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「#創作大賞2023」2作品とも受賞ならず!!

こんにちは!
山あり谷ありナカタニエイトです!

さて、今日はあまりにも残念なタイトル通りのご報告です。

そうなんです。「#創作大賞2023」の中間選考を通過した2作品が落選しました!!

意気揚々と「中間選考を通過」などとnoteに書いていた2ヶ月前が懐かしいですね。

こんなことを言うと嫌われる気がしますが、言います。30代後半だというのに、大人気ない大人として生きている僕は言っちゃいます。

めっちゃ悔しいです!!

「受賞しました」というコメントに笑顔でいいねとか押せない。いいねは押せても感情はぐちゃぐちゃです。
受賞者に向けて「あなたの作品が一番良かった」という声を見れば、どうせ私は2番手以下ですよと思ってしまったり。
そもそも応援コメントも少なくてしょんぼりしてたり。

どうして受からなかったのだろうと悶々としたりもしました。

物語がつまらなかった?
小説としてまだまだだった?
テーマがありきたりだった?
ナカタニエイトという人物が嫌いだった?

うん、最後のやつ以外であれば改善の余地はあるから大丈夫!なんて前向きに思う時と、ちくしょう!という気持ちが入り混じって、今もまだ平穏ではいられないのが正直なところです。

でも、わかっていることがあります。

それは自分自身、圧倒的にインプットとアウトプットが足りていないこと。天才ではない自分は、数をこなさないといけない。それをひしひしと感じた「note創作大賞2023」です。

と理性ではわかってはいるけれど、感性の方はそう簡単に割り切れず……というわけで、これ以上言うと怨嗟と呪詛が口から出そうなのでこのあたりで。

ただ、もう一言だけ。

悔しいです!!

10月中旬くらいに運営からのメールが届かなかったので、まぁダメだろうなと諦めていたけれど、発表までドキドキはしていました。なにかしらで引っかかっていたりしないかな、と少しだけ期待してました。

が、そんな甘い出来事は起こりませんでした。

これがテキトーに挑戦したものなら、そんなことは思わなかったのかもしれません。真剣に臨んだからこそ、めちゃくちゃ悔しいのです。

創作者の挫折と希望と諦観。

そんな気持ちを煮詰めて「自らの救い」として書いたのが、処女長編である『こちら池袋西口駅前夢置場終着地点』です。

これは、池袋西口駅前の古びたビルの一階にある偏屈な若者が営むレンタルギャラリー兼ショーケース『FabFor』を舞台にしたお話。そこは、いつからか誰が呼んだか「夢の置き場所」と言われている。あなたの夢の終着地点となるか、出発地点となるか。それを決めるのは、いつだってあなた自身。

『こちら池袋西口駅前夢置場終着地点』本文より引用

才能がないのはわかっている。わかっていても、どこかで花開くかもしれない。蕾の段階でも、誰かが見つけてくれるかもしれない。まだ誰にも届いていないだけかもしれない。そんな「かもしれない」が胸の中で渦巻いて、渦巻いて、渦巻いて、期待して、落ち込んで。それでも、あともう一回だけ、と覚悟を決めて飛び込んで。

『こちら池袋西口駅前夢置場終着地点』には、そんな僕の気持ちを代弁してくれる登場人物が出てきます。「葵さん」という小説家志望の女性です。

もう終わりにしよう、と全てを投げ打ったつもりが、それでもまだ自らを試さずにはいられない。そんな人物です。弱々しい物言いとは異なり、その実、内心は太々しく、大胆で、自らを信じていたい。もう諦めたと言いながら、往生際の意味を知らない。そんな人物です。

葵さんは強い人です。自らを奮い立たせ、行動に移します。そして、チャンスを掴みます。

サッカーの試合では、よく点を取る強力なFW(フォワード)はシュートが凄い、ドリブルが巧いだけではなく、こぼれ球を拾うのが上手いと言われることがあります。つまり、「ボールが来る位置にいる」ということです。急にボールが来たという時もあるかもしれませんが、ボールが来る位置にいるのは、その位置まで「動いている」からに他なりません。

「動く」

チャンスを掴むために、成功するために、「動くこと」がどれほど大事なことか。『こちら池袋西口駅前夢置場終着地点』の葵さんは、それを体現する人物です。例え何度打ちのめされても。

僕は設定やプロットを考える時にテーマソングを決めることがよくあります。『こちら池袋西口駅前夢置場終着地点』もご多分に漏れずテーマソングを決めていました。

それは「才悩人応援歌」(BUMP OF CHICKEN)です。

この曲は途中声を枯らして叫びます。

隣人は立派 将来有能 才能人
そんな奴がさぁ 頑張れってさぁ
怠けて見えたかい そう聞いたら頷くかい
死にたくなるよ 生きていたいよ

「才悩人応援歌」(BUMP OF CHICKEN)

自分に才能なんてものはない。諦めた。そう言いながらも、諦めきれない。ただ、悔しくて悔しくて死にたくなる。でも、生きていたい。

『こちら池袋西口駅前夢置場終着地点』には、この気持ちがベースにあるような登場人物たちがたくさん出てきます。

ただし、心が狭量な僕は今回受賞できなかったので、一話以降はいったん封印させていただきました。もっと続きが読みたい!という声がたくさんあれば封印を解除しようと思います。登場人物たちには申し訳ないですが、休息です。その休息がしばしの間となるか、ほぼ永遠となるかは、僕の頑張り次第かもしれませんが。

ちなみに、『こちら池袋西口駅前夢置場終着地点』の主人公であるレンタルショーケースを営む「相葉正宗」は、BUMP OF CHICKENのフロントマンである藤くんこと藤原基央さんをイメージしていました。

また、この『こちら池袋西口駅前夢置場終着地点』は、各話にもそれぞれのテーマソングを設定しています。

今回の葵さんのお話は、『映画大好きポンポさん』の主題歌「窓を開けて」(CIELさん)です。

「私を見つけて」と叫ぶように歌うMVの主人公と葵さんは重なるところも多いのではないでしょうか。そして、葵さん同様にMVの主人公の彼女も超絶天才的なプロデューサーである「ポンポさん」に見つかるんです。

ただ、それもやっぱり自ら動いたから、なんですよね。失敗は成功のための準備なんですよね。

だから、僕もめげてばかりはいられない。しょげてばかりはいられない。拗ねてばかりはいられない。

というわけで、僕も動くことにしました。

有名な脚本家を複数名輩出していると言われる脚本家養成スクールに通うことにしたのです。

小説講座じゃないのかい!と思われるかもしれませんが、僕はここ3年間小説を書いてみて思ったことがあります。

自分は「世界を創る」のが好きなのだ、と。

そう思ったのも、小説家中村航先生の手掛ける朗読劇「ボイスト Voice&Stories」に設定・脚本として参加するようになったからです。

「ボイスト」ってなぁに?という方は、ぜひ下記をご参照ください。

お、突然宣伝をぶっ込んできたな? 転んでもタダではすませないタイプだな? 商魂逞しいというか、卑しいというか……と感じられた方もいらっしゃるかと思いますが、このnoteもあと少しで終わりますので、袖触り合うも何かの縁ということで、どうぞ最後まで読んでいってやってください。

この「ボイスト」でイラストレーターさんやアニメーターさん、声優さんや舞台演出の皆さん、音楽歌の方々など様々なプロフェッショナルな方たちとお仕事をさせていただく中で、世界観や登場人物の設定を考え、脚本に落とし込む作業が物凄く楽しいと感じたのです。

だから、今は我流で作っている脚本を真剣に一から勉強し、脚本家・シナリオライターとして頑張っていきたいと考えるようになりました。ただ、小説も引き続き書きます。そのためのインプット&アウトプットもたくさんやります。

これからも頑張ります!

あら、前向きに終わった。もっと後ろ向きのホラーのような内容になるかと思いきや、言葉にしてみたら意外とスッキリしたのかもしれません。

「世界は悪意に満ちてるじゃん」と書こうと思ったのですが、やっぱり「世界は愛に満ちてるじゃん」と思い直しました。

自らの物語に救われる。
そんな日があっても良いんじゃないのかな、と。

そう思った今日この頃です。

余談ですが、受賞を逃したもう一つの作品であるイラストストーリー部門に応募した『堕天領域スクランブル』は、大好きな宇佐崎しろ先生のイラストに物語を付けられるということで、めちゃくちゃ楽しかったです!

JUMP j BOOKSさんの選評の中に「受賞作以外は自らの書きたいことを書いただけ」という旨がありましたが(僕のことを言っているかはわかりませんが)、断じて書きたいことを書いたわけではない!ということだけは、この場で断言します。だって僕、バトル物書くの苦手なのだもの……ただ、ジャンプさんだし、バトルかなって……安易に……そう思ったのがいけなかったのかもしれません。得意な土俵で書くべきだったのかもしれないと悔やまれます。

以上、長々とお付き合いいただきありがとうございます。

「落ち込んだりもしたけれど私は元気です」と素直に言えたらいいよね、と思うくらいには凹んだりもしたナカタニエイトでした!

引き続きのご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

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