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雑びっくり

ここ数日気温が上がっていて、今日はよりいっそう夏がちらっと顔を見せているような雰囲気だったから、半袖短パンで家を出てしまった。
僕は元来ガリガリの腕が結構コンプレックス、まあそんなそこまで大袈裟に言わなくとも、鏡を見るたびに「いやあ相変わらずガリガリ棒だなあ」と苦笑いしてしまうもんで、毎年極力長袖シャツをギリギリまで引っ張って登板させているんだけれども、今日は何を思ったか半袖短パンで家を飛び出した。大胆なワンポイントリリーフ。
案の定ほんのり肌寒い夜を過ごしている。念のためカーディガンを持ってきて良かった。不恰好なバランスの、防寒のためだけのカーディガンを羽織るぐらいなら黙って長袖を着ていれば良いものを、わざわざ半袖短パンにカーディガンを携えて家を出た。


なんか、自分をびっくりさせようと思った。普段と同じカフェに入り、同じ人に会い、としていたんではどんどん頭が凝り固まっていく。なんか、自分をびっくりさせることで、なんか脳みそに刻まれる偶発的なシワがあるかも、みたいなことを偉そうに思って半袖短パンで出てしまった。今は肌寒さにびっくりしている。
なんかそういうクリエイティブなプロフェッショナルに憧れてノリで半袖で出たけれども、人間のプロとして、経験則に基づいた袖丈を選ばないといけなかった。


新ネタライブが近づいていて、頭をもうひとびっくりさせたくてヒトカラに入った。うんうん唸る1時間を、喉を揺らし、間接的に脳みそも揺らすという賭けに出たのである。
貧相な半袖短パン髭男のヒトカラでも一切怪訝そうな顔をせず、素晴らしくラグジュアリーな接客で受け入れてくれる、そのくせとっても安い、奇跡のカラオケを僕は知っている。教えてあげない。あんまり脳がびっくりしない数百回歌ったthe pillowsと、あんまり入れないサカナクションを入れた。喉がちょっとだけびっくりした。


ちょっと前に映画BLUE GIANTを見た。めちゃめちゃびっくりしたしめちゃめちゃ泣いてしまった。涙と鼻水のセッションに顔面が汚い渦に包まれた。
ジャズ、めちゃめちゃかっこよかった。今はライブに向けて一生懸命、考えたものを披露せんとせこせこ準備する段階だから、もしかしたらあんまりジャズじゃないかもしれないけど、ともかく頑張ろうと思った。BLUE GIANTの宮本大のように遮二無二最高の音(おもしろ)を客席に届けるのか、それとも映画BLUE GIANTそのもののように観客を唸らせる極上の映像エンターテイメント(おもしろ)を見せるのか分かんないけど、ともかく僕らのできることをやろうと思った。


5/9(火)20時から新ネタライブです。まだちょいとお席あるんで、是非ともお越しいただきたい。もうちょっと中身を良くしたいので、もうなんでも良いやみたいにnoteを書き殴ってまた脳シワダンジョンに飛び込む。ワクワクする。

あなたの素敵サポートが、僕を素敵クリエイティブにします。