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成長って辛い、でも乗り越えたい!辛い気持ちを上司に話したら良いことがあった時の話

僕は、大企業→メガベンチャー→スタートアップと転職し、成長企業で約10年間人事部のマネジャーや責任者をやっています。周囲からはそのキャリアは羨ましいなんて言われることが多いです。

でも、順調にキャリアを積み上げられたかというと、そんなことはありません。悔しい思いもたくさんしましたし、夜眠れないこともたくさんありました。家で泣いて妻に慰めてもらったことだってありました。
そういう辛い思いも経験しながらも周囲の方に支えて頂き、なんとか社会にぎりぎり食らいついていこうと思ってやってきました。

今の時代、社会人は常に成長が求められています。成長し続けないと生き残っていけない、これからは世界を相手に戦っていかなければならない、とか言われること多いです。
でも成長って楽しいことばかりじゃないです。結構辛いんです。何をどう頑張ったら成長するかわからない。なのに周囲は頑張れとしか言わない。こんな中で何をどのようにがんばったらよいのか、がんばれ・成長しよう、とだけ言われて戸惑っている方も多いのでは?と思います。

そんな時は、上司や誰かにそのことを相談してみてはどうでしょうか?今回は、僕が社会人になって初めて壁にぶつかった時、上司に相談した時のことを書いてみました。

いろいろなことを卒なくできたのではなく、卒なくできることしかしてこなかったと気づいた時


社会人になった頃の僕は、いろいろなことを卒なくこなすことができていて、かなり自信がありました。お客様から気に入られ信頼を得ていて、このままやり続けていけばうまくいけそうという感触を得ていました。

しかし社会人4年目の時に大きな壁が訪れます。それは営業部から人事部に異動になった時のことでした。それまでは自分の裁量でスケジュールを作って外回りをし、得意の社交性を活かしてお客様と会話する仕事でした。それが人事の仕事になった時、1日中オフィスで仕事をし外出ができなくなったり、上司や先輩に的確な報連相を求められました。

そして、まず与えられた仕事は約3,000名の従業員の賞与支給業務です。この仕事は、年2回の賞与の金額を間違えずに処理を終えること、目標管理制度と評価の業務をスムーズに行うことが期待されていました。細かい作業は営業事務の専属担当に丸投げしていた僕にとって、色々な賞与パターンを把握し金額の処理設定をシステムやExcel上で間違えないように行う作業はストレスの高い仕事でした。当然失敗ばかりしていました。

また、人事部の人事制度企画チームは、人事部の中の花型部署。意識高く優秀な先輩たちが数多く在籍していました。そういうチームですからワークホリックな人たちが多く、社内向け説明資料一つとっても細部に拘りを持ち、夜遅くまで議論をしていました。
そのようなチームについていくのが必死でした。

こういう環境で失敗ばかり続き凹んでいる中で気づいたこと。ああ、得意なことしかしてこなかったな。苦手なことはいろいろな理由をつけて避けてきたんだなと感じました。いろいろなことを卒なくできたのではなく、卒なくできることしかしてこなかったんだな、と。
当時はとても自己肯定感が低くなっていました。しかしこのことに気づいたことが、自分の社会人最初の成長につながったとも思います。

一方で、今まで避けてきたことをやらされているので、辛い日々が続いていました。僕が作るアウトプット、日々の振る舞い、そのほとんどにおいてああだこうだと言われていました。皆大人の方でしたので、怒鳴られるなんてことはなかったのですが、なにをどこまでやっても指摘ばかりされてOKが出ないという日々。今となっては熱意のあるメンバーで働けて幸せでしたが、当時の僕はただただ辛かっただけでした。

プライドを捨てて、困ってることを上司に率直に話してみた

当時僕が所属していた会社は、直前に分社し、元会社と新会社の2つの会社に分かれていました。そして僕は新会社の人事部に所属していましたが、人事機能の多くは元会社にありました。そのため、日々の仕事の指示と報告は元会社の上司に行いつつ、新会社の上司にもその状況を定期的に伝えるという感じで、上司が2人いる環境に身を置いていました。

このまま逃げたくない。プライドもあるから弱音を吐けない、でも辛い。そこで思い切って2人の上司に相談をしました。

率直に話してみたら、とても温かいメッセージをもらえた

最初はこういう相談をして大丈夫かな?評価下げられちゃうかもな、違う部署に飛ばされたら格好悪いよな・・・なんてことも考えて不安になりました。
でも思い切って苦しんでる自分のことをさらけ出して相談してみたら、真剣に向き合っていただけました。

1人目の上司にはこんなことを言われました。

もう一人の上司には、こんなことを言われました。

そうなんだ、自分にそんなに期待してくれているんだ・・・
たしかに、テンション低くしてるばかりじゃなくて、ポジティブに捉えてみなきゃなあ・・・

そんなかんじで、自分一人では考えられない視点をいただくことができたんですよね。
でも次の日から仕事の環境が大きく変わるわけはなく、引き続き同じような苦行は続きました。ですが、自分が目指すべきこと(=組織の要になる)や、辛くなった時の思考の切り替え方(=逆境を楽しむ)がわかったことと、それをメッセージしてくれた上司がすぐそばにいるんだ、って思えたことで、もうちょっとがんばってみようかな、という気持ちになれました。

それから半年くらい経つと、仕事で楽しいことがあったり、人事異動でチーム編成が変わったり、苦しい環境がちょっとずつ良くなっていきました。さらに半年くらいすると後輩が入ってきたりと、またさらに良くなっていく。
そんな感じで、気がついたら立ちはだかっていた壁がなくなっていました。

本当に辛いならば、辛いって言っちゃった方がいい

誰もが成長したいという気持ちを持っています。でも成長するのって辛いです。ですが社会的地位のある人は同じ経験をしているはずで、だからこそその地位にいれるのです。
なので、自分にとって成長の時なんだけど辛いなって思ったら、そんな自分の気持ちを率直に上司や周囲に話してみてはどうでしょうか?辛いって言えない・言える立場じゃないそう思って苦しまずに率直に言ってみたら、明るい灯が見えることがあります。

辛くて悩んでいる方、これを読んで、明るい気持ちになっていただけると嬉しいです。最後までお読み頂きありがとうございました。

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