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神戸めぐり~神戸市立博物館とfelissimo chocolate museum

友人に誘われて神戸市立博物館の「Colorful JAPAN―幕末・明治手彩色写真への旅」に行ってきました。
せっかく三宮に行くならばということで、敬愛するjunaidaさんの原画展が開催されているfelissimo chocolate musuemにも行ったので、その2つの記録です。

「Colorful JAPAN―幕末・明治手彩色写真への旅」@神戸市立博物館

幕末・明治時代の写真で着色のあるものを、時々見かけることがありましたが、それが何なのかなど深く考えたことがなかったので、興味深い展覧会でした。

展覧会の概要はこちら↓

幕末から明治にかけて、外国人に人気を博した手彩色写真。
当時は外国人は日本の中を自由に行き来できなかったことから、余計に日本の風景、風俗の写真が人気だったそうです。
カラー写真などない時代だったので、着色は手作業で丁寧に行っていたようで、まったく同じ写真でも、販売元によって色が異なる場合もあったようです。

人が写っている写真も非常に興味深かったのですが、意外にも風景写真も素敵でした。
日本と思えないくらい、おとぎの国のようで、桃源郷のような仕上がりになっていました。
今の写真ほど明瞭ではない写真に、現実的ではない鮮やかな色が乗っているからようにも見えました。

人物の写真も、着物も素敵なのはもちろんのこと、あまり容姿のことは言うのは憚れますが、今にも通用するかわいくてきれいな人ばかりでした。
芸妓さんたちのようだという注釈がありましたが、当時の外国の人は、浮世絵とはずいぶん異なった顔立ちの人たちだなとびっくりしたんじゃないかと思ってしまいました。

手彩色写真は外国人が発明したようでしたが、それが徐々に日本人も手掛けるようになります。
蒔絵の上に写真を印刷する「蒔絵写真」というものを発明するのに没頭する人も出てきたとかで、日本人の凝り性もここに窮めり、という感じでした。

カラー写真とは雰囲気がまったく異なる手彩色写真。
写真なのに、現実を写しているというより、夢のような世界を表現しているということに非常に面白く感じました。

felissimo chocolate museum

正直なところ、junaidaさんの原画以外については、そんなに期待をしていなかったfelissimo chocolate museum。
ところが入ってすぐ、「かわいい~~~~~」とテンションががんがんに上がりました。
何せ、チョコレートのパッケージが非常に可愛いのです!

入ったところにはカカオがあり、チョコレートの良い香りがお出迎え。
小さなミュージアムだったので、全体的にその匂いが漂っていました。
甘いものが苦手な人にはきついかもしれませんが(そもそもそんな人は来ないかもしれませんが)、そこがチョコレートミュージアムっぽくて良いなと思いました。

奥にもチョコレートパッケージのコレクションがあり、保全のためか非常に暗いものの、可愛いパッケージだらけで、なんだか宝石のようでした。
つくづくチョコレートって、パッケージから芸術なんだなぁ…と感じました。

そして肝心のjunaidaさんの原画。
『ひと粒のチョコレートに』と『ともしび』の原画が展示されていました。
今、市立伊丹美術館でも展覧会が開催されていますが、そちらにはまだ行っていないので、初めて原画を拝見しました。

いや~~~出てくるキャラクターが可愛いのはもちろんですが、色や模様なども可愛い。
そしてよく見ると小さくキャラクターが可愛いことをしていたりと、ディテールも凝っているのがツボでした。水彩絵の具を、にじみなどを多用することなく、でも厚塗りというほどではなく、ほどほどに筆致が見える感じが、やっぱり好きだなと思いました。

市立伊丹美術館の展覧会も楽しみです。


felissimo chocolate museumを出てから、近くの東遊園地という公園で一休み。
コンビニで買ったコーヒーとともに、友人が作ってくれたマフィンでいっぷくしました。
天気も良く、緑も美しくて、何とも気持ちのいい風が吹いていました。
良い神戸散策の日となりました。

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