰かを祝福するように
つむじ風が 誘って

切手をたくさん貼れば
時間も飛び超え 必ず届くと
手作りの黄色い手紙で贈れば

返信は来るだろうか
部活の帰り道に耳元で囁やく約束は
もう聴こえてはこない

ひらひら浮かぶ花びらは
誰かを祝福するように
つむじ風が 誘って

あれから6回目の春を迎え
気がつけば5回目の冬は過ぎ
思い出のない夏も終わる

さっぱりとした朝と振り返る夜
消去とコピーの繰り返し
リセットボタンが見つからない

ひらひら浮かぶ花びらは
誰かを祝福するように
つむじ風が 誘って

アップルパイとミルクティーが
似合う人を見つければ
さらりとした肌触りに甦える

春に騒がす初恋の続きの話し

#詩
#初恋

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