出会えてよかったと伝えることから
人は何かを失ったときに大切なことに気づく。
BUMP OF CHICKENの『supernova』という曲は、そのことをすごく丁寧に描いている。
居なくなったときに、いろんなことを思い返す。
すると悲しい気持ちが溢れてくる。
当たり前のように居る存在にも、私にもいつかは終わりがやってくるということはわかっていた。
それでも、どうしようもなくて、その悲しみをそのままの意識で受け止められずに、心のなかでたゆたっている。
宮沢賢治は、妹トシが亡くなる半年前に詩を残している。
同じ寂しさなどないし、この寂しさというものを消し去るのではなく、これでいいのだと感情にひたって進む。
悲しい気持ちになるときに思い出すのは、何度かnoteでも紹介している若松英輔さんの言葉。
悲しさや寂しさ。
以前はネガティヴな感情で、できるだけ前向きな気持ちに切り替えなければと思っていた。
たげど、愛しく大切だったからこそ、悲しいし寂しいのであれば、時にはその気持ちに正直にありたい。
そして、ありがとうという言葉では足りないけれど、いろんなことを思い出しながら、いろんな人の言葉を借りながら、自分の内にある言葉を伝えよう。
出会ってくれて、どんなときでも変わらずに愛してくれて、居てくれただけで、ぼくは居ていいんだと思えた。
また思い出を話しながら、いろんなことを想い心のなかで伝えていきたいと思う。
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