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自分でつくったルールに自分で縛られるな!2024

前回の日記は夜中の三時くらいに書いたので、気分どん底だった。

その夜中の三時に腹が減ったのだが、近所の松屋はとっくの昔に24時間営業をやめている。
なんとなく牛丼が食べたかったので少し遠くにある「すき家」に行った。しかし「なんかすき家の牛丼って気分でもないな」と思って「すき家」には入らずに、そばのローソンで弁当を買った。
そのまま、家の近くのファミリーマートに宅配便を受け取りに行く。

宅配便は、以前は基本的にすべて、近所のファミリーマートで受け取る設定にしていたが、「ファミロッカー」での受け取りに切り替わる際、私の中に混乱が生じ、
「もうひとつの、ちょっと先にあるファミリーマート」での、「ファミロッカーではない店頭受け取り」に設定していたのだ。
このふたつのファミリーマートだが、2月の極寒の夜中の三時に「ちょっと先にあるファミリーマート」に行くのが異様に面倒くさかった。

受け取ったのは「エクスプラス Metropolis Maschinenmensch 起動 Ver. 1/8スケール 未塗装 プラスチックモデルキット」。
SF映画「メトロポリス」のアンドロイド・マリアが座った状態のプラモデルで、昨年、衝動的にポチってしまったのだが、そのことをすっかり忘れていた。
到着の通知が来たとき、正直、「えっ、1月は出費が多かったのにさらにこれが来るのか!!」と思ってしまった。
返品の方法すらググってしまったが、たとえ返品可能でも、「気が変わったから返品」というのも勝手すぎると思い、極寒の夜中3時ということもあり、「アンドロイド・マリアのことを考えていると気が狂ってくる」というヤバい状態になっていた。

そもそも「メトロポリス」と言えばSF映画の古典。日本での公開の経緯はまったく知らないが、それのプラモデルが欲しい世代は、あきらかに私より上であり、そのことが陰険ロートルSFマニアに知られたら、
「生意気だ」
「ジョルジオ・モロダー版を観てるのか、観てないのか」
「とにかく生意気だ」
と非難されることは必至。

マリアのプラモデルをもしも郵送で注文する際には、
「電化製品」
とウソの内容を書いてもらわないと、もしも宅配便のおにいさんがロートルSFマニアだった場合、
「生意気だ! おまえはジュール・ベルヌを全部読んだのか!! 『レンズマン』ぜんぶ読んだのか!! 『スカイラーク』シリーズもぜんぶ読んだのか!!」
と、非難されないともかぎらない。

そんなわけで、恐怖におびえていたが、勇気を出して、「ちょっと先のファミリーマート」までプラモデルを取りに行った。
プラモデルはダンボールに入っていたので(当たり前だ)、中身を店員に知られずに済んだし(当たり前だ)、日曜日の深夜、月曜日の明け方だったが、路上に酔っ払いもあまりおらず、無事にウチに運んでくることができた。

しかし本当にマニアが非難して来るかもしれない、という妄想は恐ろしい。
それを「霊的防衛」するために、このたび、
「世界宇宙スペース連合会神霊天地連合会」
に入信いたしました。
今後はこの教団の教えについての記述が多くなるかもしれませんが、ご了承ください。
ウソだよ!!!!!!

ウワーッ!!(号泣)


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