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退くも地獄、進むも地獄。クラブの命運を賭けた決断

今朝、ザーゴ監督の解任および相馬新監督の就任が発表された。
ひとまず、ザーゴさんには誠心誠意鹿島アントラーズに尽くしてくれたことに感謝を申し上げたい。
ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。
新天地での成功を願っています。

予想通りの展開

私は名古屋戦後に解任積極支持に変わり、柏戦後、ザーゴ監督の解任は既定路線とツイートした。
また、以前の記事ではコーチである相馬さんにひとまずリカバリーさせるべきと書いた。
ここまではその通りになっている。ピトゥカ合流まで待たなかったことには驚いたが。

相馬監督になったらどうなるのか

最初は守備的なところから入るのではと考えている。
根拠としては、コーチとして失点を重ねる今の鹿島の現状を見ているからというものと、フロントからは守備の整備をオーダーされているだろうと想像するのは難くないからだ。

ここで一つ言っておきたいのが、相馬監督が成功するかどうかは蓋を開けてみないことにはわからないということだ。
私の認識では、相馬監督では今季に限らず優勝を狙うのは難しいんじゃないかと思っている。

一方で、残留だけを考えた場合にはザーゴより相馬監督の方が適任者とも考えている。
つまり、あくまで相馬監督には残留を期待するのであって、それ以上の成績は望まないほうが賢明なのではないか。

相馬監督はビルドアップやシュート数などの攻撃指標に関してザーゴより劣る可能性が大いにある。
ただ、失点に関しては減るのではと私は予想している。
塩試合が増えるかもしれないが、今の鹿島にとっては最も欲するものだ。

フロントの責任

ザーゴを招聘した責任、チーム編成した責任はジーコおよび強化部にあると思っている。
これは優勝を目標にしていた大岩さんの時にも同じことを言っていた。

ただ、擁護するならザーゴの失敗はメルカリになって最初の失敗ということだ。
どこで聞いたか忘れたが、メルカリになるまでは選手補強するにも新日鉄を通さないとできなかったことで制約があったという話がある。
メルカリになって、ようやくフロントのスピード感が増したのだと考えたら、大岩政権まではその窮屈な条件下では最適解を出していたとも言えなくもない。

個人的には今回のプロジェクトの失敗はポジティブに捉えている。
フロントがようやく、モダンサッカー改革に向けて冒険をし始めたのだ。
当然ながら、百発百中とはいかないし、失敗するのもおかしいことではない。
何度も挑戦して、何度も失敗していくのは覚悟をしなければならない。
鹿島アントラーズ以外のクラブも散々失敗をしてきたのだから。
そして、今後その冒険の失敗が内容も悪く重なるようであれば、そのときは現強化部は退くべきだろう。

ザーゴ解任と後任人事への批判

最後に解任に対して早すぎるとか、我慢できなかったとか、スタイルを戻すのかという旨のツイートを見かけることについて話したい。
この時期の解任という判断に至ったのは今季が降格が四枠であること。
また、チームの雰囲気が限界であると過去の経験からわかったのだろうと勝手に思っている。
後任が相馬さんなのもコロナ禍で他の選択肢を用意できない。昨年が無駄になったのもこれが現実と考えれば納得できるものではないか。
故に、私は今回の解任という決断を支持したい。
モダンサッカーへの挑戦はまた来年以降にすればいいのだ。

次の監督

書き忘れていたことがあった。
相馬さんが失敗したときのことだ。
当然、フロントはその場合のことも考えておかなければならない。
正直言って、この場合の選択肢も多くはないんじゃないかと思っている。
指導力のあるフリーの監督が都合よくその時期に見つかる可能性は低いからだ。
そうなると、またOB人事になる可能性は高い。
私としては、こういうのはどうとアイデアを提示したいところだが、
監督の移動があるオフシーズンではない時期に現実的な範囲でとなると、
これといったアイデアが出てこない。
コロナで外国人監督も厳しいだろう。
今年は最後まで苦しいことになりそうだ。

とにかく、次の徳島戦は勝ってほしい。
なんとしても勝ち点3が必要だ。

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