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ローマに行ったらローマ人のようにしなさい



Cuando a Roma fueres, haz como vieres.
スペイン語にはこのような言葉があるそうです。

訳はこの記事のタイトルの通り、
"ローマに行ったらローマ人のようにしなさい"


日本にも似たような言葉がありますね。

"郷に入っては郷に従え"

恐らく海外に住む多くの人がこの言葉を意識しているのではないでしょうか。

もしくは、この通りだなと感じた経験があると思います。


僕が住むスペイン、ビルバオではスペイン語のほかにバスク語というものが存在します。

お店には基本、スペイン語とバスク語表記があり、英語よりも基本バスク語です。
なので、街中を歩いていると英語圏の観光客から道を尋ねられたりします。笑
(僕は英語が話せないのでいつも困ります💦)


バスク語を話せないと生活できないとまでは言いませんが、
彼らは自分はバスク人という思想を持っているため、バスク語を使うと喜んでくれます。



ただ、今回僕がこの記事で言いたいことは、

サッカーにおいてこの言葉をどこまで遂行するか、
あくまでスケット外国人という立場であり

日本人の僕がこの地で活躍するために、価値を上げるためには
この地のやり方にコミットするだけでは足りないと

2シーズン目を戦っている中で感じているので

現時点での自分の考え方、こうなんじゃないかなというのを書き残しておこうと思います。


まず、海外でプレーするうえで

その国の言語、文化、歴史を知ることはとても重要だと思います。

それを理解し、うまく溶け込むことを第一ステップとして考えています。

まずは"郷に入っては郷に従え"です。

ただ多くの場合そこで苦戦する、もしくはそこをクリアしたところで止まってしまうように感じます。


何故、苦戦するのか。
その原因はまた別の機会に自分なりの考えを書こうと思います。

今回はそのステップをクリアした後の話。


最近Netflixで"エミリーパリへ行く"というドラマを見ていて感じたことです。

ざっくりストーリーを話すと、

主人公のエミリーはアメリカ人で、
シカゴ出身です。

アメリカで働いていた時の上司がフランス、パリで事業を行うことになったが
行けなくなり、代わりにエミリーがフランスへ行くことになりまし。

しかし、彼女はフランス語が話せず、
最初はフランス人の同僚たちから嫌がらせを受けます。

彼女はフランス、パリで生きるためのノウハウを学びながらも
自分にはアメリカ人としての観点で考えることができる。と言い張り
パリ流にコミットしながら自分の強みを忘れずに、
あくまでアメリカ人としてパリの会社に貢献していきます。

(まだ途中までしか観ていないのでとてもざっくりです笑)


まぁ、これはドラマなので結局うまくいっているのですが、

自分のサッカーに置き換えて考えた時に、
2シーズン目を過ごす中でだいぶバスクのサッカーについて理解してきて
何が必要か分かってきたと思います。

しかし、それと同時に日本にいた時の自分の強みが消えつつあるなとも感じています。

もちろん、全てが悪いことではないですが、
日本人の思考の繊細さ、骨格の違いによるすばしっこさ、諦めない気持ち、働き者なところ、

これらは日本人の強みだと思います。

さらに、日本人としての大きな括りではなく、
ナカガワカイとしての強みを忘れてはいけないと思います。

特に、左右両足のキックとシュートは昨シーズンからずっと評価をされている部分で

それらを発揮するために、ただこっちのサッカーにコミットするだけではなく
自分の考えや、自分にしかできないプレーを表現できるようになって初めて

自分に価値が生まれるのだと感じます。


スペインに来て最初の頃は何も分からず、
それが良い意味で何の怖さもなく自分を表現することに繋がっていたが

ある程度この地のことを分かってきて、
知識が増えると、余計なことを考えてしまう事もあり、

プレーに影響が出てしまいます。


そんな時は

ローマに行ったらローマ人のように。
『だけど俺はあくまで日本人』

という意識で、自分だからこそできる強みを理解し、それに自信を持って行こうと思いました。


そう思わせてくれた、エミリーに感謝ししています笑


何事もバランスが大事です。

郷に従いすぎると、ただ都合のいいように扱われて終わるだけで、

チームのためにプレーするけど、それは自分が評価されるためであって
自己中なプレーも結果に繋がれば、チームを勝たせることができるし
紙一重な部分だと思います。


ただ、日本では監督からの指示を言われた通りにミスなくできる選手が評価されがちなので

僕はそのバランスを見極めるのが苦手だなと感じます。


スペイン人が僕に何を求めているのか日々考えるように、
きっと彼らも日本人の扱い方やどんな生き物なんだろうと探っていると思います。

ならば、ただコミットするだけでなく、

僕はこれができます!
とアピールした方が自分のためにもなるし
相手にとっても分かりやすいかなと。


スペイン2シーズン目。

まだまだ分からないことだらけだし、
発展途上ですが、

沢山失敗して成長していけたらなと思います。


タイトルはローマ🇮🇹なのに、
きっかけはパリ🇫🇷だったり、
自分がいるのはビルバオ🇪🇸だったり、

初めて僕の記事を読んだ方は混乱したかもしれませんが、

最後まで読んでいただきありがとうございました!


いつか、ローマにもパリにも行きたいですね笑


ぜひNetflixで エミリーパリへ行く

観てみてください!笑




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