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ちょっと春を舌で先取り(早稲田 㐂の下)

久し振りに新宿駅近くに出て行きましたが、休日はやはり人が多いですね。観光客の方々も随分と戻ってきたようです。
映画を見終わったらどんぴしゃディナータイムだったので、新宿繁華街周辺は避けて、地元まで戻ってご飯を食べることに。

釣書を見たら「カワハギ」が居たので、迷わず㐂の下へ吸い込まれました(笑)。お通しは「カスベ(エイヒレ)の煮付け」でした(写真無し)。

カワハギ、ホッキ貝、金目鯛

まずはお刺身を。お目当てのカワハギ(肝付)とホッキ貝、金目鯛の炙り刺しです。
カワハギは肝を絡めてポン酢で頂きます。身はしっかりと歯ごたえがあり、絡んだ肝の独特のコクと一緒に口中に広がっていきます。
ホッキ貝も甘くこりこり、金目の炙りもなかなかの脂ののりで、するりと無くなってしまいました。

新牛蒡の胡麻和え

新牛蒡の胡麻和え。牛蒡自体の土臭さは少なくて、ほんのり甘く煮付けられたものに、香ばしく煎った胡麻が和えられています。見た目より随分と優しい味で、胡麻がはじけて牛蒡はふわふわと消えていきました。

京海老芋の鴨味噌田楽

京海老芋の鴨味噌田楽だそうです。ふわふわに揚げられた海老芋の上に、甘めの味噌と鴨そぼろで作られた田楽味噌がのっています。
海老芋のふわふわと、以外とあっさり味の鴨味噌が合わさって、土旨いというかなんというか。食感も味も味わった事がない感じの料理でした。至福の逸品。

新筍の山椒焼き

もう逸品、という事で走りの筍の山椒焼きを。山椒醤油で付け焼きにしてある感じです。今日の筍は鹿児島産との事。
新筍の甘い香りと山椒の香り、ほんのりピリッときますが噛んでいると甘いエキスが筍からにじみ出てきます。春の近さを舌に感じさせてくれます。

穴子の炙り棒寿司

〆は穴子の炙り棒寿司。このお店の鉄板です。
見た目よりずいぶんとすっきりあっさりと味付けされていて、穴子の味がしっかり感じられます。添えられている自家製ガリも甘さすっきりで、しっかりと穴子の脂を流してくれる感じで自分が好きな逸品です。美味しい店って付け合わせやあしらいまで美味しいですよね。

気温の乱高下が続く中、春の足音を食べ物で感じてきました。
ごちそうさまでした。

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