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「子供の無邪気さ」は成長とともに消え去るものだ、時間と共にやがて消える。雨の中の涙のように。(アイドル)

あまりこういうことは書いてはいけないことだとは思うのだが。
手品のタネをばらすみたいな感じだから。

グループアイドル内で、まだ大人になり切っていないメンバーがバラエティ的に大ウケするようなムーブをかますことがある。
私は男性アイドルのことは知らないので、女性アイドルの場合ね。

そうするとファンは喜ぶ。「すごい逸材が現れた」、「天才」、「テレビバラエティで活躍できるとしたらこの子だ」みたいな。
しかしその子が大人になりきっていない場合、そうしたたぐいの「面白さ」は、後々、年齢を重ねると跡形もなく消え去ってしまうことの方が多い。

(村重とかは、ちょっと例外である。第一、彼女のアイドル時代と、現在とでは言動などもまったく違うし。「俳優と付きあいたい」とかアイドル時代に言うわけないんだし。)

自分には子供がいないのでやっと気づいたのだが、十代の女の子の面白さは「幼さ」が原因である場合が多い。
幼児が、突発的にヘンなことを言い出して大人たちが笑顔になることがあるが、あれに近いのだと思う。

それを骨身にしみて感じたのは、成長してからの辻・加護のバラエティでの立ち回りを観たからだ。
辻も加護も、大人になってからもバラエティ適性がゼロとは言わない。むしろ、正統派アイドルや若い女優さんなどに比べると、あるとは思うのだが、あの十代の頃のメチャクチャさは永遠に失われてしまった。

ローティーンの頃、どっちかというと「ウケよう」と思っていたのは加護で、辻はそれに追随しているような印象があった。大人になっても加護の方が積極的にウケたいと思っているようだ(「酒のツマミになる話」などを観ての印象)。
しかし、正直、現在の加護に他のタレント(たとえばゆうちゃみとか)と比べて抜きんでて立ち回りがうまいという印象はない。
むしろ「痛い人」と思えてしまうんだよなあ。

辻に関しては、あまり自分からウケようとは思っていないんじゃないかと思う。ここはむずかしくて、彼女は現在「ママタレ」と「元モーニング娘。」というふたつの属性でテレビに出ているので、とくに「笑い」をとらなくてもいい、と思ってはいると思う。
が、どちらにしろ、自分から話を振って笑いをとりに行くタイプではなさそうだ。
ママタレをやっていて、ブログだかなんだかで最初に一般人から文句を言われたのが、「(辻が)包丁で切ったイモの断片が大きすぎる!」というものだった、と言っていて笑いを取っていたが、おそらく何百回もこの話をしているものと思われる。

もうあの頃の「辻ちゃん加護ちゃん」はどこにもいない。
吉澤ひとみもいない。確か引退した。

おしまい

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