初夏の長浜・町歩き
どうも西尾です。
ゴールデンウィークも残すところ今日と明日になりました。
今日もすごく天気の良い一日です。
明日からは天気が崩れるみたいですので、お出掛けや掃除・洗濯は今日のうちにしておくと良いのかもしれないですね。
初夏の長浜・町歩き
ずっと行ってみたいなと思っていたところ。
そこは滋賀県の長浜。
実は滋賀県自体あまり行ったことが無い。
電車だと京都駅から二駅で滋賀県に入る(京都ー山科ー大津、東海道本線の場合)。
時間にしても15分くらいで大津に着いてしまう。
それほど京都に近いのだが、滋賀県にはあまり行ったことが無かった。
そこで今回の連休を利用して念願の滋賀県・長浜に行ってみた。
大阪駅からだと、JRの新快速で1時間40分。
大津までだと40〜50分くらいだから、滋賀県の広さを実感したと同時に、大津まで1時間もかからずに行けてしまうJR西日本の新快速という爆速列車に驚きを隠せずにはいられなかった。
因みに新快速は特急などの有料の優等列車とは異なるので、料金も乗車券分だけ済む。
朝9時の大阪駅。
平日とは異なり休日ということもあり、通行人も少なく歩きやすい。
昼間の最高気温は28℃の予報になっていたから半袖Tシャツを着てきたが、肌寒さを感じる。
平日の会社へと向かうサラリーマンの流れに遭遇しないで済んだのが嬉しかったが、スーツケースや大きな紙袋を持った帰省客や観光客の人が目立った。
大阪駅の8番乗り場にやって来る。
大阪駅はこの前に京都へ行った時以来だった。
私が乗車するのは9時半発の新快速・近江塩津行き。
12両編成の長大な列車だったが車内はほぼ満員。
この時期の車内は人の熱気で直ぐに暑くなる。
私は扇子を取り出して扇いだ。
窓を開けることができればどれほど嬉しいことだろうと思いながら扇いでいると、エアコンの作動音が鳴り響き、お世辞にも涼しいとは言えない生温かい空気が天井からふりそそぐ。
京都までの新快速の停車駅は新大阪と高槻だけだった。
私はこのほぼ満員の車内で皆どこに行くのだろうかと推理してみた。
新大阪で新幹線に乗り換えするならわざわざ新快速では無くとも普通電車に乗るだろうし、大阪や京都のベッドタウンのイメージが強い高槻は朝方の列車より夕方や夜の時間帯の方が目的地になりやすい。
となると、京都か。
天気も良いし、お寺巡りをするのにはぴったりだ。
私の乗る12両編成の近江塩津行き新快速列車に乗る乗客の大半は京都駅で降りる。
そしたら座席も開くので座れる、そう考えた。
大阪駅から京都駅まで約30分くらいだ。
車窓の景色を見ながら、団扇で扇ぎ続ける。
途中で東海道新幹線の高架が見えてきた。
ドクターイエローでも走るかなと、ほんの僅かな期待を胸に潜めながら、子どものように目を輝かせて眺めてみるも、一向に新幹線が通過する気配が無かった。
ドクターイエローはそんなに甘くはなかった。
よくよく考えてみると、そらそうだなと思う。
ただでさえゴールデンウィーク期間中の繁忙期に、しかも過密ダイヤの中でわざわざ走らせることは無いだろう。
幸せのドクターイエローは見ることが出来なかった。
代わりと言っては何だが、並行する道路に黄色い車体の軽トラを見かけた。
幸せのドクターイエロー(軽トラ)だ。
何年か前に、俳優の梅沢富美男さんが出ている軽トラのCMがあった。
草刈正雄さんが出ているCMもあった。
もしかしたらあのドクターイエローには梅沢富美男さんと草刈正雄さんが乗っているのかもしれないと思い、そうなると2人でどんな会話をするのだろうかと考えていた。
そんなことを考えていると新快速は桂川の橋梁を通過していた。
もうすぐ京都である。
この時点で車内のエアコンも効いてきたように思う。
車内に京都駅到着前のアナウンスが入る。
梅小路公園に東寺の五重塔が見える。
京都駅に到着した。
列車の扉が開く。
私は座席に座ろうと降りる人を見送った。
が、しかし、私の推理は外れた。
思いのほか、降りる人が少ない。
もしかしたら私の乗っていた車両がたまたま少なかっただけかもしれないが。
逆に京都駅から乗り込んで来る人の方が多かった。
車内を見渡してみる。
何とか扉横の補助椅子に空いているところを見つけたので、そちらに腰を落とす。
京都駅を出発した新快速は一路近江塩津へと向かう。
電車に揺られるといつの間にか滋賀県に入った。
大津駅を出発して石山、南草津、草津・・・と主要駅に到着しながら新幹線との接続駅である米原駅を目指す。
車窓の景色は大阪や京都と打って変わりのどかな田園風景が広がる。
田植えの季節だ。
水が張った田んぼには稲苗を積んだ田植え機と田植え機を操るおじいちゃんの姿が見える。
電車の走行音に気が付いたのかこちらを見てくれた。
のどかな風景がどこまでも続く。
空を見上げる。
雲一つない青く澄み渡った快晴だ。
奥の方に形姿の良い山が見える。
あれが伊吹山だろうか。
家々の屋根には干されているお布団が。
ああ。
あのお布団の上で眠ると気持ちいいだろうなと思っていると電車は米原駅に到着した。
米原駅に到着すると12両編成の新快速は前4両と後8両に切り離される。
前4両が近江塩津まで行き、後8両は米原止まりとなる。
私は後方の車両に乗っていたので米原駅に到着後、前方の車両へと移動した。
米原駅での停車時間は数分しかないため若干小走りになりながらホームを移動する。
前方の車両に乗り込むとお客さんの数に驚いた。
皆どこへ行くのか。
昨年の夏、広島県・尾道に行った時のことを思い出す。
福山駅から山陽本線に乗り尾道駅まで向かう際も4両編成の短い電車で満員に近かった。
あの時に近いくらいの人の多さだ。
米原駅を出発した列車は数分で長浜駅に到着した。
長浜駅に到着する。
朝9時半発の列車に乗って長浜に到着すると既に11時を回っていた。
ホームに降り立ってみると、人の多さに驚いた。
今乗ってきた列車の大半の乗客が長浜駅で降りたのである。
長浜がこんなに人気の観光地だったのかと驚く。
長浜を甘く見ていたわけでは無いが想像以上だった。
長蛇の列に並びながら階段を上がり改札口を通り抜ける。
長浜駅の橋上駅舎から見た景色は美しかった。
遠くに見える鈴鹿山脈の山々。
青く済んだ空と町のコントラストが美しい。
駅の感じや、町並みに何だが日本の原風景のようなものを感じずにはいられない。
駅前に備え付けられている観光案内図を見てみる。
意外にも多くの観光スポットがあるみたいだ。
案内図の右上にかけては琵琶湖を水色で表しており、まるで海に面した街のように思えて見ていて面白い。
駅前は現代的で立派なロータリーが整備されており、綺麗な商業施設やマンションが立ち並んでいた。
先程見たのどかな風景とは変わって都会的な印象を受ける。
都会の喧騒から離れており、かと言って田舎過ぎず、大津や京都、大阪などの大都会にも電車一本でアクセス出来るところが良いのかもしれない。
長浜駅を後にして町の中心へと向かう。
長浜と言えば、直ぐに思いつくのが「黒壁スクエア」で、今回長浜に来た目的の一つでもある。
長浜は北国街道の通る城下町で、古い町並みが残っている。
駅から少し歩くと長浜の町並みを感じることが出来た。
長浜タワーなる建物が佇んでいた。
建物の最上部に小さな電波塔のようなものが備わっている。
建物自体も時代の感じる雰囲気を醸し出しており、何とも可愛らしい。
長浜タワーに入ることが出来るかと思ったが、雰囲気的に立ち入りは厳しそう。
2階、3階とテナントも入居してなさそうであった。
とりあえず記念に写真を撮影して長浜タワーを後にする。
長浜をぶらぶらと歩き続ける。
時間を確認するともうすぐ正午になる。
そろそろお腹も空いてきた。
どこかでお昼ご飯も食べたいなと考えながら歩いた。
続く。
以上になります。
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