あえて

日々のライブで、ムキムキに仕上がっていく戦士たちのネタを横目で見させていただいて、勝手に痺れさせてもらっている。誰が行くのか(来るのか)本当に興味深い。嫌な響きになったら忍びないけれども、変な意味じゃなく、誰のことも応援してない。ただただ今年がどうなるのかということについてだけ、ひとえにワクワクしている。すっかりファンの目線に落ち着いてしまった。凪いでいる。

新しくどなたかと会い、敗退について驚いてもらったり叱っていただいたりするたびに申し訳なくなるけれども、もうワクワクしながら動き始めている。動き始めるほかないし、ワクワクしながら動いている。ファンとしてうっとりしながら日々ムキムキの漫才を見る。
前を向いてやれることがあるおかげで、萎える時間がすごく短くなって本当に良かったと思うけれども、自分が知らずのうちに、ムキムキになるスピリットが減退していたりしたらすごく怖いことだとも思う。「悔しさがもう喉元を過ぎ行き、ファンの目線にもうすっかり落ち着いている人は、もう次回も勝ち上がれないものとする」みたいな、そんな決まりごとがあったらどうしよう、とか、そんなわけわからんスピリチュアルな妄想にゾッとする瞬間があったりする。

自分の中では、ムキムキスピリットはまだまだ余裕で燃えているし、来年は決勝に行くんだと、今までよりも本当に実感の湧く形で感じている。感じているんだけれども、人間とか、あと人生とかいろんなものって、本当に気づかないうちにゆっくりゆっくりと思わぬ方向に動いていたりする。しっかりはっきり自分の感覚で持って、信じて動かしていくしかないと改めて思う。信じる。信じて、今はワクワクしながらファンに回る。




どっこい翔平チャンネルから目が離せない。一度はクビになったキング、働いていたホストクラブにもう一度雇ってもらうべく頭を下げに行く場で、あえて7分遅刻し、「あえて遅刻したんです」と言い放つ。ドン引きされながらも、執拗に「結果を出す」と連呼する。

次々と更新される動画に対して、もちろん多くの視聴者よろしく眉をひそめたり、笑ったり呆れ返ったりしているけれども、その上でどこか情熱のツボみたいなのを押されているような気になる。
常識がなかろうが、アホほど失礼を働こうが、「結果が全てなので」と言いきるその心の向きは、フガフガ生きてる僕らとなんら変わらないものな、などと思いながら見ている。

良い歳して生活もままならない、昔より応援してくれている人がちょっとだけ増えているだけで、情熱だなんだとほざきながら走っている。冷静に見たらドン引きする人もいるだろうとも思う。でもやれると思ってるからやってる。マジでやれるし、ワクワクしてる。結果が全てなので、まだまだやる、やらせていただく。

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