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もしも”怒り”がなくなったら

親譲りなところ、また育ってきた環境的にも過去の僕、特に大学時代は今振り返っても異常に短気な人間だったなぁと思います。自分に不都合が生じるとすぐに苛立ち、隠しているつもりでもそういう感情は滲み出てしまっているようで。以前よりは許容範囲が広がり、怒りのピークに到達することは減りました。とはいえ、僕も人間ですから完全に”怒り”という感情を消すことはできません。

このnoteをまとめようと思った背景は、駅でホームに向かうエスカレーターに乗る刹那、死角から現れた人に割り込まれたというもの。当時の自分としては、まるで進路妨害されているが如くの合流の仕方であったためそこそこのイラつきを覚えつつ、同時に「今俺は怒りの感情が湧いているわけだが、この感情が無くなれば相当生きやすくなるんじゃないか」という疑問が生じました。


怒りって消せるのかなぁ。

検索してみました。



結論、消せない。
もし仮に消えたら人体への悪影響がヤバい。


・・・ようです。

「怒りは、身の危険を感じたり、自分のテリトリーに踏み込まれたとき湧き上がってくる感情で、防衛本能の一つ。怒り自体は自然な感情で悪いものではない。しかし、怒りの感情をそのまま出せば、伝えたいことも伝わらず、トラブルになることも。表現が難しい感情といえる」

https://woman.nikkei.com/atcl/aria/cc/nh/100300004/120300045/

「怒りの本当の原因は、相手でも環境でも状況でもなく、自分の中にあります。なぜなら怒りの感情は、『こうあってほしい』『こうあるはずだ』という、自分の理想や期待、願望が裏切られたときに生まれるものだからです。つまり怒りの原因は、『自分自身のゆずれない価値観』。誰かにイライラさせられたわけでも、怒らされたわけでもありません。怒りは、自分自身が生み出した感情なのです」

https://woman.nikkei.com/atcl/doors/wol/column/15/011900051/071800058/


譲れない価値観わかるぅ〜。

こいつに弄ばれた回数数知れず。

更にもう少し深掘りすると、怒りの感情の喪失は鬱の始まりだそうな。ストレスがかかっていてもそれに対して反応が薄いというのは、それだけ脳内のエネルギーが減っているということ。体のアラームに無関心、鈍感になると皺寄せが必ずどこかで爆発する。ってことを考えると感情の起伏が激しい人の方が、より自分の体の状態に敏感であるとも言えるんじゃないかと。疲れるとは思いますが。



・・・んでまぁ、”怒り”について取り扱うと共について回ってくるのがアンガーマネジメント。

あんたはどうしてんだいってね。



①時間に余裕を持って行動する
②自分を俯瞰視点で捉える
③”行き過ぎた正義感”であることを認識させる



個人的に1番苛立ちの火付け役で存在していたことは、時間の余裕の無さ。経験則で言うと、時間がない時は追い込まれて焦っている分沸点が低くなりがち。常時ストレスがかかっているし、導火線が爆弾にギリギリ到達するかしないかのチキンレース。不可逆な分、無駄にした時の後悔があまりにも大きいからこそ、5分余裕を持って行動するだけで心の平穏は保たれます。いやマジで。


②所謂”メタ認知”ってやつです。実践方法としては、怒りの感情が湧いたタイミングで「あー、自分今怒ってんな」、「この人はどうやら今怒っているらしいぞ」って言ってみてください。やったらわかるけど、めちゃくちゃ気持ち悪いし変な感覚になります。笑 だがそれでいい。怒りから気を逸らしてそれどころじゃなくしてしまえというのが狙い。またそこから怒りの発生源の理由についてまで掘り進めていけば、自分なりの怒り対処法マニュアルもできる。


③この感覚をよりわかりやすくするために、以下のnoteを推薦します。↓

なんかこのnoteについて過去にも取り扱った記憶がぼんやりあるけど気にしない。
譲れない価値観が怒りに繋がることを先ほど引用しました。

譲れない価値観=強い正義感

と言っても過言ではないかと。


正義感が強くなると「〜すべき」という考えが凝り固まって、少しの脱線も許せなくなってくるんですね。それのいい反面教師例がこのロベスピエール。

正義感が行き過ぎると怒りに転用されかねないことを認識し、自分が掲げる信念や正義を今一度見直す。


このアンガーマネジメントはめちゃくちゃむずいですよ。だって自分が今まで良かれと思っていたことを一旦否定するわけですから。ある種の人格否定。

でも、こういう事例があるってことは知っておいた方がいい。
正義の強行がどのような結末を迎えるのか。




アンガーマネジメントについて考えると、いかにして感情に脳をハックさせないかがポイントってことに改めて気付かされました。感情は脳のゴミと表現する人もいるくらいですからね。

時間に余裕を持って行動、メタ認知はぜひ試してみてください。
そしてメタ認知による気持ち悪さも体験してみてください。(ニッコリ)

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