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嘉納治五郎の柔道は、抽象化の賜物だった【オリンピック】

どうも。書くンジャーズの西嶋です。

「書くンジャーズ」は、現在10数名ものアクティブなメンバーがいる「noteを毎日書くチーム」。

毎週「書くテーマ」が変わり、そのテーマに沿って書くメンバーが日替わりで配信しています◎

今週のテーマ

さて、さっそくですが今週のテーマはオリンピック。

2020年の夏に開催予定でしたが、新型コロナウィルスによって延期になり2021年も開催できるかどうかは未定となっています。

皆さんはオリンピックの開催検討についてどのように考えられますか?

「お・も・て・な・し」と2013年に滝川クリステルさんがスピーチしたときには予想には誰もがこんな事態となることなんて予想できなかったはず。

ただ、NHKの大河ドラマ「いだてん」で1940年にも戦時中だった関係もあって中止となったことを知りました。

そして役所広司さん演じた嘉納治五郎さんが東洋人で初めてオリンピック委員(以下IOC委員)になったということも。

そして、柔道の創始者も嘉納治五郎さんという功績を知って、驚いたのを覚えています。

今回は、どうして嘉納治五郎さんが柔道を世界を羽ばたかせることができたのかを紹介するなかで、自分たちが未来をつくるヒントを探っていきます。

精神論だけでなく理論を

以前もnoteで紹介しました瀧本哲史さんの『ミライの授業』の一行の「ルール」が世界を変えるという章で嘉納治五郎さんが紹介されていたので、そのお話から要約していきます。

日本で毎回、金メダルが期待される競技、それが柔道です。

国技とされる相撲がありますが、オリンピックの正式種目とはなっていません。

どうして相撲ではなく柔道が国際化できたのでしょうか?

その答えが、柔道がスポーツとしての「ルール」を確立できたからでした。

嘉納治五郎の柔道は、それまで「見て学べ」「からだで覚えろ」ばかりだった柔術の稽古に、さまざまな改革をもたらします。
たとえば、かつて師匠に教えてもらえなかった投げ技のポイント。嘉納は、達人たちの技を研究するなかで、投げる直前に「相手のからだの重心を不安定にすること」の重要性を発見します。この「崩し」という動きを理論化し、稽古に導入することで、柔道家たちの技術は飛躍的に向上しました。

達人たちのそれぞれの技の共通点などを抽象化しながら落とし込んでいったのでした。

あらゆるところから学ぶ姿勢

さらには、技の分類やスポーツではない分野からかもヒントを得て、さらに整備をしていきました。

意外なところでは、囲碁や将棋の世界から初段・二段・三段・などの「段位制度」を導入し、選手の実力をわかりやすくランクづけしたのも嘉納の功績です。

このようなあらゆる事象に着目して、抽象化し柔道に取り入ったことにより、私たちにとって世界に誇れるスポーツに変化していったのでした。

このように学ぶべきところは、同じジャンルからではなく様々なところに視野を広げることが未来をつくったという歴史に触れて、勇気をもらった気がします。

今年、オリンピックは開催されるかどうかはわかりません。

関係ないって、思うことは簡単です。

ですが、オリンピックを開催していく過程のなかで、嘉納治五郎さんだけでなく関係者の人たちが日々知恵を絞りながら進めていることに気づくことで、変わる何かがあるかもしれないと感じています。

以上、オリンピックから嘉納治五郎さんの功績から日々に活かせそうなところを考えていきました。





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