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新潟県佐渡市の有機米への取り組み

山田正彦先生著 『子どもを壊す食の闇』より


佐渡市農林水産部・農業政策課の中村長生さんは、このように語っておられます。

「生産者、消費者、両方の意識向上のためにはまず勉強会を通して、情勢や知識を学んでもらう必要があると考えています。というのも、『オーガニック』とか『無農薬』と聞くと、どうしてもまだ『一部の富裕層だけが食べるもの』と思っていたり、一方で『虫食いが多い』『斑点米が多い』などマイナスイメージを持っていたりする方も多いからです。実際に調理師さんに話を伺っても、このように思っている方がいらっしゃいます」

有機農法の利点として、高騰している肥料を使わなくて済むことが挙げられます。また農薬を使って作った米よりも有機米の方がミネラルを豊富に含んでいるというデータもあるのです。

再び中村さんはおっしゃいました。「有機に転換してもらうためには、市が収入を補填することで農家を支えていく必要があります。というのも、有機に切り替えて、最初のうちはどうしても収量が半分程度に落ちてしまうからです。また、除草剤をまかないため、田んぼの草取りをする手間がかかります。佐渡市では少しでも農家の手間暇を省くために水田用の草刈り機を導入し、有機農家の省力化をしています。市が農家に対してさまざまな助成をすることで、少しでも有機米の販売価格を下げ、消費者が買い求めやすいようにしたいと考えています。佐渡市は給食代についても、保護者に価格転嫁をせず市の助成で賄っています。そうしないと『給食代が上がるなら有機を使わないで』という保護者もいるからです。

海外では、食は人が生きるための権利として、子供たちの学校給食を無償で提供する時代になってきています。(p200~203)

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