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物は少ないほうが良い【ナマケモノのように生きたい】

『ナマケモノのように生きたい』というエッセイを読んでいるのだけど、この人かなり節制しているな、と感心した。
自分もミニマリストとかミニマムライフとか目指してみたいな、と思うのだけど、現実はなかなかミニマムで収まらない。

生活に必要なものを除けば、たとえば雑貨などには、必要じゃないけど試してみたいから買ってみたモノがいくつかある。
そういうものに限って使わなくなるんだから、振り返れば無駄に散財してしまったな、とお金に対してもったいなさを感じる。
その分の金額でスイーツが買えたかもしれないし、投資で利益が出たかもしれない。
安いからいいかと思って買ってしまうのだけど、もっと有意義な使い方をしたいものだ。


数年前に一度引っ越したことがある。
引っ越しのタイミングで一度リセットしてみようと思いたち、要らないものをほとんど捨た。
これからは必要最低限なモノで暮らしてみよう、もっとシンプルな部屋にしてみようと目指してみた。
ちょうどミニマリストやミニマムライフの本を読んでいたこともあって、もっとシンプルに、もっと動きやすい生活にしようと思ったのだ。

その時は旅をしながら暮らす方法も模索していた時期だったので、荷物は少なければ少ないほうがいいだろうと思っていた。
しかし新居に引っ越してからはや数年、当時の計画は崩れ、気づいたら思ったよりも荷物が増えている。
とはいえ昔よりからだいぶ荷物は少なくなっているのだけど、やっぱり使わなくなったものはある。

エッセイ本の著者はかなり節制した生活を送っている。
インスタ映えするような華やかさはいらない。
ミニマムライフは魅せるものじゃなく、実用性が大事。
フォロワーが増えるようなミニマリストである必要はない。
自分が心地良いと感じる空間かどうかが大事。
節制して生きることは自分の性に合っているから、無理しているわけではない。
自分にとって必要ないものを買わなければお金も貯まるし、スッキリした部屋で過ごせば心にも余裕が出てくる。

他人から見ればずいぶんストイックな生活をしているなと感じる部分はあるけれど、ものが少なくなっても生活に支障がなくなれば、ミニマムライフは快適になってくる。
夏にクーラーをかけずに、外気とサーキュレーターでも過ごせてしまうようなもの。
実際去年の夏は一度もクーラーをかけなかった。
一度イケる! と実感できれば、あとは簡単。
無駄なものを買わなければお金も貯まる。
お金が減るよりは増えていくのを見るほうが楽しい。


今の世の中はモノがたくさんありすぎる。
これを買えば家事が楽になりますよ、生活が豊かになりますよ、と誘惑してくる。
でも実は不要なものを削ぎ落として身軽になったほうが、生活は充実してくるのかもしれない。
ものが少なければ掃除もすぐ終わるしゴミも増えない。

これだけさえあればどこに行っても生きていける、たとえ外国でも、という自信があれば、別の世界が開けそうな気もしてくる。
要はそんな気分になれるように、自分や周りの環境を持っていくしかない。
私ももっと節制を楽しめるようになろう。
そしてもっとお金を増やすのだ。

2021 / 11 / 21

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