にしはる

アーティスト/スリランカ在住/メダカとウーパールーパー飼い

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マガジン

  • スリランカの日々

    スリランカで過ごす日々を実直に更新していきます

  • アーティスト/田舎暮らしの日々

    アーティストが田舎で過ごす日々をnoteに綴ります。 アーティスト/演出家/メダカとウーパールーパー飼い/田舎暮し 紅茶と宝塚歌劇、ピンク色と紫色が好きな人間

  • キラキラ世界のできごと

    キラキラ世界→田舎暮らし→キラキラ世界と住む場所を転々とするアーティストの日常です。

  • 滞在制作 @埼玉

    埼玉県熊谷市での滞在制作時に執筆した記事です。

  • マイクロ・アート・ワーケーション(MAW)

    MAWで執筆したnoteをまとめています。滞在場所は南伊豆。

最近の記事

スリランカ生活開始から半年を振り返る

半年もすれば、スリランカ生活も日常となり、生活も程よく楽しめるようになってくる。その中でも、最近一番感じる変化と半年を振り返ってみようと思う。 度胸が付いた 一番の変化としては、度胸が付いたことだと思う。恐らくメンタル面の強化とも言われるのかもしれないが、私自身「メンタル」という言葉がよく分からないので、ここでは「度胸が付いた」と言うことにする。 例としては ・どうしようもないことで悩むことが少なくなった ・自分がどうしたいかを、一番に考えられるようになった ・嫌なこと

    • やっぱり可愛いものが好き

      スリランカに来て、まもなく半年。最近気づき始めたことがある。たぶん、私は可愛いものが大好きだし、小さくて気の利いたオシャレが大好物だ。 よく海外に行くと、日本人は幼く見えると言われる。それはまさにその通りで、多くの外国人は12歳とかでも流行りのファッションやヒールを履いて、大人っぽい服装をしようとする。その一方で私は可愛らしい服装を選びがちなので、同僚からも「人形みたい」と言われることがある。その時は「人形かぁ…」なんて思っていたが、たぶん日本人が幼く見える原因の1つなのか

      • 序列の外にいる外国人は今日もスーパーでヨーグルトを買う

        ここ最近、職場の同僚の子ども(5歳、男児)に悩まされている。 以前からその5歳児には精密ドライバーでカバンを傷つけられたり、しょうもないちょっかいを掛けられることが増えていた。しかし、相手は同僚が溺愛する一人息子だし、同僚もあまり怒る気配がないことから、自分がいくら怒っても仕方がないように感じていて、物理的に5歳児とは距離を置くように心がけていた。 そこから1か月ほどの月日が経ち、そもそも5歳児が職場に来る回数も少なかったことから、私は快適に講師たちが使う休憩室でPC作業が

        • ひたすらのんびりする日々

          シンハラタミル正月を経て以降、土日や祝日と言ったお休みの日は予定がない限り、ひたすら家でゴロゴロと過ごすことが多くなった。 日本にいた頃から部屋に引き籠ってよくゴロゴロしていた人だったが、スリランカに来てからしばらくは何だかんだお出かけする場所とか見てみたいものとかがあって、毎週どこかに出掛けていた。しかし、シンハラタミル正月以降、そういう気持ちがあまり湧かず、ひたすらベッドの上でボーっとして、寝る日々が続いている。もはや最近は昼寝の回数が多すぎてホストマザーから「最近何か

        スリランカ生活開始から半年を振り返る

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        記事

          現地の人からお金を借りる

          先日、スリランカに来て初めて、現地人からお金を借りた。 と言うのも、私は財布を家に忘れてきてしまったからだ。しかも、そんな日に限ってホストファザーが行きは職場まで車で送ってくれた為、財布を忘れたことに気付いたのは職場に着いてからだった。 お昼ごはんはティータイムのお菓子でしのげるとしても、帰りのバス代はない。一応自分のカバンの奥底に忍ばせている緊急用の5000ルピーがあるのは知っていた。しかし、バス代50ルピーを払うのに5000ルピーを出す人なんて、まずいない。(そしてきっ

          現地の人からお金を借りる

          愛しているのは私たちだから

          いつも仲良くしているグラフィックミスとシンハラタミル正月ぶりに会った。その時に彼女から実家で作ったであろうコキスを貰う。 午前中のティータイムにグラフィックの教室に向かうと、だいたい彼女は「ネスカフェボム(ネスカフェを飲もう)」と行って、ディモ(TA)にお金を渡して買いに行かせる。あまりにも毎回のことなので、たまには私が買いに行くよ、と言っても彼女は受け入れない。 そこで彼女に「なんでいつもネスカフェとか食べ物をくれるの?」と聞いた。すると彼女は「アーダレイ ニサ(愛してる

          愛しているのは私たちだから

          言語は伝播する

          当たり前のことかもしれないが、人によって口癖や話し方は変わるものだけれども、それが周囲の人にも影響を及ぼすことを今になって再認識している。 例えば「right?」みたいなニュアンスの言葉も「ハリダ?」や「ペヘディリダ?」のようにいくつかあって、人によって使い方も微妙に違う。その上、私は身近な人の口癖やよく使う言葉に対して影響を受けやすいこともあり、その時一番近くにいる人がよく使う言葉を私もついつい使ってしまうのだ。 それが良い言葉だけなら全く問題ないのだが、時には悪い言葉を

          言語は伝播する

          何でも大騒ぎなスリランカファミリー

          シンハラタミル正月も過ぎて、少し落ち着きつつある我が家。ホストファミリーは翌日から娘ちゃんの学校の旅行に行くらしく、準備をしていた。 その時、12歳の娘ちゃんが香水を持っていくと言い出す。彼女は比較的ませている子なので、まぁ持っていきたいよね、オシャレしたいよね、という感覚で見ていた。すると、娘ちゃんの言動を聞いたホストファザーが珍しく「ホンダネー!ナムトゥイ!」(良くない!行儀が悪い!)と声を荒げる。 私はホストファザーが声を荒げたことにビックリしていたのだが、その後もま

          何でも大騒ぎなスリランカファミリー

          5ヵ月いても慣れないこと

          スリランカ生活も5ヵ月を突破し、そろそろ半年を目前に控えいる。つい1ヵ月前まで何をするにも、はじめてのおつかい状態で毎回勇気を振り絞りながらの行動だった。さらには、それらの行動を通してビックリしたり嬉しくなったりと感情のジェットコースターも激しくて、夜な夜な日本に早く帰りたいと思いながら寝ることもあった。 しかし、ここ最近は激しく日本に帰りたいと思うこともなく、淡々とスリランカでの生活を送れるようになった。これもある種の慣れなのだろうか?普通にスーパーで買い物して、普通に道

          5ヵ月いても慣れないこと

          シンハラタミル正月を振り返る

          スリランカは日本と異なり4月の中旬にお正月を迎える。もちろん1月1日もお正月としてお祝いするのだが、正式なお正月は4月らしい。そのせいもあって、4月は妙にイベントも多く、職場の生徒もソワソワしている。 今年は4月13~14日の日程で、占星術に基づいて年が明ける時間とかご飯を食べる時間だとか、仕事を始める時間だとかが決まっていたりする。ちなみに決まっているのは時間だけでなく方角やその時に着る服の色まである。今年の服の色は青だったのか、14日は青色を着ている人が多かった。 今

          シンハラタミル正月を振り返る

          社会関与は全ての人の欲求である

          はじめに私は海外で生活していることもあり、頭の中の片隅に「言語が思考を形作る」という考えが常に横たわっている。だからこそ、私が詩を書く時には何語で発して何語で考えるのかを最初に考えてから書くようになった。すると、今まで見ていた本や人の言葉が面白く思えてきた。大学時代の恩師である中脇さんもその一人だった。 中脇さんは大阪芸術大学を卒業後、伊丹市で公務員として地域に関わるイベントを企画運営した後、ファシリテーターとして独立。ここ最近は自分のやってることをアートとして見るために

          社会関与は全ての人の欲求である

          年末のお買い物

          スリランカのテーギ(贈り物)文化 スリランカには実に様々な贈り物文化がある。例えば、誰かのお家にお呼ばれした時は何でもいいから(本当になんでもいい)手土産を持っていかなくてはいけない、どこか旅行に行ったらお土産を買ってこなきゃいけない(しかし、物は何でもいいらしく、持って来ることが重要だそう)など、まぁ色々な場面において贈り物・お土産を渡す文化がある。 そんな贈り物文化はシンハラタミル正月にも存在していたようで、お正月にはテーギ(贈り物)として洋服を渡す文化があるそうだ。

          年末のお買い物

          今日より明日の方が良い

          スリランカには「අදට වැඩිය හෙට හොඳයි」(今日よりも明日の方がいい・良くなる)という言葉がある。私はその言葉を日本でシンハラ語を学んでいる時に知った。 当時は自分が知っているシンハラ語の言葉なんてたかが知れていて、それでもシンハラ文字を使ったシャツをどうしても作りたくて、胸元に「අදට වැඩිය හෙට හොඳයි」と書いたシャツを作った。 このシャツの裏面にはスリランカを漢字で書いたものを印刷して、現地に行った時にちょっとでもスリランカの人に反応してもら

          今日より明日の方が良い

          ちょっと悪いぐらいが、ちょうどいい

          今の家でホームステイを始めて早4か月。今の生活にお互い慣れてきたからなのか、それぞれが良くも悪くも遠慮がなくなってくるような時期なのかもしれない。 前回、ホームステイ先で水筒がなくなった事件から(水筒は見つかった)私たちの共有という概念は常に水のように揺れ動いている。 普通、ホームステイだと家のルールとかをしっかり決めたりするのだろうけど、ここまであまりそういう取り決めもなく来ている。私自身は全てを白黒でハッキリさせてしまおうとすると、自分が生活がしずらくなる気がしてグレ

          ちょっと悪いぐらいが、ちょうどいい

          小さな反抗

          スリランカの職場で仕事を始めて早3か月。 最近は一緒に仕事を進めている同僚が連れてくる子どもが鬱陶しく思えてきた。 彼女の子どもは5歳の男の子。最初こそ、見慣れない外国人に対して同僚の後ろからジッと観察されるだけであった。しかし、最近は「ハロー」と挨拶されたり、帰り際に「バーイ」と言われるようになったりと、少しずつ会話をするようになっていた。 しかし、最近はそのような慣れもあってか、遊んで欲しい・かまって欲しい時の当たりが強くなっている。例えば、私のカバンをドライバーで傷付

          小さな反抗

          スリランカでホロスコープを見てもらう

          スリランカのホロスコープはインドのヴェーダ占星術が由来のもので、古くからスリランカで根付いてきた学問・占いである。スリランカでは、お正月の日や結婚相手、子どもが生まれた時の名付けを占星術を使って決めるようで、現地の人々の生活に馴染んでいるそうだ。 私が最初にホロスコープについて知ったのはシンハラ語の先生からだった。授業中にひょんなことからスリランカの恋愛話についての話題になり、そこから現地の人は結婚相手をホロスコープで決めると知った。そんな面白いことあるのか!と思った私はス

          スリランカでホロスコープを見てもらう