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詩│きみの羽根を

お別れ遠足かな

ちいさなオレンジの帽子があちこちしている

ブレザーを脱いて野球を始める男子学生は

試験が終わって嬉しそう

家々の路地 軒先の鉢植えの花の香り

ちいさな神社 お稲荷さんと目が合う

この柔らかな日常の風の中に

きみのほほ笑みが

光にとけたような光景を

そっとこの目でありのままみたい

そう想いながら

日々あるいている

きみが投げ掛ける羽根をできるだけ

歪ましてしまわないように真っ直ぐに見たい、 

まだまだだけど、

しっかりと芯をとらえられるまで

何度も跳ね返す 

そんなきみとの放課後のバドミントン、

楽しいよ

ああ、口が空いたままだ、わたし

きみとの放課後、学期末 春休みへ

今日は先の進路の相談とかする

つもりだったけど

きみが寂しい顔をするから、、やめた

この先もこうしている、きっと

さあ 羽根返すよ

ねぇ 羽根返して

浮き足だって 無重力だよ

束の間だけでも風になりたいね

束の間だけでも青空を泳ぎたい

束の間だけでもきみだけになりたい

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