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Meta広告の最適化はCVよりもランディングページビューのほうがいい(こともある)

GoogleでもYouTubeでもインスタでも昨今のデジタル広告って自動化や機械化が進んで、「どんな人に配信すればいいか教えてくれればいい感じに配信するよ」ってことでコンバージョン(購入とか登録のような目標の達成)を計測してそのデータを多く媒体にわたすことが重要じゃないですか。

でもサイトの仕様や媒体との相性といったの理由でうまくコンバージョン計測ができなかったり、予算が少ないことで十分なコンバージョン数が獲得できないということがありますよね。

Meta(Facebook、インスタ)広告で配信をコンバージョンに最適化しようとすると週に50とか100のコンバージョン数が必要になります。予算が大きくないほとんどの事業者はこんなコンバージョン数になりませんし、BtoBのような獲得単価が大きい業種だったらほぼ無理。

「マイクロコンバージョンを設定すればいい」というのはその通りなんですが、マイクロコンバージョンが正しくマイクロコンバージョンの役割を果たしているケースはあまり多くありません。

先日埋め込みフォームの仕様変更か不具合によってMeta広告のコンバージョンがうまく計測できないことがありました。コンバージョンが計測できないと最適化が進まず成果は悪化します。そのため最適化対象をランディングページビューにして試してみました。

広告セットのランディングページビューを最適化すると、広告をクリックする可能性が最も高いと思われる利用者に広告が表示され、選択したランディングページが読み込まれます。ランディングページビューの最適化は、広告によってウェブサイトに誘導されるトラフィックの質を向上させるのに有効な方法です。

ランディングページビューは、利用者が広告のリンクをクリックした後、広告のリンク先URLまたはインスタントエクスペリエンスの少なくとも一部を読み込んだときに発生します。この場合、「ランディングページ」は、広告の作成中に選択するリンク先URLまたはインスタントエクスペリエンスのことです。

Metaビジネスヘルプセンター:ランディングページビューの最適化について


完全なABテストにはなりませんが、配信設定や広告クリエイティブ、ランディングページを同じにして最適化対象だけを別のものにした広告セットを比較しました。

最適化対象がコンバージョンのほうがCPMやクリック単価が高くなるのは想定通りです。ただこの期間でのLPV広告セットのCV数は15(CPA:5,200円)、CV広告セットのCV数は6(CPA:13,144円)だったので最適化対象がLPV(ランディングページビュー)の広告セットが優位に成果が高そうです。

Meta広告側でコンバージョンが計測できない場合は、広告セットや広告ごとにパラメーターを振ってGAなどで確認しないと「クリックはされるけどコンバージョンは発生しないクリエイティブ」に予算を浪費されるので注意が必要です。

適切なコンバージョンが週に50件獲得できるような案件というのはそんなに多くないと思います。そんな場合には少ないコンバージョン数で媒体の最適化に期待しすぎるのではなくランディングページビューを使っていくべきなんだなあと思ったできごとでした。

公式のヘルプでも言ってました↓

コンバージョンを増やすことが目的の場合: まずコンバージョンに最適化することをおすすめします。ただし、コンバージョンの最適化はどの場合でも効果があるわけではありません。コンバージョンに最適化した広告セットが効果を発揮するには、週におよそ50件以上のコンバージョンを達成する必要があります。広告セットが週にそれだけのコンバージョンを達成できない場合は、ランディングページビューの最適化が効果的な選択肢になる可能性もあります。ピクセルにファネル下部のイベント(購入のコンバージョンなど)を設定していない場合にも、この選択肢を使用できます。

Metaビジネスヘルプセンター:ランディングページビューの最適化のベストプラクティス

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