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パキスタンと日本の共通点

パキスタンと日本は、宗教も習慣も食べ物も全然違うのに共通点なんてあるの?と思われますが、意外とたくさんの共通点があります。今回の記事では両国の共通点を紹介したいと思います。

お米

パキスタンは日本と全く異なる食文化ですが、お米を食べるのは共通点だと言えます。パキスタン料理で使うお米は「バスマティ米」と呼ばれる長粒種が中心で、最近は日本でも手に入るようになりました。

日本のお米とバスマティ米

小麦文化

パキスタンには、スパイスが効いた野菜や肉をたっぷり詰めた、具入りのパラーターというパンがあります。パラーターとお好み焼きは、どちらも小麦粉の生地に具材が詰められており、これだけで十分な栄養満点の食事になります。

パラーターとお好み焼き

言語

ウルドゥー語は、その文字が見慣れないために、日本人には親しみのない言語ですが、日本語と語順は同じで文法は決して難しくありません。否定文や疑問文の語順は少し異なりますが、基本的に日本語と同じです。

例文:ہم جاپانی ہیں(ham jāpānī hãĩ)私たちは日本人です。
例文:کیا آپ پاکستانی ہیں ؟(kyā āp pākistānī hãĩ ?)あなたはパキスタン人ですか?
例文:یہ ایرانی نہیں ہے(ye īrānī nahī̃ hai)この人はイラン人ではありません。

ウルドゥー語

98%が日本車

パキスタンで走っているほとんどの車が日本車です。日本よりも日本車の割合が多いぐらいです。パキスタンでは車は左側通行で日本と同じ右ハンドルの車が基本なので中古車なども輸入しやすいわけです。

パキスタンの日本車

地震が多い

パキスタンも日本も地震が多い国です。パキスタンは、インドプレート、ユーラシアプレート、アラビアプレートの交差点に位置しています。いっぽう、日本周辺では、海のプレートと陸のプレートが複数に重なり合うことで複雑な力がかかっており、世界でも有数の地震多発地帯となっています。

パキスタン周辺のプレート

仏教

パキスタンはイスラム教ですが、パキスタンには仏教の遺跡がたくさん存在します。仏教で有名なガンダーラは、現在のパキスタン北部とアフガニスタン東部を含む地域で 1000年以上にわたって栄えました。北鎌倉にある建長寺には、2005年の愛知万博で展示され、その後パキスタン政府から寄贈された釈迦苦行像のレプリカがあります。

建長寺の釈迦苦行像

高齢者への敬意

パキスタンも日本の文化も、両親や年長者に対して敬意を表し大切に敬います。座ったまま挨拶することはありません。また、どちらの文化も、両親と同居または近所に住む家族制度があり、長男の家族が年老いた親の面倒を見ることが多いです。

パキスタンと日本の家族

保守的な社会

パキスタンと日本の文化は欧州と比べて保守的だと言えます。どちらの文化も、極度に肌を露出する服装や、身体を傷つける入れ墨やタトゥーは好まれず、公の場で愛情表現することもあまり歓迎されません。

シャルワール・カミーズと着物

職人技

日本の伝統工芸は世界中に知られており、日本の工芸品は世界中から愛されています。パキスタンも同様に、工芸品、刺繍、革製品などパキスタンならではの産業があり、それらを支えているのは伝統的な職人です。伝統を受け継ぐスタイルは両国とも共通です。

パキスタンと日本の工芸品

習字

パキスタンにも習字があります。ウルドゥー語の習字はカリグラフィーとも呼ばれ、葦や竹のペンとインクを使って書きます。日本の習字は動物の毛でできた筆と墨を使います。

カリグラフィーと習字

軍事力

2023年1月時点で、パキスタンは3,700両以上の戦車、1,400機の軍用機、9隻の潜水艦、65万4,000人の現役軍人を保有しており、世界軍事力ランキングは 7位でした。いっぽう、日本は1,400機以上の軍用機、111,000台以上の車両を保有しており、世界軍事力ランキングは 8位でした。

パキスタン軍と自衛隊

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