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最近の記事

変わりゆくものに寄せて

肝転移したガンを切ってから二週間少し。 部屋には飲みかけの赤ワインがあり、いつ 飲んだろうかと虎視眈々。ちなみに僕のお気に入りは その辺のスーパーで700円位で買えるやつ。 De Bortoliと言うブランド。 友人と飲み歩くのは好きである。呑兵衛が多い。 だいたい一件目で帰ると言うことは無い。 手術の二日前も最後の晩餐じゃいってな勢いで マブダチとガツンと飲んじまったぜ。 ただあまり説得力ないけど(笑)アルコール依存症では ありません。飲まなければ、飲まなくても平気。

    • 癌にも癌の生き方がある??

      70年代初期、まりちゃんズというバンドの 「ブスにもブスの生き方がある」と言う曲がラジオで オンエアされていた。行進曲みたいな勇ましい感じで、 ワンツー、ワンツー(365歩のマーチかよ)。 その後メンバーの片割れは「崖の上のポニョ」を歌っていて またまたびっくり。教育上よろしくない曲を歌っていた ヒト達が… ふと、癌にもそれなりの存在理由があるよな、 癌にも癌の立場ってもんが…そう言えば ブスにもブスの生き方ってもんが… 何を連想してんだ、オレ?? 事故でも怪我でもまして

      • 僕はロックを聴かない

        あいみょんの歌で「君はロックなんか聴かない」と言う 一節がある。果たして歌詞の中の主人公は何を持ってして ロックを定義したので有ろうか?? はたまた「恋を乗り越えて来た」らしいのでやっぱり日本語の ロックだろうか?? クラッシックやジャズって定義しやすくないですか?? 多少なりとも主体的に音楽を聴いているヒトなら これはジャズ、これはクラッシックだと理解出来るであろう。 そこでロックですよ。極端に抽象化すれば リズムは8ビートで楽器はエレキギターを使用。 そんでもって歌に

        • 集中治療室にて

          先週、2023年の6月5日である。肝転移した(癌)を 切るために入院し翌日、手術、そして一昨日(13日)めでたく シャバに出てきましたとさ。やれやれ。 外科手術も二度目には成りますが…。当日は集中治療室に 入れられ一泊。一度でも似たようなレベルの手術を した方なら分かると思うけど。 まず両手の甲と左手首に点滴の針が刺さっていて、 首にはカテーテルを据えられ、鼻から胃袋に管が通っており、 右脇腹にも謎の管。背中には麻酔の針をそのままに チンコには排泄用の管が突っ込まれていて

        変わりゆくものに寄せて

          菩提寺にて

          父の四十九日である。僧侶の読経や訓話の背景は、静寂に包まれている。 いや、例外はその静寂の中にかすかに響き渡る息づかい。 生まれて日も浅い赤子から発せられていた。私の父の曾孫。姪の息子だ。 お祖母ちゃんである妹の実家経由で連れてこられた彼は、生命の 息吹に溢れていた。枯れて去りゆく命も有れば、これから成長して行く命の芽。 その新たな遺伝子には父の遺伝子が8分の1含まれている。 回りの親族はその可愛さを愛でる。「本当に可愛いねえ。」と。 彼の進み行く未来は果たしてどのような世

          ひたむき

          時々引き合いに出してますが 武者小路実篤の「真理先生」に登場する 馬鹿一は僕のお気に入りのキャラクター。 何を言われようと、来る日も来る日も石ころばかりを 愚直に描き続けるヒトである。 な、なんとリアル馬鹿一を発見と言うか 正確には石を描くのではなく集める方なのですが。 今からおよそ2~300前の江戸時代、木内石亭が そのヒトである。70年間ひたすら石を集めたとか。 ちなみにリアル刃牙といえばブレイキングダウンで 出色の樋口武大選手である。rizinで活躍している 朝倉未

          あーなんて、素敵な日だあー

          昨日、癌の進行具合チェックの為横浜の病院へCTを 撮りに行って来まして。荒天で京急線遅れて遅刻した割に あっという間に終わり。 在宅ワークで滅多に外出らしい外出もしないので 横浜の街をぶらぶらしながら途中楽器屋に寄ってみた。 少し気になる楽譜も有ったので。 で、ですよ、楽譜コーナーへ行って背表紙を眺めていたら。 「10代・20代のやさしいピアノ・ソロ 人気のチルい曲リスト」 なるものが目につきまして。Saucy DogとかMrs.GREEN APPLE は好きな曲有ったり

          あーなんて、素敵な日だあー

          男女女男女男男女

          男女の在り方はヒトそれぞれだと思うけど。 結婚生活も長くなれば社会的な繋がりだけに なってしまうという話はよく聞く。 例えば生活のため、子供がいるから やむなく、みたいな。だいたいが女性の方が 我慢してる傾向が有ると感じているのは 偏見だろうか。 僕の持論かつ暴論かも知れないけど。 オトコは少なからずマザコンである。 ヒトによってグラデュエーションは有ると思うけど、 僕も含めて。 子供の頃、泣いてワガママ言って言う事を聞いてくれる 女性はオトコにとって母親か母親代わりだ

          男女女男女男男女

          野鳥のコトバ

          日常生活で音が気になる僕は 野鳥たちの声も少なからず気になる。 パッと思い浮かべただけでも十数種類。 その中でもシジュウカラの鳴き声は 際だっていてすぐに分かる。 「ツツピー、ツツピー、ツツピー」のように 僕には聞こえる。 ところがですよ、このシジュウカラが 意味のある言語を持つことを発見、証明した センセイがいると。 なんでも18年間位、ほぼほぼ一年中 朝から晩まで森に行って観察したそうな。 ファーブルも真っ青だよ、いやマジで。 今まで人間以外の動物が感情以外の音声

          番長はいずこ

          常々、気になってはいたのだが 「番長」という文化はいつ頃 フェイドアウトしたのだろうか。 私は70年代を中高生で過ごしたのであるが 当時「〇〇さんは××で番張ってっからさァ」 なんて会話を耳にした記憶がある。 剃り込みとリーゼントに ボンタンでキメてビーバップハイスクールに出て くるような悪そうなのがいたよな~。 番長文化は清原サンで終焉だったのだろうか。 ファッション的にかろうじて 名残を残しているのは氣志團くらいか。 かつては悪そうなのは見た目で分かったけど いまあ

          話す前に考えてみる

          ヒトは起きている間絶え間なく アタマの中に様々な事を思い描いている。 その80パーセントとか90パーセントとかは どうでも良い無駄な事ばっかりだそうだ。 なにがしかの科学的データが有るとか。 それを思いつくままに、喋れば、 他人にとってどうでも良い事ばかりだ、きっと。 ましてや下手に気心が知れてきた相手に 蛇口の壊れた水道状態になって話してる事 有りませんか??僕は有ります(笑)(笑) さらに喋る事は快楽を伴うのだそうだ。 ホント、言葉にする前の思考の フィルターって

          話す前に考えてみる

          白紙

          評価。もしも私が自分の演奏を 誰かに評価されたとしたら 作品を理解したもらったから嬉しいのか ただ単に褒められたから嬉しいのか。 正直、褒められたと言う行為自体が 嬉しいのかも知れない。 もっと一般的に広義に考えて ヒトにちやほやされれば嬉しくないですか?? でもって、私の見る目とやらですよ。 他人の作品なりを私は本当に 分かってるのだろうか。 はなはだ疑問である。 私は何も分かっていないと思う。 ヒトのこしらえたものに とやかく言う資格など私には無い。 物事の善し悪し

          自問自答#1

          いつの間にか足がすくんで前に 進めないなんて事が減って来た気がする。 くだらないことを恐れて くだらないことに拘って 本当に馬鹿みたいだったなと 思う事が沢山あった。 今も全て無くなったとは言えないけど。 オトコは始めて恋した人と 結婚して家庭とやらを作って 二人の間に愛の結晶とやらを育み 他のオンナのヒト等とは一生関係を持たず みたいなイメージをおぼろげながら 持っていたような気がする。こ、恐。 当たらずとも遠からずだろ?? マジか十代の頃のオレよ?? ギターは好き

          原点

          何物にも影響されず一途になれること あなたには有りますか?? そもそものきっかけは良しとして。 女の子にモテたいからギターを始めるとか。 まあ純粋に他人のギター演奏がカッコいいと思って 始めるとかですね。 この程度は許容範囲と言うことで(笑)。 しかし大体はいつの間にか止めてしまって 「オレも若い頃は~」なんて思い出話になったり、 或いは、もの凄く上手くなって評価も高まり なんなら職業にもなり。 音楽と報酬、名声は表裏一体になったり。 それ等も良かろう。世の中とはそんなも

          それが自分ですか

          生まれてきて、どこから その自意識が宿るのか。 自分だと思っている物が 知能だとか思考だとか まとわりついて 見えなくなってはいないか。 才能だとか性格だとか 精神的な在り方に イロイロな呼び方が有るけど。 生まれてきて、この宿っている物の 不思議さを知らしめてくれるものに 出会った事が無い。 みんな生きる事でいっぱいいっぱい。 仕事だ社会だ人間関係だ、 そこで右往左往する事で それに基づいて考えたり行動したりが 自分だと思っている。 でもそうじゃないような気が 最近

          それが自分ですか

          人智を超えたもの

          とにかく全員が行く場所、あの世である。 実態は謎だがただひとつ明らかなのは この世に存在するものには 必ずあの世がある、あの世だよ全員集合。 考えても仕方ない死については人々 あれこれ考える。自分も含めて。 まあ考える間もなく逝っちゃう事もあるだろうけど。 不慮の事故とかですね。 翻って、何故私が存在したかですよ。 死ぬ事を怖がるのはあるあるですが。 生に関しては生まれて成長とともに 意識なんかもフェイドインしてくるから。 何の不思議も無く生存を受け入れてますが。 死が

          人智を超えたもの