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クックパッドのいく末

久しぶりにクックパッドの名前を見たのですが、大幅なリストラをするのですね。

https://pdf.irpocket.com/C2193/CaoZ/qmSw/IQUI.pdf

2023年度第一四半期の決算を見てみる

クックパッドの2023年第一四半期の売上高は21億8900万円で、前年同期比4.7%減少しました。営業損失は17億1100万円で、純損失は16億3200万円でした。これ、よく考えるとすごいことで、売上に対して販管費が1.5倍以上発生しているということですが、何に使っているのが意味不明なのですが、人件費、システム関係の費用あたりが大きな割合を占めているので、固定費削減は必須なのでしょう。
ただ、これほどの費用が発生していようが、手元の資金が152億円もあるので、まだまだ火の車とはなっていません。

過去最高益の時代はいつか

5年間の業績推移を見ていくと、ずっと右肩下がり。過去最高益は上場申請時の2015年12月期で売上130億円の利益66億円。レシピと言えば本を見ながらという定番からスマホの画面見ながらと当時は革新的なサービスでしたね。
ただ、これほどスマホと4G回線が普及した現在だとyoutubeの動画を見ればいいし、スマホやタブレットで見ることに特化したサービスというのも出てきましたので、クックパッドの優位性は失いつつあるということでしょう。
さらにいうと、今の脅威はCHAT-GPTに代表される対話型のAI。クックパッドの記載内容に近いものがすでに提示されていることを考えると、今の有料会員が離脱する可能性もあると思います。

今後どうするのか

定款第2条2項
世界中のすべての家庭において、毎日の料理が楽しみになった時、
当会社は解散する。

決算説明資料より

あまり外部の人間が心配することではないのかもしれません。会社のミッションに上記を掲げている以上、クックパッドが未来永劫存続しないように、日々事業活動をしているということですね。

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