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ニワカ式note リベラルは窓から投げ捨てよ!

優しいネトウヨのための嬉遊曲。 おもしろくてためになる。よむといいことがある。
ちょっと新しい切り口でSNSでもりあがった話題を取り上げます。月に1~2本の本格的な論考、2本以上… もっと詳しく
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【読み放題対象】国家論Ⅰ ~「日本人に生まれたというだけで、日本人には価値がある」という言葉は、なぜリベラルをあそこまで怒らせたのか~

コロナ禍になってからずっと私は、あの有名な「日本人に生まれたというだけで、日本人には価値がある」という言葉をめぐっておきた炎上事件について何かを書かなくては、と思っていた。なぜって、都市も国境も封鎖され、グローバリズムが破綻し、国民国家が国境の中の閉鎖的な系に逃げ込んだように見えていた中、もはや最後にすがる価値観のようになった「ナショナリズム」について考える時に、あの時ほど、人々の先鋭化した考え方がむき出しになった事件は無いと思えたからだ。 私の疑問は、「日本人には価値がある

【読み放題対象】「お母さん食堂」が話題ですが、それでは我々が思い浮かべる「お母さん」とはどのように発生したのか?改めて考えてみよう!

ファミリーマートの食品ブランドである「お母さん食堂」という名前について、女子高生たちが「料理をつくるのはお母さんだけですか?」と抗議の署名運動をおこして今日も今日とてTwitter世界では話題になった。 この「お母さん食堂」に関しては、いろいろの論点があるのだが、まずは、その前に、ネット上で反応をみると、(このようなお母さんに家事をおしつける固定観念の助長が許されるのは)「古い価値観が払底できてない証拠だ」「日本古来の家父長制」とかいう署名活動への賛成意見があった。 また反

【読み放題対象】差別意識は「除外」できるのか ~アンイストールされる思考回路~

れいわ新選組の国会議員の舩後靖彦氏は、次のように述べた。 子供の頃から、潜在意識の領域、さらに深く無意識の領域にまで存在する「差別意識」を除外する倫理・道徳教育は必要と考えています。 私は、それについて次のように反応した。 >これ完全にアウトな発言。絶対的不可侵の「内心の自由」を奪う思想矯正を求めている。とんでもないディストピアだ。 一応、舩後靖彦氏の発言の全文を引用しよう。 舩後:全ては教育にありと考えています。日本の30年前を考えれば、時代も変容し、国際障害者年や

【読み放題対象】イデオロギーの勝利とはお気持ちの勝利である① ~なぜ人々は自国旗損壊罪に反対したのか~

さて、国旗損壊罪の話である。今日も今日とてイデオロギーの勝利を求める人たちは、そのイデオロギーゆえに恐るべき他者への共感性のなさを発揮していた。しかし今日は少し前に燃えた国旗損壊罪について語る。たぶん、また蒸し返されるであろうからだ(いや実際に、今日、蒸し返しをみた)。 一応まず最初に私の立場を書いておくが、別に私は自国国旗損壊罪に賛成していない。とはいえ決して、「国家の尊厳より自由は尊い」とか考えているわけでもない。そもそも「国家vs自由」の戦いと考えるのは、論の枠組みと