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コンボを思いつく方法。

最近どうやってデッキを作っているのか聞かれることがあって、自分なりのデッキ構築の考え方を具体例を挙げて少し説明してみました。
そのときは「このデッキを組んだキッカケはこういうコンボを思いついて〜」って感じで話し始めたんですよね。
ただ、「そもそもどうやってそういうコンボを思いつくの?」って聞かれたので、今回はタイトル通りコンボを思いつく方法について、ナーガというカードを例に話していきます。

コンボを思いつくためには、使いたいカードを見つけてその特徴を見極め、そのカードと相性が良さそうなカードを探し、またそのカードの特徴も見極め、また相性のいいカードを探す。
といった具合にどんどんシナジーを繋げていきます。
シナジーを繋げるためには、1つのカードから複数の道を伸ばしていき、その先で再び合流させるイメージを持っています。
さて、ここからは抽象的なイメージの話ではなく具体例をもとに説明していきます。
ナーガというカードは非常にトリッキーな効果を持っていますが、まずは場に出す必要があり、その上でデッキに戻さなければいけません。
そのため意表をつきづらく、基本的にこのカード+デッキに戻すカードの2枚を使ってモンスター1体を特殊召喚するのでアド損になってしまいます。
そういう理由があって、こいつを最初に見つけたときは綺麗に使う方法が思いつきませんでした。
そんなときは素直に諦めます笑
ただ、頭の片隅にこのカードの存在を置いておくと、ある日こんなカードと出会います。

このカードであれば相手の意表をつける可能性があるうえに、このカード1枚でナーガの効果を起動できるのでアド損することもありません。
そのためにまずはナーガを除外しておかなくてはいけません。
パッと思いつく方法では封印の黄金櫃などがありますが、黄金櫃だと何かを狙っていることがバレバレなうえに、黄金櫃とリオンの2枚を使ってナーガの効果を起動することになるので、結局アド損になってしまいます。
そこで考えたのはスネークレインで墓地に落として邪龍アナンタの召喚コストとして除外するというものです。
「それだったらスネークレインのコストも含めて3枚使ってるから黄金櫃の3倍カード使ってるじゃねーか」と思うかもしれませんが、それは違います。
スネークレインは破格の4枚墓地肥やしなので、キラースネークのような純粋に落としたいカードを落とせばめちゃくちゃ強いですし、アナンタのコストとしても除去効果持ちで攻撃力2400以上のアタッカーが出せるのも強力です。
しかもナーガはコストで除外しているので無駄がなく、怪しまれる可能性も低くなります。
ただ、それだけではシナジーが微妙なのも事実です。
そこで、最初の方でも話したようにアナンタの特徴はなんなのかを考えます。
人によって捉え方が違うと思いますが、今回は墓地の爬虫類を全て除外することに注目しました。
このコンボはクリストロンという機械族のテーマとナーガやスネークレイン、アナンタといった爬虫類族の2つの種族を使っています。
つまり、アナンタを出せば墓地が機械族のみになり、ネジマキシキガミが出せるようになります。
そして、シキガミには相手の攻撃力を0にする効果があり、爬虫類族のテーマには攻撃力0に関係する効果を持ったレプティレスが存在しています。
さらに、墓地のレプティレスを除外することで攻撃力0のトークンを2体出すレプティレススポーンでクリフォートゲニウスの効果を起動してシキガミをサーチできます。
すると、自分と相手の場に攻撃力0のモンスターが2体揃うので、エースモンスターのレプティレスヴァースキが出せるというわけです。
こうすれば、動きの中でついでのようにナーガの効果を起動することができるので非常に強力です。
ここまで決まればあとはナーガで特殊召喚するモンスターを決めるだけです。
このコンボはリオンの効果の性質上相手ターンにしか出来ません。
さらに、機械族と爬虫類族以外は墓地に行ってはいけないので、かなり選択肢は絞られてきます。
これらを含めて今回選択したのはZS-幻影賢者です。
幻影賢者は戦士族ですが、自分自身を除外することで効果を発動するので問題なく、クリストロンのシトリィやハリファイバーの効果がトリガーになるので相性抜群です。
ここにゼロフォースを組み合わせると、除外をトリガーに場のモンスター全員の攻撃力が0になるので、レプティレスともシナジーが生まれます。
ここまで考えたナーガのコンボをまとめると下のようになります。

このようにナーガから複数の道が伸びていて、その先で再び合流しています。
長くなってしまいましたが、以上が自分なりのコンボを思いつく方法です。
今度は思いついたコンボをどうやってデッキとして形にしていくかというデッキ構築論について書いてみようと思っているので、よろしくおねがいします。

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