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Twitterには書ききれない文章を書きたくなった時用 主に観た映画とか遊んだゲームの感想なんかを書いてます

最近の記事

【2024/06/01】なぜ働いているとゲームができなくなるのか 

今回の記事タイトルは『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆著、集英社新書)のパクリオマージュです。 タイトルからは全く想像してなかったんですけど、日本人に読書する習慣が生まれたのはいつ頃なのか、それは時代や生活スタイルの変遷とどういう関係だったのか、多く読まれる本の内容はどのように変わっていったのか……っていうような内容の「日本人の読書史」みたいな本でした。なかなか面白かったです。働いてても読める読みやすさだったし。 それはさておき、ちまちまと遊んでいた『Ri

    • 観た映画の感想 #113『碁盤斬り』

      『碁盤斬り』を観ました。 草彅剛さんはすごく独特なお芝居をする人だというのは勿論知ってたんですけど、本当に凄い役者なんだなって気づかされたのは実は大河ドラマ『青天を衝け』の徳川慶喜からで。なので俳優・草彅剛のファン歴は全然長くないんですけど、きっかけともなった時代劇での主演作となればまあ観ないわけにはいかないでしょう、というわけで。 草彅さんってどんな役を演じていても、草彅さんご本人そのまんまの雰囲気と役柄そのものの雰囲気を常に同時にまとっているような、すごく不思議な演技

      • 観た映画の感想 #112『関心領域』

        『関心領域』を観ました。 ホロコーストを描いた映画って虐殺される側の視点とか描写が大なり小なり必ず入っていると思うんですが、この映画にはそれが一切ない。でも見えてないか見ようとしていないだけで、それはそこに確実にあるっていうのが直接的な描写以外のあらゆる方法でずーっと突き付けられ続けるわけで、観ていて本当にずしんと疲れる映画でした…… ヴーン……とうなっている焼却炉の音と立ち上がり続けている黒煙。 それは一体何を燃やしているんですか……? とか。 綺麗にレイアウトされた

        • 観た映画の感想 #111『またヴィンセントは襲われる』

          『またヴィンセントは襲われる』を観ました。 ワンアイディアで押し切るタイプのスリラーかと思ったし実際そういう面もなくはないんですけど、それだけじゃなく考えさせられる部分もあったりでなかなか楽しめました。 まず、「目が合った人全員が」「目が合った瞬間に」襲いかかってくるわけではないっていうのがスリリングなんですよね。最初に襲いかかってきたインターン生を取り押さえてた人達とか、その次に同僚に襲われた後で事情聴取してくれた警官、あとは避難先で会った昔なじみの女性なんかは最後まで

        【2024/06/01】なぜ働いているとゲームができなくなるのか 

          観た映画の感想 #110『恋するプリテンダー』

          『恋するプリテンダー』を観ました。 僕が意識的に映画を観るようになった子供の頃ってキャメロン・ディアスとかジュリア・ロバーツとかサンドラ・ブロックとかが売れに売れてた頃で、要するにハリウッド製のラブコメがめちゃくちゃ流行ってる時代だったんですね。なのでこの手のジャンルは個人的な映画原体験の一つとして今でも好きだったりします。血なまぐさい映画ばっかり観てるわけじゃないよ で、今作。 久しくこういうラブコメ観てなかったけど、やっぱり良いなあ~~! こういう映画はいつの時代もい

          観た映画の感想 #110『恋するプリテンダー』

          観た映画の感想 #109『胸騒ぎ』

          『胸騒ぎ』を観ました。 今のところ、今年のベスト(ワースト?)胸糞映画部門ダントツです。 「話の通じない人間が一番怖い」というリアルな怖さを、抑制の効いた映像でじっくりじっとり見せる北欧ホラーらしい一作でした。 パトリック夫妻、オランダにビャアン達を招いてからはずっとおかしいんですけど、それに対してビャアンが空気を読んじゃって何も言えないのが妙な生々しさあってまず嫌なんですよね。自分は客の立場だから、ホストの気分を害しちゃうのは失礼って思っちゃうのはすごくよく分かる。分

          観た映画の感想 #109『胸騒ぎ』

          観た映画の感想 #108『猿の惑星/キングダム』

          『猿の惑星/キングダム』を観ました。 今、猿映画がアツい!! ……というわけではないと思いますけど、『ゴジラxコング』の次に観たのがこれでした。なんで公開日かぶせたんだろう…… それはそうと、『猿の惑星』は今作の前にも三部作でリブートやってたわけですけど、この三部作は実は観てなくてですね。映画を観に行く前に特に下調べとかしないので、今作が前三部作の更に後の時間軸の話だっていうのも知らなくて……いやぁー失敗したなあー……と思ったわけですよ。 でも実際に観てみると前作の知

          観た映画の感想 #108『猿の惑星/キングダム』

          観た映画の感想 #107『ゴジラxコング 新たなる帝国』

          『ゴジラxコング 新たなる帝国』を観ました。 こんなに「怪獣に人格があるように見える」映画久々に観たなあ。 怪獣たちはグオーとかガオーしか叫ばないのに、その日本語訳が脳内にきっちり流れ込んでくる。なんならゴジラの造形もモンスターバース作品で最も中に人間が入ってそうな立ち姿だったり歩き方だったり。 怪獣側のストーリーも、登場人物が全員怪獣になってるだけのヤンキーものというか任侠ものというか。メインキャスト(怪獣)の初登場シーン、ぜんぶ『龍が如く』でお馴染みのあの演出でもおか

          観た映画の感想 #107『ゴジラxコング 新たなる帝国』

          観た映画の感想 #106『シティーハンター』

          NETFLIX版『シティーハンター』を観ました。 先に結論だけ言ってしまうとですね、100点満点中5億点です。 いやーーーーーーーーーーーーーーーーー本っ当に最高でしたね。 最初に出たティーザーを観た段階で「これはかなり良い出来になってるんじゃないか……?」という予感はあったんですけど、実際観てみるとその予想を遥かに飛び越えて素晴らしい完成度でした。今のところ今年観た映画でベスト級まである。 まず、鈴木亮平さんの仕上がりっぷりがもう完璧すぎるわけですよ。 元々演技力、とり

          観た映画の感想 #106『シティーハンター』

          観た映画の感想 #105『インフィニティ・プール』

          『インフィニティ・プール』を観ました。 僕が好きになりがちな俳優のタイプに「ひどい目に遭い続けるのが似合う」というのが一つあります。※褒めてます その部門だとマイケル・ファスベンダーがダントツで好きな俳優でした。 なんですけど、今作を観てアレクサンダー・スカルスガルドもその系譜の俳優じゃん! と思ってしまいました。いやね、やつれていく様が本当に絶品だったんですよ…… ※繰り返しますが褒めてます 誰がどう見ても「そっちに行ったらアカンよ!」っていう悪逆にハマっていって、

          観た映画の感想 #105『インフィニティ・プール』

          観た映画の感想 #104『オーメン ザ・ファースト』

          『オーメン ザ・ファースト』を観ました。 正直に言うと、蛇足になってるんじゃないかなーと思っててそこまで期待してなかったんですが、ところがどうしてなかなか良かったです。それどころか「あとから作られた前日譚」系の映画としても個人的にはかなり好みの一作。 オリジナル1作目の『オーメン』の怖さってダミアンが本当に悪魔の子なのかとかそもそも悪魔がいるのかっていうスーパーナチュラルなことよりも「みんな信じられないし言ってることわけ分からんしなんならおかしくなってるのは俺のほうなのか

          観た映画の感想 #104『オーメン ザ・ファースト』

          観た映画の感想 #103『パスト ライブス/再会』

          『パスト ライブス/再会』を観ました。 「良い映画観たなあ~~~~……」という余韻の長さと深さは今のところ今年観た映画で一番です。今年の年間ベストにも余裕で入ると思う。 いやもうね、本当に良い映画でした…… 「離れ離れになってしまった幼なじみと大人になってから再会する」という、説明するとそれだけのシンプルな話なのに、人物のエモーションの込められ方も濃いし、ノラとヘソン、ノラとアーサーそれぞれの「この二人にしかない関係性」の積み上げ方、見せ方もとにかく丁寧で。セリーヌ・ソン

          観た映画の感想 #103『パスト ライブス/再会』

          観た映画の感想 #102『オッペンハイマー』

          『オッペンハイマー』を観ました。 ノーランの映画は『インターステラー』が思い入れも含めて一番好きなんですが、そういう好き嫌いとか好みの問題は置いとくとしても、映画としての完成度でいうなら最高傑作級に仕上がってる一作だと思いました。 膨大な台詞のキレも時系列を細かく組み替えてシナリオを一本のタイムラインで見せない編集も、映画館という環境で最大限に効果を発揮することを織り込んだ音楽やSEでの盛り上げ方も今までのノーラン映画でずっとやってきたことで、でも一方で今までのノーラン映

          観た映画の感想 #102『オッペンハイマー』

          【2024/04/02】たまには普通の日記とか、映画以外のあれこれ

          新年度ですね。 会社の事務所が引っ越すことになり、その作業に追われています。 いつにも増して毎日ヘトヘトなので帰宅途中に外食で済ませる頻度が激増しているのですが、体を酷使しているからこそのソレなので今のところ激太りしたりとかはしていません。でもそろそろ自転車とか乗ったほうがいいんだろうな、雪もだいぶ融けてきたし。 転職してからバスに乗る時間がかなり長くなったので通勤と退勤の時間はなるべく本を読むことに充てていて、最近は文庫版で『三体』を読み直しています。NETFLIX版の

          【2024/04/02】たまには普通の日記とか、映画以外のあれこれ

          観た映画の感想 #101『ゴーストバスターズ フローズン・サマー』

          『ゴーストバスターズ フローズン・サマー』を観ました。 『ゴーストバスターズ アフターライフ』に続く次世代ゴーストバスターズの2作目です。 僕がアカウントだけ作ってずっと放置していたnoteを使い始めたのは前作の感想をまとめた時からなので、僕の感想語り活動はゴーストバスターズと共に始まったと言っても過言ではない(過言)。 その時にも書いた通り僕は前作もとても好きなんですが、今回の新作はこれを更に超えてきたと思います。オリジナルのゴーストバスターズの、その後の物語として文

          観た映画の感想 #101『ゴーストバスターズ フローズン・サマー』

          観た映画の感想 #100『流転の地球 -太陽系脱出計画』

          『流転の地球 -太陽系脱出計画』を観ました。 『三体』の著者、劉慈欣の短編『流浪地球』の実写映画化なんですが、英題に”THE WANDERING EARTH Ⅱ”とある通り、実は2部作の2作目です。1作目はNETFLIXで配信されています。 なんですが、1作目も2作目も原作とは全然違う内容なので原作を知らなくても大丈夫だし、なんなら映画の2作目は1作目の前日譚なのでここから観ても大丈夫! という親切設計(?)です。 「もうすぐ太陽が爆発して地球も太陽系も滅びる! その前

          観た映画の感想 #100『流転の地球 -太陽系脱出計画』