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GWに読んだ本たち

GWに積読で読めていなかった本を2冊読んだので、少し感想を書いてみようと思う。

1冊目は、西山圭太氏著書「DXの思考法」について。
本書は2021年に出版された本ではあるが、結論として、「DXとは何か」について本質が記載されている本であり、また今後のビジネスを構想していくうえで重要な考え方について記載している本であると感じた。

DXの思考法

本書において特に大事だと感じたのは、主に1点で、
「抽象⇔具体」の行ききがDXの本質であるという点である。
本書ではミルフィーユ構造という言葉を使っているが、具体的にこれらの言葉が何を指すかというと、
現象に対して抽象化を行い、それを別のケースにも当てはめることで、すべての課題を一気に解決しようというものである。
これとは対極の思考として、思考を深化させることが挙げられていたが、日本人はカイゼンの文化、思考を深める癖があり、これらがDXを進めることができないよう要因の1つであると考えさせられた。

2冊目は波頭亮氏著書の「プロフェッショナルコンサルティング」について。こちらは冨山和彦氏との対談を本としてまとめたものになる。

プロフェッショナルコンサルティング

本書は特に示唆が深いものであったが、特に印象深かったのは下記の3点である。

①しがらみ(=人間関係)は論理とは切り離すことができない。軽視をせず、人間関係また情理についてもロジックで向き合え
※情理については例えば行動経済学で考えてみるなど
②結果だけをパクるのではなく、洞察をだせ。プロセスに重きを置き再現性を磨け
③ディメンションを揃える(アップルtoアップル)、独立と相関(必要条件と十分条件を意識すること)、因果の強さ(ロジックをつなぐときに0.8×0.8ではそのロジックの強さは0.64)を意識して、ロジカルシンキングを鍛えろ。これらはtipsではなく筋トレだ。
④戦略のリアリティを持て(例えばロジックでは可能ということは誰だって言えることだし、現場のリアリティをもとに戦略を導き出せ)

①~④については、どれも示唆深く、どこまでもロジック、人間関係や情理にもロジックで向き合えという言葉は改めて私自身も意識して磨き続けなければと感じた。

以上、いままで積読されていた本の感想でした。


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