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はじめてのクロッキー会

先日、山口県を拠点にご活躍されているイラストレーター セキサトコさんにお誘いいただき、同じく県内で活躍されるイラストレーター 花村信子さん主催のクロッキー会に参加してきました!

イベント詳細はこちら▼


実は大人になってからのクロッキー会って初めてで、都会で開催されるイベントを見る度にいいな〜と思っていたんです。ちゃんと本物の人間を見て描いていたのは中学の美術が最後。いつもはYouTube動画や書籍を見ながらだったので、少し遠くても参加する価値は十分にあります!

同じイラストコミュニティのイラストレーター とりやまいろも誘って豪雨の中行ってきました!


準備期間

画材は何でもOKということだったのですが、折角なのでちゃんと鉛筆と紙でクロッキーをやりたい!

数年前に美大受験生もみている美術教室に少しだけ通っていたこともあり、デッサンの道具だけは揃っていました。数年クローゼットで眠っていたので使えるものがあるなら使いたい…!

パステルもやっていたので指紋がすごい

画板の代わりにカルトンを持って行こうと思いましたが、ホルベインのカルトンの重量って2枚組だと約2.3kgもあるんです!持ち運びもしんどいし、これを持って絵を描くのはさすがに左腕がもげてしまう…!!

ということで、ぺんてるの軽量タイプの画板を通販で買いました。相変わらず大きいけど、これなら395g!

入っているようで入っていない画板

私が使わなくなっても、そのうち息子が使うかもしれないので良い買い物をしました。


クロッキーとジェスチャードローイングとの違い

そもそもクロッキーとは何でしょうか?

どちらかといえば私はクロッキーより馴染みがあるのはジェスチャードローイング。体型や感情、行動などモデルさんの印象を大切にする表現方法です。これはGES DRAW PARTYさんのYouTube動画を見て描いたジェスチャードローイング。

それに対してクロッキーは、モデルさんの姿形を写実的に捉えて素早く描写する表現方法。これは2022年12月〜2023年2月に「5分で人物をとらえる!クロッキー20日間速習帳」を使ってしていたクロッキー練習。

あくまで私の考えですが、ジェスドロは描き手の印象次第なので見たままを描く必要はなく正解はないけれど、クロッキーにはモデルさんの形を忠実に捉えるので正解があるというイメージです。


モデルをやってみた

実は以前からモデルをやってみたいという願望がありました。

ジェスドロをしていると、ポージングをキープする上でどこの筋肉が緊張しているのか、延ばしているのか縮めているのか、重心はどこかなど、描き手がモデルさんの印象を必死に受け取ろうとします。

また、描いていると楽しいポージングもあれば苦手なポージングもあります。そこには一体どんな違いがあるのだろうとよく考えていたんです。

今回実際に体験することで

・モデルとはどのくらい大変か
・重心や筋肉はどうか
・良いポーズとは何か

を知りたかったんです。

クロッキー会に参加者のうち10名のモデルを決めるということで、ジャンケンには参加せず立候補して1番最初にさせてもらいました。

ポーズを再現したイラスト

確かこんな感じのポーズを10分間。

イラストを見てお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、私は1つの失敗をしました。

それは「腕を上げるポーズにしたこと」

腕を上げたら腕時計が見えない!!!!!!
時間の経過がわからない静寂の10分間はとても長く感じました!!!!!!

そして、腕を10分間上げ続けるってかなりの苦行です。始める前に「ジョジョ立ちにしちゃおっかな」って言っていたのはこの口です。やめといて本当によかったです。

私のクロッキー練習はまだ始まってもいないのに、腕がマナーモードのように細かく震え続けていました。

でも、終わった後に色んな方にクロッキーを見せていただいたのですが、描いてもらうってとても嬉しい気持ちになれるんですね!写真を撮らせてもらえばよかったのです!

モデルを回していくクロッキー会では絵の練習だけじゃなく、自分の絵をたくさんの人に描いてもらえて、さらに筋トレまでできるのか…!!すごい会だ…!!!!


10分間クロッキー

1枚目
2枚目
3枚目


10分間あると割と細部まで描けました。
ジェスドロの癖が抜けなくてモデルさんを見ずに描いてしまいそうになります。 

そして私の描く絵は馬鹿でかい。ここでの画像は少しトリミングもしていますが、実はこの紙、八つ切り画用紙なんですよ。
さらに描くのが楽しいとどんどんテンションが上がり、もっと元気いっぱい描いてしまう癖があって。

普段デジタルなので大きすぎたら縮小すれば済む話なんですけど、これがアナログの醍醐味って感じですね。それでも最初は左手に練り消し握ってるのに、二本指でひたすら画用紙をタップしてました。よく幼稚園の書類も間違えて戻るコマンドしてしまうのでいつものことなんですが!


7分間クロッキー

4枚目
5枚目
6枚目

7分間だとぴったりで描き終えるくらい。もし家でやるならこのくらいの時間が自分には合っていそう。
こうやってみると、私は顔よりも靴のシルエットを描くのが大好きなんだとわかります。


5分間クロッキー

7枚目

8枚目は見せられない

9枚目


5分間はかなり忙しい。さらに私は八つ切り画用紙に元気いっぱい描いてるので全然間に合いません。
それにしても靴のシルエットだけはしっかり描いています。


やってみて感じたこと

・みんなで描く絵は楽しい
私が絵を描き始めたのはコロナ禍真っ只中だったため、オンライン上で集まってイラストを描くことはあっても、このように実際に集まって描く機会というのはなかなかありませんでした。
初対面の方ばかりだったのですが、みんなで同じものを見て、違った角度で色んなタッチで描くのはかなり楽しかったです。久しぶりに絵を描いて心の底から楽しいと思えました。

・相手に興味を持てる
モデルさんをじっくり細部まで観察することで、相手に興味が湧き、それまで気づかなかった体の特徴や服装、持ち物など小さな気づきがたくさんありました。描き終わったときには会話もしていないのに、相手のことを知れて少しだけ仲良くなれたような気がします。
初対面の人と仲良くなろうと思ったらクロッキー会をしたらいいのかもしれないですね。

・モデルさんへ敬意を
今回モデルをやったことで、モデルさんの姿勢保持はとても体力が必要だということがわかり、今以上にモデルさんに敬意を持ち、大切に描かないといけないなと思いました。

4月からカラースケッチ、デジタルスケッチワークショップ、クロッキー会などたくさんの学びと刺激を浴びています。濃密な学びを短期間で過剰摂取していて、絵を描くのは苦しいけどそのに楽しさも見出せているような気がします。

絵は奥が深いというかなかなか攻略できないのが癖になるそんな存在だなと思うようになってきました。

学びに致死量がなくてよかった〜〜〜〜!!!!!!!

インスタには絵の練習用アカウントがありますので、興味があったら覗いてみてください。


ここまでお読みいただきありがとうございました!

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