【詞】ラストシーンの向こう側
僕らの最深部のあの夏は欲しがったって手に入らない
最初から無いものだって思った方がいっそいいのかと思ったりもしたよ
よくある話を積み上げたその何気なさを振り返ることしかできないのだと
自転車に乗ってどこまでも行けそうさ
風に髪を泳がせて、全力で息を吐いたあの人の背はあの時のまま
段々自分だけ大きくなって、街と変わって、
あれから何年目の夏だっけ すっかり世界は別の物
時には恍惚とした日々に笑ったりもするけれど
記憶の中のあの人は僕に振り返らずに
眩しい後ろ姿だけを見せては