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オフィス移転したので、スタートアップが移転を繰り返す理由とメリットを考えてみた

一年で人が倍増しました。

皆さん、こんにちは。ナンバーナイン取締役CXOのころくです。新年明けてもう既に一ヶ月が経ちましたが、いかがお過ごしでしょうか。

昨年12月はnoteを書く暇もなくあっという間に過ぎ去って、かれこれ2ヶ月ぶりくらいの執筆です。習慣がなくなると一気に筆が重くなるので、今年も2月からは個人noteでも企業noteでも、どちらでも月に1本くらいは更新を目指していきたいと思います。

さて、ナンバーナインは新しい年を迎えるタイミングでオフィスを移転しました。一年ぶり4回目です。

今回も移転のnoteを書くぞ!という気持ちでいたのですが、前回のnoteが結構よくできていてすごく苦しかったです。

弊社はこの3年くらいで3回移転していますが、近年は五反田エリアでの移転を繰り返しています。今回のオフィスも五反田なのですが、TOCビルのあった西五反田に別れを告げて、東五反田駅から徒歩6-7分ほどの距離にある島津山PREXへ移転しました。

エレベーターを降りたら、かっぴーさんが描いてくださったナンバーナインイラストとエレンがお出迎えしてくれます。

【新オフィス住所】
東京都品川区東五反田2-5−9 島津山PREX6階

もともと今年はTOCビルが建て直しを行うため3月には移転する必要があったのですが、その時期を待たずしてオフィスに人が溢れてきたので、早めの移転となりました。

2022年は、ナンバーナイン創業以来最大規模の採用を行いました。それにより、2022年のはじめに40名程度だったのが、2023年現在で85名近くに成長(※)しています。ここから23年度入社の新入社員を迎え入れるので、100名の大台も見えてきました。
(※)…業務委託・アルバイト含む

この数字だけ見ても、昨年組成した人事チームがしっかり機能してきているなと実感が湧きますね。バックオフィスの皆さんいつもありがとうございます。

なぜスタートアップは頻繁に移転するのか。

前述の通り、ナンバーナインは2016年の創業から4回目の移転です。まぁ、多いなと自分でも思います。しかも毎回移転は相応に労力がかかるので、大変です。

僕がいた前職も、自分が在籍した3年ちょっとの期間で2回、オフィスとは別に借りていたスタジオも1回移転していました。

なんでこんなに頻繁に移転するかというと、シンプルに組織のサイズ感がまぁまぁのスピード感で大きくなるからです。

弊社だと昨年一気に倍増したこともありましたが、スタートアップが急成長を求められる(求める)以上採用強化は必然となります。移転したのにすぐにオフィスがいっぱいになるなんてこともたまにあるくらいですね。

じゃあ最初から大きい箱を借りたらいいんですけど、シンプルに家賃が高いから難しいのです。坪単価2万円の100坪のオフィスを、一年後に45人から100人に増えるから借りるという決断はなかなか下せません。

家賃はまるごと毎月の固定費として支出に入ってしまうから、一定のラインを超えるまでは適切なサイズ感のオフィスを点々とするのが正解だね、と。堅実なスタートアップなら、結果的にそれが正しい選択となるのかなと思っています。

ただ、作業は本当に大変〜!

移転を通して得られる二つの感情。

それでも移転作業が大変なことにはかわりありませんが、移転作業が一段落ついたいま「移転はやっぱりいいな」という気持ちになっています。

移転をやって良かったなと思う点は、移転をするとテンションが上がるという点と、ポジティブな緊張感を与えてくれるという点です。

移転をするとテンションが上がる

ものすごく当たり前のことを書いていて恐縮ですが、これが意外と馬鹿にできないなと思いました。

スタートアップの時間軸は、とても速いです。一般的な会社が10年掛けてやろうとすることを3年くらいで実現させようとしていたりするからです。下手したら1年あまりで達成させちゃう、なんてこともあったりしますね。

常駐メンバー75人くらいまでは入ります。めちゃひろ〜

そんなスピード感でやっていると数字上の変化やインパクトは大きいですが、フィジカルな変化がないためだんだん刺激が失われてきます。スタートアップにいるような人たちは飽き性な人も少なくないので、定期的に目に見えて分かる変化は大切です。

その大きな変化は、移転というかたちでもたらすことができます。六畳一間1Rの部屋で3人で始めた会社が、徐々にオフィスが大きくなっていくプロセスを体感できるのは、とってもとってもテンションが上ります。

大前提として、オフィス家賃は毎月の固定費としてかなり大きなウェイトを占めるので必要以上にリッチにする必要はありません。ただ、目に見えて会社が成長しているさまが分かるのは悪いことじゃないなと今回の移転で強く感じました。

あとは、一般企業に務めていると移転イベントはそうそう経験できることではありませんから、貴重な経験になるし自分たちが育てた会社が大きくなっている実感を持てるのはとてもいいことだなと思います。

人間って、意外と単純〜!

※ テンションが上がるのは、事業拡大や移転したオフィスのレベルが上がる前提でのお話です

ポジティブな緊張感を与えてくれる

オフィス移転のもう一つの効能として、家賃が上がることで程よい緊張感が生まれます。

オフィスは移転するとたいてい家賃が上がります。ナンバーナインは、もともとオフィスや職場の設備に必要以上のお金を掛けずに来ました。オフィスはそのまま固定費となりコストになってしまうので、移転時に経営陣のコスト感覚が問われるのも興味深いですね。

しかし、社員数が倍増するとなると、家賃も相応に跳ね上がります。まぁまぁ高いです。自分たちの成長を実感すると同時に、「お前ら油断したらすぐに落ちるから気をつけろよ」と釘を刺されているような気持ちになり、身が引き締まります。

加えて、採用拡大で人数も増えましたが、入社後のカルチャーフィットや業界知識のインプットなどに一定の時間がかかるため売上がすぐに上がるということは基本的にありません。どれだけ能力が高い方でも2-3ヶ月、遅くても半年くらいは結果(≒売上)に直結しないと考えたほうがいいです。

人数が増えて、オフィスも移転して、色々設備を整えて固定費がかさむのは、めちゃくちゃテンションが上がる一方でめちゃくちゃコストもかさむから、ものすごくヒリヒリします。これもまぁ至極当たり前なことなのですが、実際に経験すると背筋を伸ばして褌を締め直して襟を正して財布の紐を引き締めたくなります。

アメとムチの自家発電〜!

飛躍に向けて、真価が問われる2023年に。

オフィスグリコは職場のオアシス。

じつはTOCビルに在籍していた昨年の後半から既に人が溢れていて、一つのフロアに二つの事務所を一時的に借りていました。2023年、改めて東京メンバーが一つのフロアに集まれるようになったので、ここからさらにタテもヨコも連携を強化していく予定です。もちろん、宮崎のひなたオフィス、日南デジタル漫画ラボも共闘していきます。

デジタル配信サービス「ナンバーナイン」を中心にサービス展開するクリエイターエコノミー事業部は理想のユーザー体験を追求します。

WEBTOONスタジオを立ち上げたコンテンツ事業部は安定してクオリティの高い作品を生み出し続ける体制強化を図ります。

今のオフィスはとてもきれいで、多分いまのナンバーナインでは少し背伸びしている感覚も否めません。でも、それがいいんですよね。適切な形で負荷をかけ続けながら、このオフィスが身の丈に合うような会社にしていきたいと思えるのですから。

今回からは、これまで続けてきた移転時のウィッシュリスト公開は行いません。ただただ、しっかりと事業成長にコミットし、「すべての漫画を、すべての人に。」のMission実現に向けて粛々と邁進していく私たちを応援していただけるお気持ちだけいただけると嬉しいです。

それでは、五反田にお越しの際はぜひお気軽にお声がけください!味のある赤ちょうちんや町中華もたくさんあって楽しいよ〜!


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