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俺が好きなのはスペインのサッカーじゃなかった。


Me da igual lo que digan los demás.
他人が何を言おうと気にしない。


上の文章は最近覚えたスペイン語です!笑
(ただ使ってみたかっただけ)


スペインでのサッカー挑戦も2シーズン目となり
成長を感じたり、壁にぶち当たったり、楽しい日々や、尽きない悩みとの睨めっこ

良くも悪くも充実したスペイン生活を送っているなとは思います。


前回のnoteで書いたスペインサッカーでの気づき

この国はパスサッカーが全てではないと言うこと。

そもそも自分のいるバスク地方をスペインと言っていいのかも毎回疑問には思いますが、

他の地域でプレーしている選手に聞いても下部リーグはそんなに繋がないと言っていたので、
恐らくスペイン全土でそうなのでしょう。


スペインにきた理由

僕がスペインを選んだ理由は三つありました。

①スペインのクラブの多さ。
 1部リーグ:20チーム
 2部リーグ:22チーム
 3部リーグ:20チーム 2グループ
_____ここまでがプロリーグ_____
  4部リーグ:18チーム 6グループ
 5部リーグ:18チーム 18グループ
_____ここまでがセミプロ_____

ここから下が各県リーグのような形になります。

スペインでは基本的に1つのリーグ16チーム以上という認識があるそうで、
年間通してリーグを戦えることやチーム数の多さなどサッカー環境としては最高です。


②スペイン語を習得すれば世界中の色々な国で話すことが可能になる。

特に南米ではスペイン語が多く話されており、
可能性は広がるなと思いました。

また、ポルトガル語や他のヨーロッパの言語とも似ている部分があるので第三、第四言語の習得もしやすくなると思いました。


③スペインの美しいパスサッカーが好きだから

3番目にあげましたが、実際これが1番の理由でした。


無敵艦隊スペイン

僕が今までで一番記憶に残っているW杯が2010年南アフリカ大会でした。

初めて見た大会は2006年ドイツW杯でしたが、
日本がグループリーグ敗退したショックと
ジダンというスター選手(当時は何が凄いのか分からなかった笑)
が決勝で頭突きをして退場したことしか印象にないほど、
まだサッカーをそんなに知りませんでした。


そんな中、2010年のW杯はスペインサッカーを好きになるには十分すぎる大会だったと思います。

ただ、もっと言うと実際にスペイン代表に興味を持ったのはユーロ2008大会でした。

大会自体はリアルタイムで見てなかったですが、
ユーロの総集編DVDをクリスマスに貰ったことがキッカケでした。

総集編ということもあり小学生の自分も各国の選手、サポーターの喜び、悲しみ、国への誇り、背負うものの重さを感じることができる素晴らしいビデオでした。

その中で

"無敵艦隊スペイン"という響きのカッコよさ、
大会得点王に輝いたダビド・ビジャの鮮やかなゴール

スペイン代表の美しいサッカーに惹かれたのだと思います。


結局スペインは

2008年ユーロ
2010年W杯
2012年ユーロ

で優勝し、まさに無敵艦隊という、
少年が憧れるカッコいい存在でした。


勝つチームが好き

一番サッカーにのめり込む年代に、最強だったスペインへの印象はかなり強く

その影響はつい最近まで続いていました。

小学生の頃に憧れた国に本当にサッカーで挑戦しに来てしまうくらいですから笑笑

また、スペインに来てからもパスサッカーこそが良いサッカーだとずっと思い込んでいました。


そんな僕の青春であり、憧れであり、サッカーを好きにさせてくれたキッカケでもある
スペインサッカーを好きだったわけじゃないと思った理由がいくつかあります。


それは、スペインでのあるある質問の一つ

マドリード派?バルセロナ派?

という質問です。

あの頃のスペインサッカーを好きな人なら恐らくバルサと答えるでしょう。

しかし僕はマドリーの方が好きです。

銀河系軍団

キラキラしていてカッコよくて、そして何故か勝つ。
パスサッカーというわけでもなく、ポジショニングや戦術が整理されているわけでもない

自分が思っていたスペインサッカーが好きな人からしたら、気持ち悪ささえ感じる(リスペクトを込めて)
そんなマドリーが好きでした。

理由はきっと、勝つから。


ただ勝つのではなく
誰もが負けるかもと思ったような試合で勝つ。

いつも最後に勝つ。

マドリーの哲学=勝利 みたいな。


結局何が言いたいかというと、
あの頃自分がスペイン代表にどっぷりハマった理由も
圧倒的な強さを持っていたからで

やっぱり応援しているチームには常に勝ってほしいと思ってしまう気持ちからきていたのだと最近気づきました。


勝利主義国スペイン


そして、今実際に少年時代憧れた国でサッカーをしていて感じる。
圧倒的な勝利主義。

アマチュアカテゴリーでも結果が出なければ監督はクビになる。
ましては育成カテゴリーでも結果を出さなければ切られる世界。

あれだけ勝つチームが好きだった自分も

こんなにただ勝つためだけのサッカーに何の魅力があるのだと
少し引いてしまうレベル…


でも、勝ちにこだわる中で勝ち方を見つけ、学んでいくからこそ
この国のサッカーは発展し続けるのだと感じます。


なのでこれからも、誰が何と言おうと僕はスペインでのサッカー挑戦を続けようと思います。

自分自身に打ち勝つために!


最後まで読んでいただきありがとうございます!




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