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作品「言の森」が、国語教科書に掲載されます


お知らせです。

作品「言の森」が、中学校の国語教科書(三省堂)に掲載されることになりました。

巻頭の詩として載るようです。

令和7年度(2025年4月)から、全国の中学3年生が読んでくれることになります。

たくさんの若い人たちに読んでもらえることをうれしくおもいます。

実は、私の仕事は高校の国語教員です。
校種が異なるので直接教えることがなく、その点は、ほっとしています…。


このお話をいただいた時、とても驚きました。

私は詩人として、いわゆる詩壇といったものから遠いところで活動してきました。
何ものにも属さず、ひとりの個人として詩を書いてきて、ほぼ無名です。

仕事柄、国語教科書に載っている詩人の錚々たる顔ぶれを知っています。
そのほとんどが伝説級の人ばかりです。

高村光太郎、北原白秋、萩原朔太郎、宮沢賢治、三好達治、中原中也、石垣りん、茨木のり子、吉野弘……。
そして、まだまだお元気な谷川俊太郎さん。

そんなところに僕が載っていいのかな、とおもいました。


そのいっぽうで、これまで読んでいただき、応援してきていただいた方々に、ようやく恩返しのようなものができるともおもいました。

詩を書いていたからこそ出会えた個性的でやさしい、感性ゆたかな人々。
出版編集者、本屋関係の方々、雑貨店主、喫茶店主、画家、デザイナー、そして読者のみなさん。

ほんとうに、ありがとうございます。

教えている高校生たちも驚き、喜んでくれるかな。
君たちも自由に好きなこと、やりたいことをしていってください。


詩を書きながら学校教育に携わってきた者として、これ以上の統合的、象徴的な出来事はないかもしれません。

若い人たちのこころに、言の森が生まれますように…。


ここからまた何かがはじまる。
そんな予感がしています。








【付記】
作品「言の森」は、詩集『歩きながらはじまること』(七月堂)に収録されています。
この詩集の出版にご尽力いただいた七月堂の後藤聖子さんに、ふかく感謝申し上げます。
 

















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