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タイプ別におすすめしたい!クラシック作曲家5選

2023年4月から放送を開始したTVアニメ「青のオーケストラ」が大きな話題を呼び、もともと音楽をあまり知らなかった、という人からも高い注目を集めているクラシック音楽。

「へえ~クラシックか、今まであまり聴いたことなかったけど試しに聴いてみようかな」とCDショップに赴き、あるいはYouTubeなどの動画サイトを開いてみたはいいものの、そこで多くの人がぶち当たる壁。

いや、そもそも何から聴いたらいいのよ問題。

「クラシック音楽」と一口にいっても、その世界の広さたるや緑生い茂るアマゾンの如し。作品が生み出された時代背景や音楽の形態、テーマ、演奏に必要な楽団の規模にいたるまで、とてもこの1記事では書ききれないほどのボリュームなのです。

キャラクターの数が多ければ多いほど推しをひとりに絞れないソシャゲと一緒で(一緒なんですよ)、そのボリュームの多さゆえに、せっかくクラシック音楽に興味が湧いても最初に聴きたい1曲すら見つけられず、まあいいか今度で……と諦めてしまう方もいるのではないでしょうか?

それ、めちゃくちゃ勿体ない!
という訳で今回は、ひとまず作曲家達にスポットを当て「○○なタイプの人には△△(作曲家名)がおすすめ!」と独断かつ個人的な好みにまみれたプレゼンを行うとともに、おすすめ曲プレイリストも紹介しようと思います!

(繰り返しますが、あくまで私の独断かつ個人的な好みにまみれたプレゼンです。ソファに寝転がりつつ「フーン、そうなのねぇ」と気楽なスタンスで読んでいただけましたら幸いです)

それでは、どうぞ!


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【軽快で楽しい音楽が好きな人・・・モーツァルトがおすすめ!】

えっ……モーツァルトってあの、音楽室によく肖像画が飾ってある、くるくるカツラの人でしょ?いかにも「ザ・クラシック音楽」って感じだし、作る音楽も堅苦しそう。そう思ったあなた、とんでもございません!

モーツァルトが活躍した18世紀といえば、貴族が絶対的な権力をもっていた時代。モーツァルトをはじめとする当時の音楽家達は、貴族が宮廷で行う華やかなパーティーを彩るための音楽、簡単に言ってしまえばBGMを作ってくれ!と依頼され仕事をしていました。

楽しいパーティーにふさわしいBGMといえば、当然曲調は明るく軽やかなもの。ベートーヴェンの交響曲第5番≪運命≫のように、冒頭からじゃじゃじゃじゃーーーーーん!!!!と大音量で楽器を掻き鳴らしてしまっては、皆びっくりしちゃいますよね。

当時の貴族さながらに、お酒のグラスを傾けつつちょっと贅沢な一時を過ごしてみたい。聴いているだけで気持ちが華やかになるような、楽しい音楽が好き。そんな方はぜひ、以下のプレイリストを聴いてみてください。

♪2台のピアノのためのソナタ
♪歌劇『フィガロの結婚』序曲
♪アイネクライネナハトムジーク

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【伝統やルールを大切にしている人・・・ブラームスがおすすめ!】

未知の世界へ飛び込んでいくよりは、決められたルールを守って淡々と仕事をこなすのが好き。昔からのしきたりや文化、歴史から学ぶことに喜びを感じる。

そんなあなたには、ドイツを代表する作曲家ヨハネス・ブラームスの音楽がぴったりかもしれません。

新しい録音機器など、当時最先端だった技術にキュンキュンしてしまう一面もあったようですが、彼が生み出す音楽はもはや「古典派」と呼んでもいいほど(そういう見解もあるようです)従来のルールを重んじたもの。

レンガを辛抱強く積み上げ強固な建築物をつくっていくかのように、各楽器の音が織り成していく荘厳な響きは至高です。今夜はじっくり物思いに耽りたい、大切な仕事に備えて集中力を高めたい、そんな時にもぜひ。

♪交響曲第1番
♪交響曲第4番
♪クラリネット5重奏曲

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【絵画や美しい風景を見るのが好きな人・・・ドビュッシーがおすすめ!】

休日は何をしているか?そうですねぇ……ふらっと自然の中を散歩したり、美術館巡りをしたりしていますね。歴史的な建築物を見るのも好きなんですよ。

芸術や美しい風景を愛するそんなあなた。ぜひ、お出かけのお供にドビュッシーの音楽をどうぞ。

「印象派の作曲家」とも呼ばれるドビュッシーの音楽は、自然の風景や絵画が眼前にありありと浮かんでくるような、色彩豊かな響きが特徴。

文字通り「音で絵を描いた」彼の曲を聴くだけで、ちょっぴりお洒落な展覧会へ出かけていったような気分になれます。

(少々脱線しますが、ドビュッシーは結婚し子をもうけるまでめちゃくちゃ女癖の悪い作曲家でした。特に男性諸君、そちら方面では影響を受けませんよう……)

♪『ベルガマスク組曲』から「月の光」
♪交響詩《海》
♪アラベスク第1番

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【仕事や進学で故郷を離れている人・・・ドヴォルザークがおすすめ!】

ドヴォルザークは、チェコ国民楽派を代表する作曲家。「モルダウ」で有名な作曲家・スメタナの影響を受けながら、故郷チェコの音楽を重んじる作風を確立させました。

遠い異国の地で生まれた音楽であるにも関わらず、1曲1曲に編み込まれた美しいメロディーは、私たち日本人の心も強く揺さぶります。

なかでも「家路」の呼び名で親しまれている、交響曲第9番「新世界より」第2楽章はあまりにも有名。

幼い頃から慣れ親しんだ風景、家族、旧友の顔などを思い浮かべながらどうぞ。

♪スラヴ舞曲集
♪チェロ協奏曲 ロ短調
♪交響曲第9番「新世界より」

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【映画やゲームのサウンドトラックをこよなく愛する人・・・ワーグナーがおすすめ!】

中世の民話や神話をもとに、壮大かつロマンチックな楽劇を数多く後世に遺した作曲家・ワーグナー。

「楽劇王」の愛称でも親しまれている彼の功績として、ある決まったキャラクターや出来事などを短いメロディーで表現する手法・「ライトモチーフ」の確立が挙げられます。

アニメや映画、ゲームのサウンドトラックの先駆けだという説もあり、聴き手を作品の世界へより深く引き込んでいくパワーがあります。

大好きな作品が劇場公開されたら、必ずサウンドトラックを買いに走ってしまう。そんなあなたはぜひ、ワーグナー作品群のなかでも特に名曲と名高い以下の3曲を聴いてみてください。

♪楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より 第一幕への前奏曲
♪楽劇「ニーベルングの指輪」より「ワルキューレの騎行」
♪楽劇「トリスタンとイゾルデ」より「愛の死」

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挙げようとすれば次から次へと浮かんでしまいそうなのですが、今回は以上の5人にスポットを当てて紹介させていただきました。

もし曲名だけではピンとこなかったとしても、メロディーを聴いてみたらきっと「あぁ~!」と手を叩いてしまうこと間違いなしの名ナンバーを列挙しております。ぜひ騙されたと思ってお試しください。

ほんの少しでも聴いてみようかな、この作曲家なんか気になるなぁ、と思っていただけたら幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


















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