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サッカーが終わる日は来るのか


"リスク上等"

このNIKEのCMを覚えている方は多いと思います。
僕がこの動画を見た8年前くらいに、いつか本当にこんな日が来たりするのかなと思った記憶があります。


人間に代わってクローンがプレーしたとしても
サッカーではあるが、
クローンによる完璧なものは本当にサッカーと呼んでいいのか。

そもそもサッカーってミスが当たり前で
誰もミスをしなかったらゴールすら生まれないのではと当時の僕は真面目に考えていました。笑


でも、この動画を見て1番感じたことはサッカーは予測不可能で不完全で複雑だからこそ、
自由であり、可能性は無限大で、人々の記憶に残るプレーが生まれる。

それこそがサッカーの魅力なのだと。


現代サッカー

それから時は進み
2024年となった現在

相変わらずサッカーは世界中で人気のスポーツであり続けています。

しかし近年のサッカーでは色々な研究や分析による
プレーの最適解みたいなものが見つかってきました。

以前、僕のnoteでもサッカーに正解はない。
が、
最適解みたいなのはある。というようなことを書きましたが

色々な人とサッカーの話をすると

あの選手はサッカーを分かっているだとか、
彼はサッカーIQさえ高くなればいい選手になるだとか
そんな話をよく聞きます。

確かにその人たちの言っていることも理解はできますが、

それらの意見はこれからサッカー人気を妨げる原因にもなり得ると思っています。

また、現代サッカーではファンタジスタは必要ないと言われたりもしています。

だからこそファンタジスタにロマンを感じたり、

今は必要ないと言われていても

いずれまたファンタジスタが活躍する時代が来るのではないかと僕は思っています。


サッカー人口の減少


日本でも問題となっているサッカー人口の減少。

日本は人口も減少しているので仕方ないことではあると思いますが、

僕がいるスペインでもサッカー人口の減少が問題となっているそうです。


なぜ、サッカー人口は減っているのか?


つい最近、中学生の選手をアテンドする機会がありました。

アテンドする中で、最近の中学生の流行りを聞くと、

みんなTikTokを見ているとのことでした。

僕らが学生の頃、テレビのバラエティーや、YouTubeの話をしていたのが、

今はYouTubeの話もあまりせず、
とにかくTikTokだと。

テレビは見ないし、YouTubeも最近の動画はどれも長くて見ようと思わないと話していました。


ここで僕はハッとします。

そう言えば、前に知人が最近のテレビは
有吉の壁しか見ない。

理由はショート動画のような感じでどんどん流れていくから、退屈しないし、
お風呂や何か他のことをするタイミングで見るのを止めやすいということでした。



最近の流行りはとにかくショート動画で
長いものに対する抵抗感や、集中力の維持が難しくなってきているのだと感じます。


そう考えると前後半で90分間あり、
更にVARの影響でアディショナルタイムも延び、
現代の流行りとは逆行しているサッカーの競技人口が減る理由もなんとなく分かる気がします。


ぶっちゃけ自分も集中してサッカーの試合を90分観ることはしんどいと思うことの方が多いです。

リアルタイムの試合ならまだ観れますが、
既に結果が出ている試合は観ようとすら思えなくなってきています...


キングスリーグ


スペインでは今、キングスリーグというものが若者の間で人気を集めています。

キングスリーグとは2022年12月に元FCバルセロナのジェラール・ピケをはじめとする著名なサッカー選手などが協力し設立したバルセロナの7人制サッカーリーグ。
このリーグ戦は同点PK戦、無制限の交代、秘密兵器の導入など試合にダイナミズムとエンターテイメント要素を加える目的で、伝統的なサッカーの規定とは異なるルールを採用している。

Wikipedia参照

サッカーのデメリットでもあった得点の少なさによる退屈と感じてしまうことや、引き分けによる決着がつかないというようなことが起こらないようなルール設定がされており、

現代人によりウケやすいものだなと感じます。

また、YouTubeで無料視聴できることも人気が出る理由だと思います。
(現在のサッカーを観るためのサブスクは高すぎる...)

僕も実際にキングスリーグを観たことがありますが、バラエティー性があってサッカーとは違う面白さがありました。


更に、先日キングスリーグにネイマールが参戦するという発表がされました。

これにより更に人気が加速するのではと思います。



サッカーは終わらない。


ここまで色々と書いてきましたが、

僕は結局サッカーが終わる日は来ないと思っています。

サッカーを始めた当初、世界を沸かせていた

ロナウジーニョ

彼が世界で1番だと思っていた

すぐ後にメッシとC.ロナウドの時代になり、

メッシとロナウドの時代が終わったらサッカーはどうなるのだろうと思っていたら

エムバペやハーランドという怪物が現れ、

その2人の時代になるかと思いきや、

各国に若いスターが次々に誕生しています。

バルサのラミン・ヤマルは16歳。
高校生です。

日本の久保建英も世界的に注目される選手にまでなりました。


と思いきや、30歳の遠藤航が現時点で世界最高と言われるプレミアリーグの首位決戦で
MVPを取ったり、

世界のトップレベルで活躍する日本人も多く出てきました。

ラ・リーガでは首位を走るレアル・マドリードを
大ベテランのモドリッチが劇的ゴールでチームを勝たせたり、

若手ばかりではなくベテランもまだまだ衰えを感じさせない活躍をしたり、

30歳を越えても未だトップレベルで活躍し続ける選手も沢山います。


また、ハイライトだけでは分からない魅力も沢山詰まっているのがサッカーです。

90分試合を観ていると負けていたり、苦しい時にチームを鼓舞するサポーターの声や
ミスを犯した選手へ擁護するようにサポーターを煽る監督の姿、
途中出場でピッチに入り流れを一気に変える選手とピッチを退いた後でもチームを鼓舞し続ける模範となるような選手の姿を見れたり、
時にはボールパーソンの素早い行動によってゴールが生まれるなんてこともあります。

とにかくサッカーはピッチでプレーする22人だけでなく、スタジアムにいる全員が勝利に貢献することができる可能性を持っています。

更に言えば、その試合に臨む選手たちの背景にある家族や友人の存在

その選手がその試合にかける思いなども様々です。

これは人間だからこそ成せるものです。


人間がやるスポーツ、人間が観るスポーツ、

だからこそ、結局最後は人々の心をどれだけ動かすことができるのかだと思います。

どれだけ研究され、最適解が見つかろうが、

記憶に残るプレーはいつも誰もが想像つかないプレーや、
同じことをもう一度やれと言われても再現不可能なプレーばかりです。


それがサッカーです。


そんなサッカーはこれからも進化し続けるだろうし、
サッカーに正解がないように、
サッカーの見方や、サッカーに対する魅力の感じ方も人それぞれで
正解なんてないと思います。

容姿が好きでファンになるのも当然素晴らしいことだと思いますし

戦術を好きになるのも、選手個人を好きになるのも

チームの歴史から学ぶことも

地元のチームを応援してみるのも良いと思います。


理由は何であれ、


サッカーに関わる全ての人がずっとサッカーを好きでい続けられることを僕は願っています。



最後まで読んでいただきありがとうございました!



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