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【詩作】君ばかり見ていた

鈴木のびで です。
さて、あなたのお住まいの町では「桜」は咲きました?
今回は桜の季節、どこか もどかしく、せつない一編です。
こういうのも たまにはいいでしょ?
それでは どうぞ

「君ばかり見ていた」

何処までも終わらないような
川沿いの土手を歩いた
桜降る春の午後

木の下には不粋者たち
桜も見ずにドンチャン騒ぎ

君は遠い目をして
「キレイね」と言った
僕は不意突かれ
慌てて相槌をうつ

君ばかり見ていた
君ばかり見ていた
桜なんて気にせずに

君ばかり見ていた
君ばかり見ていた
もう随分と前から・・・

何処までも終わらないような
川沿いの土手を歩いた
桜降る春の午後

拒まれる気はしないけれど
ためらいの指は弱気で
君の手に触れられず・・・

それでも
いつまでも歩き続けたい
君ばかり見ながら
君だけを見ながら

以上、鈴木のびで 「君ばかり見ていた」でした。
この作品の使用、転載などについてはお問い合わせいただければ幸いです。


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