悲しみが訪れるときに
4月は胸のあたりがザワザワしていることが多かった。
そんなことをゴールデンウィークの最終日に残しておきたいと思う。
若松英輔さんは、書くことについてXでつぶやいていた。
整った言葉を書いてきたわけじゃないけれど、ほんとうのことをできるだけ残したいと思う。
死を意識した時間
内科クリニックで胃の検査をしたとき、ガン化するポリープかもしれないと先生からいわれた。
健康診断で初めてのバリウムからの再検査。
そのあとに胃カメラかぁと冗談まじりで話していたけど、笑えなくなっていた。
結果的は、良性。
わかった今だから笑える。
だけど、「まさか自分」がという経験を何度か積んできたこともあり、もしかしたら近いうちに死ぬことになるかもしれないと思った。
死別の悲しみ
そんな折に、祖母の状態が悪くなったと連絡が母から入る。
いっときは体調を取り戻して、認識もしてもらえて手を握りかえしてもらえた。
だけど、その後に息を引きとる。
突然別れはやってきて、気持ちの整理なんてできはしない。
通夜そして葬儀のときは、喪主といこともあって慌ただしくあっという間に時が過ぎていった。
葬儀のときに話す言葉を考えていると、いろんな思い出が頭のなかにこみあげてくる。
笑っていることが多くて、感謝の気持ちを忘れずに「幸せ、幸せ」とよく家族に話していた。
頬を涙が頬を伝う。
喪主の言葉では、祖父が残していた言葉も引用して、祖母の生き方について話した。
素晴らしい生き方はあると思う。
祖父母の生き方はそうだったから。
悲しみが訪れるとき、その人から大切にされていたことや、いかに大切な存在だったかを知る。
祖父母のように見返りがあるとか関係なく、人を大切にできる人でありたい。
いまそんなことを思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?