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大学1年生が知らずに絶対損すること4選

この記事を読んでいるあなたは、大学生活を満喫していますか。

高校時代に思い描いた理想と比べて、現状はいかがでしょうか。

社会人のあなたが今を振り返ったとき、何を感じるでしょうか。

大学生活の価値と意義を理解しないまま、享楽的に過ごす学生があまりに多いと感じています。大学とは人生最後の夏休みだから、無為な時間を過ごせるのは今だけなのだと言わんばかりに、お金と時間を浪費しているのです。もちろん、時には朝まで呑み明かしたり、終日部屋にこもってNetflixを観ることもあるでしょう。でも、それが日常となってしまうのは勿体ない。

私たちはいつまでも大学生活を続けることができません。いつかは社会という荒野に足を踏み出します。付け焼刃の覚悟と教養では、社会が押し付ける常識と因習に太刀打ちできず、挫折と搾取の犠牲になるでしょう。

誰もがこの事実を知っています。しかし、眼前の誘惑や怠惰に心を奪われて、先延ばしや正当化をくりかえし、気づけば就活の波にのまれて、ちっぽけなやりがいで労働する…そんな若者ばかりなのです。数多の若者と交流する中で、文継は悲惨な現状を目の当たりにしています。


では、大学生の間に何をすればいいのか

この問いに唯一の解答を求めてはいけませんね。
受験との格闘を終えたあなたは、これから先の長い人生で、解答のない問いと格闘します。あなたが大学1年目ならば、まずは「大学生の間に何をすればいいのか」考えましょう。全ての基礎となる問いです。2年目以降のあなたは、大学生活のこれまでとこれからを考えるために、ぜひこの問いと向き合ってください。


解答のない問いと格闘するならば
有効な戦略は「先人の言葉を参照する」です。

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。これはビスマルクの箴言ですが、一歩先に踏み込めば「歴史は語り手の数だけ存在し、あなたはそれらを批判的に受け入れてから、行動するべきである」ということが理解できます。数多の情報を吟味することで、統合的な理解と質の高い実践が可能となるのです。

本記事の執筆にあたり、主に京都大学の卒業生達にアンケートをしました。

質問は「大学1年目で知るべき/やるべきことはなんですか」

回答はどれも含蓄のある、思慮深いものでした。本記事では、それらを整理して以下に記します。中には対立する意見もありますが、根本にある価値観と人生観に想像力を働かせて、何かを掴み取ってください。




新歓時期は積極的に知り合いを作る


まだ入学したばかりの1回生は、知り合いが少ない=知り合いが欲しい、という共通利益があります。他方、5月を過ぎると皆知り合いができ始め、既存コミュニティの居心地が良くなり、新しい知り合いを積極的には求めなくなります。4月〜5月は文字通り「毎日」新歓イベントに出席し、1人でも多くの知り合いを作りましょう。

たとえ直接に連絡をとる関係ではなくとも、彼らは世界中で活動して、Instagram等で情報を発信します。中にはあなたの関心を引く投稿や、協同したい募集があるはずです。それが1年後か10年後か分かりません。でも、あなたの人生を変える投稿がいつか届くかもしれないと考えると、わくわくしませんか。大学1年目で知り合いを作ることは「未来への種を蒔く」ことなのです。

アルバイトをむやみにしない


ほとんどの1回生は、疑いもなく入学直後にアルバイト先を探します。
しかし、本当にそれでいいのでしょうか。周りで当然とされていることも、自分の頭で批判的に検討してください。

アルバイトによって得るものは何?
例:お金、出会い、スキル、社会常識

アルバイトによって失うものは何?
例:時間

この2項目だけで結論を出してはいけません。大事なのは次です。

大学生活だからこそできることは何?

もちろん、アルバイトを全否定するわけではありません。尊敬できる人に出逢ったり、一生物のスキルを体得できる可能性があります。中には大学生ならではの貴重なアルバイトをしている人もいます(例:祇園のお茶屋さんの給仕)。

しかし、ほとんどのアルバイトについては、在学中にしなくてはならないのかという疑問が拭えません。「社会人経験が身につくからバイトをした方がいいよ」と嘯く先輩があなたの周りにいるかもしれませんが、バイトで身につく社会人経験は、卒業後に企業で働けば3ヶ月で身に付きます。その程度のことに貴重な大学生活を費やさないでください。

今だからこそできることがあります。それら全てを俎上に乗せてから、あなたは優先順位をつけるべきなのです。例えば、

【探求】
どんなにニッチなジャンルでも、大学ならば知の共同体が存在します。学びを深化させるためには、場の活用が不可欠です。専攻やゼミに所属することで、あなたは学問の体系を学び、先人の営為に感服することでしょう。そして、教授や学生と議論する中で、自己の知力と関心をつぶさに見つめることができるでしょう。

また、専攻だけでなく、あらゆる学問分野を覗くことができるのも大学の魅力です。シラバスを熟読して、気になる講義には積極的に出席しましょう。在籍する大学に囚われず、他大学の著名な教授の講義に出席することも検討してください。

【訪問】
大学生は素晴らしい権利を持っています。好奇心あるいは熱意だけで人や団体を訪ねても、滅多に拒絶されないのです。社会人は無数のギブアンドテイクの中で人間関係を築きますが、大学生との交流に費やす時間は社会への投資と捉えて、あたたかく対応するという不文律が日本にあります。

大学の価値と大学生の特権を軽んじてはいけません。

とはいえ、先立つものはお金です。
アルバイトに依存せずお金を得る方法は何でしょうか。

1. 親や兄弟にお金を借りる
-社会人になれば1年で返済できます。

2. クラウドファンディングやビジネスコンテストを利用する
-挑戦したいことのある方にオススメです。実は、50-100万円程度であれば十分に資金集めをすることができます。また、準備・実行・反省を経て社会的なスキルを身につけることができます。

3. 奨学金をもらう
-こちらも社会人になれば返済できます。

あなたの好奇心を深掘りするためにも、実際に行動をするためにも、時間は大切です。限られた時間をどのように配分するか、試行錯誤してください。


複数のコミュニティに居場所を作る


高校時代までの教育で、ほとんどの人は「与えられた環境で心地よく過ごす力」を得ます。それは大切なのですが、「自身の意思で環境を選ぶ力」も培わないと、あなたは優秀な子羊として社会を生きることになるでしょう。言い換えると、従順で処理能力は高いが、意志薄弱なので都合よく利用される存在になってしまうのです。

あなたは、専攻・サークル・アルバイトだけでなく、食事内容や生活リズムさえ自分の意志で決めることができます。とりわけコミュニティは重要です。1つのコミュニティに依存せず、なるべく複数のコミュニティに所属しましょう。

サークルでは積極的に喋るのに、アルバイト先では聞き手に回ることが多い、みたいな経験が誰しもあります。全てのコミュニティで同じ自分ではいられないし、いる必要もありません。重要なのは、なぜ自分はそう振る舞うのか、どのコミュニティにいるときの自分が好きか、等の自己分析です。

1つ。様々な人が集まって自由に言葉を交わすコミュニティがあったら、常連さんになってみましょう。個人経営の喫茶店や居酒屋が狙いどころです。学生の枠を超えたたくさんの交流があり、社会を知ることができます。また、在学中の自分の変化を見守って、あたたかい言葉をかけてくれる人に出逢えるかもしれません。


やりたいことを100個書く


シンプルですが、想像以上に自分のことが分かる作業です。それぞれを、横軸が時間・縦軸がお金で表にプロットしてみてください。そして、最も時間とお金のかからないものから順にやってみましょう。もし順番を抜かしてでもやりたいことがあったら、見逃さずに。その気持ちを分析して、代替手段はなく優先すべきだと判断したら、全力で取り組みましょう。

例えば、「海外旅行をしたい」とします。
その目的が、娯楽や新鮮な刺激や未知なる自分の発見ならば、海外旅行が最適とは限りません。同じ金額で日本の秘境や離島をいくつも訪れる方が、きっと良い成果を得られるでしょう。一方で、スケジューリング・予算管理・言語の壁などの厳しい環境に身を置いて生きる力をつけたい、という動機ならば、海外旅行は良い選択肢です。ただし、計画・実行・反省は全てひとりで行いましょう。

アウトプットに重心を置くことで、人の思考回路は大きく変わります。やりたいことを100個書くことで(たとえ書けなくとも)、「自分のやりたいことはなんだろう」「なぜやりたいのだろう」と考える時間が自然と生まれます。「できる/できない」で物事を決める前に、「やりたい/やりたくない」を考える癖がつくのです。さらに、100個を書き上げた時には、大学生活が貴重かつ有限である事実を深く噛みしめられることでしょう。



いかがでしたでしょうか。それぞれの提案を鵜吞みにせず、自分の頭で批判的に検討して「大学生の間に何をすればいいのか」考えてください。そして、積極的に実践していくことです。統合的な理解と質の高い実践によって、人は多くの気づきを得ます。

この記事があなたの大学生活に良い影響を与えますように。

京都大学6回生 今井壮太 氏
2024年から利尻島で唯一の農業と養鶏を始める



・本質的な経験・濃ゆい出会いを求めるあなたへ

文継は、毎年夏に利尻島で2つのプロジェクトを実施しています。


①昆布干しバイト(6-8月)
世界最高の自然のもとで、水産業のド現場を体験しながら、自由な時間を過ごすことができます。自給用の野菜を育てたり、ウイスキー蒸留所に勤務したり、気球を飛ばしたり…過去の参加者の挑戦は書き尽くせません。1つ屋根の下、最果ての離島にやってくる風変わりな学生達と、かけがえのない関係を築くことができます。さらに、島全体がこのプロジェクトを支援してくださっているので、豊かな地域交流をする機会があります。原則、京大生が対象ですが、アツい動機があれば所属は問いません。

②サマーキャンプ(8月)
主に海外の学生を対象に開催しています。将来有望な若者が世界中から利尻島に集い、自然と文化を満喫しつつ、グローバルな議題で熱い討論を交わします。スケジュールは参加者の希望を最大限に尊重して作成するので、利尻富士の登山や島民との交流もできます。英語を話せる方なら全プログラムに参加可能です。また、日本人の学生向けには、地方創生に特化したプログラムをご用意しています。

詳細はこちら
昆布干しバイト:https://kelt.vercel.app/
サマーキャンプ:Rishiri Summer Camp (rishiri-island.com)

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やりたいことはあるけれど、具体的な資金の集め方が分からないのではないでしょうか。文継は、幾つもの地方創生事業やベンチャー企業の支援に携わってきました。京大生や漁師のクラウドファンディングを支援した実績もあります。

資金の獲得には暗黙のルールとコツがあります。
まずは相談に乗るので、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ先
株式会社文継
代表取締役社長
大路幸宗
yukimune.oji@bun-kei.com


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