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ご縁のある人たちに届ける

今日は、近くの農家さんの畑を見学させていただきました。

農家によって、畑の大きさも違えば、農法も違うので、
同じトマトを育てていても、大きさや色味、形など、
全く異なります。

今日お邪魔した農家さんは、
ハウスの中でトマトを育てていて、
自分の畑とは全く違う方法で育てていました。

まず、ハウス栽培と露地栽培という違いがあります。

ハウス栽培というのは、
大きなビニールを被せたハウスという施設の中で栽培する方法で、
年間を通して、色んな作物を育てられるという特徴があります。

ハウス内は、気温や水の管理がコントロールできるので、
旬をずらしても栽培が可能なのです。

お話を聞くと、
トマトは11月に苗を植えて、
1月から収穫できるというのです。

自分たちが実践している露地栽培(一般的な畑)では、
11月に苗を植えてしまったら、
温度が足りなくて生育できませんし、
霜が降りてしまうので、野菜が凍ってしまいます。

天候や季節に左右されずに栽培できるのが、
ハウス栽培の利点なのです。

しかし、ハウス栽培の欠点としては、
いつでも栽培できる反面、
季節に応じた栽培をしなくなるという欠点があります。

季節に応じた栽培は、露地栽培のように、
夏にはミニトマトやキュウリが採れて、
秋冬には大根や白菜が採れるというような、
季節の移り変わりに応じて、
最も野菜が美味しいとされる時期に収穫することです。

季節を感じながら畑仕事をするのは、
野菜を育てる醍醐味であると思っています。

それをハウス栽培では、
あえて季節をずらして栽培するのです。

他の農家が採れない時期に野菜が採れるので、
その差分だけ希少価値がついて、
市場で優位な立ち位置を取れます。

需要と供給の差分で、価値を取っているのです。

実は、これが大規模で野菜を栽培している農家の一般的な方法なのです。

いつでもどこでも、同じ野菜が買えるのは、
こういった農家さんの努力の結晶とも言えます。

自分たちとはやり方が違いますが、
本当に尊敬していますし、学ぶべきものはたくさんあります。

今回の見学で、全く違う方法で栽培している農家さんを知り、
新しい発見がたくさんありました。

同時に、自分たちのやり方や目指しているものが
より一層明確になりました。

市場に供給するのではなく、
ご縁のある方たちに喜んでいただけるような野菜を作っていく。

そして、畑で野菜を作ってみたいという人が
チャレンジできるような環境を作っていく。

育てる喜び、味わう喜びを共有する。

そんな畑を作っていきたいと思います。

今日は、畑を見学しましたが、
全く違う世界を旅しているような気分でした。


それでは、また!

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